レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

かくしごと の感想と評価(良いところ、悪いところ)

かくしごと

かくしごと

著者: 久米田康治

連載: 月刊少年マガジン

ジャンル: 少年マンガヒューマンドラマ職業日常コメディ

評価: 9.1/10

あらすじ

ちょっと下品な漫画を描いている漫画家の後藤可久士。彼にとって何よりも大切なのは、愛娘の姫ちゃん!もしも自分の職業がバレて嫌われたら……。そんな恐怖から、彼は仕事のことをひた隠しにする決意を固める。スーツで家を出て職場で着替える「偽装出勤」から、アシスタントや編集者を巻き込んだ徹底的な隠蔽工作まで、心配性の父が繰り広げる愛と笑いのドタバタな毎日。しかし、爆笑のギャグの裏側では、少しずつ成長する娘と、父が隠し続ける「ある秘密」が静かに、そして劇的に交錯していく。久米田康治が圧倒的な構成力で描き出す、世界で一番優しくて切ない父娘の物語!

良い所

  • 姫ちゃんがとにかく可愛くて、お父さんの空回りするほどの深い愛情に毎回笑いながらも癒やされました。親バカ全開のギャグと、ふとした瞬間に見せる父娘の絆が本当に尊くて、理想の家族像に心から感動しました。
  • 久米田先生らしいキレのある業界風刺が最高です!自虐ネタや漫画界の裏事情に爆笑しつつ、言葉選びのセンスの良さに脱帽しました。シュールな笑いの中に鋭い知性を感じる、唯一無二のコメディ作品ですね。
  • 最終回の鮮やかな伏線回収には鳥肌が立ちました!それまでの何気ないギャグがすべてラストへの布石だったと気づいた瞬間、涙が止まらなくなりました。単なるコメディではない、構成力の凄まじい大傑作です。
  • ポップでお洒落な絵柄が大好きです。都会的な清潔感のある作画が、作品の持つ切ない雰囲気と絶妙にマッチしていて、ページをめくるのが本当に楽しかった。最後まで一気に駆け抜ける爽快感に大満足しています。
  • ギャグパートの裏で静かに進む将来の姫ちゃんの物語が気になって、夢中で読み進めました。最後に全てのパズルが嵌まる快感は、他の作品では味わえません。笑いと感動のバランスが奇跡的な、一生モノの名作です。

悪い所

  • 隠し事を通すためのドタバタがメインなので、全巻通して読むと少しマンネリ気味に感じてしまう場面がありました。似たようなシチュエーションの繰り返しが多くて、途中で展開の遅さに飽きてしまったのが本音です。
  • 久米田作品特有の饒舌なセリフ回しや文字量が多くて、サクサク読みたい私には少し疲れました。理屈っぽい説明や細かすぎる小ネタを追うのが大変で、もう少しシンプルな構成の方が物語に没入できた気がします。
  • 将来パートの不穏な空気感が常に漂っていて、ギャグを素直に楽しめない瞬間がありました。いつか誰かがいなくなってしまうのではないかという不安が強すぎて、読んでいて少し精神的にしんどくなってしまいました。
  • 漫画業界の内輪ネタが中心なので、業界に興味がない私にはピンとこないネタがいくつかありました。専門的な話に置いてけぼりを感じることがあり、もう少し幅広い層に向けた分かりやすい笑いを期待していました。
  • 主人公が卑屈すぎてイライラしてしまうことがありました。娘を想う気持ちは分かりますが、自意識過剰な行動が度を越しているように見えてしまい、父親としての極端な言動に共感できないシーンが多かったです。

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