レビュー著者: 漫画よしあし
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荒川アンダー ザ ブリッジ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
荒川アンダー ザ ブリッジ
著者: 中村光
連載: ヤングガンガン
ジャンル: ヒューマンドラマ/日常/青年マンガ/ギャグ・コメディ
評価: 8.7/10
あらすじ
自他ともに認める大財閥の御曹司であり、他人に借りを作ることを極端に嫌う青年・市ノ宮行(リク)。彼はある日、荒川の橋の上から落ちそうになったところを、自称・金星人のホームレス少女・ニノに助けられる。命の恩人であるニノの願い「私に恋をさせてくれないか?」に応えるため、リクは荒川河川敷での奇妙な同居生活を始めることに。しかし、そこは河童の着ぐるみを着た村長や、星型のマスクを被ったミュージシャン、元傭兵のシスターなど、常識が全く通用しない強烈な電波系住人たちの巣窟だった。エリート青年と不思議な人々との魂の交流を描く、可笑しくもどこか切ないヒューマンドラマと、シュールなギャグが交錯する大人気コメディ!
良い所
- エリート青年のリクと、荒川の河川敷に住む自称金星人のニノをはじめとする不思議な住人たちとの交流が面白すぎます。ドタバタギャグでありながら、時折見せる可笑しくも切ないヒューマンドラマに感動しました。
- 河童の村長、星、シスター、マリアなど、登場するキャラクターが全員強烈で個性的すぎます!彼らの斜め上の掛け合いに何度も声を出して笑い転げました。中村光先生のギャグセンスは本当に天才的だと思います。
- 単なるシュールギャグにとどまらず、キャラクターたちの過去の深掘りや家族愛、リクとニノの恋愛模様など、シリアスで温かいエピソードに泣かされます。笑って泣ける名作として、私の人生の大切なバイブルです。
- 最終巻にかけての伏線回収や、各キャラクターの結末がとても綺麗にまとまっていて、読後の満足度が非常に高いです。最後まで荒川の住人たちらしい、優しくて少しおかしなハッピーエンドを見届けることができました。
- 常識外れの住人たちにツッコミを入れながらも、次第にリク自身が彼らに感化され、荒川を自分の居場所として愛していく姿に胸が熱くなります。人と人との繋がりの温かさを教えてくれる、本当に大好きな作品です。
悪い所
- 登場人物のほとんどが常識外れで、シュールな電波系ギャグや独特のノリがずっと続くため、ギャグのセンスが合わない私には少しキツかったです。かなり人を選ぶ、アクの強い作風のコメディ漫画だと感じました。
- 中盤以降、金星行きを目指す展開や超能力を持ったキャラクターの登場など、話のスケールが飛躍しすぎて置いてけぼりになりました。初期の河川敷でののんびりした日常が好きだったのに、話についていけません。
- サブキャラクターの過去編や特定のキャラクターの掘り下げに多くのページが割かれる巻があり、メインヒロインであるニノの出番が減ってしまったのが残念です。物語のテンポが悪く感じられ、少し中だるみしました。
- リクとニノの恋愛模様がなかなか進展せず、ずっと同じようなボケとツッコミの繰り返しが続くので、単行本を一気読みすると途中で飽きてしまいました。もう少しラブストーリーとしての起伏や甘い展開も見たかったです。
- 住人たちの奇行があまりにも度を越していて、時に犯罪スレスレの行動や迷惑行為もギャグとして描かれるため、倫理的に少し受け入れがたいと感じる瞬間がありました。不快に思うエピソードもいくつか存在します。





