レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
エロマンガ先生 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
エロマンガ先生
連載: 月刊コミック電撃大王
評価: 8.2/10
あらすじ
タイトルで身構えたのに、読み終えると胸の奥がじんわり温かい。高校生でライトノベル作家の和泉マサムネは、自分の本の挿絵を描いていた相手が、部屋にこもったきりの義理の妹・紗霧だったと知る。顔も見せない妹と、絵と文字だけでつながっていた二人が、ぎこちなく言葉を交わしながら少しずつ距離を縮めていく。外の世界を怖がる妹を連れ出そうとする兄、差し出された手を取るか迷い続ける妹。創作にかける熱と、家族としての不器用な歩み寄りが、静かに重なっていく。派手な事件は起きないのに、キャラクターの表情ひとつから目が離せない。ふざけた題名の下に隠れていた、まっすぐな兄妹の物語!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 刺激的な事件が起きる展開より、穏やかで毒のない日常の空気にじんわりほっとしたい人
- 創作にかける若者のひたむきな情熱と、不器用な家族の歩み寄りをじっくり見守りたい人
- 過激な題名の印象だけで敬遠せずに、まっすぐな兄妹のラブコメディを楽しんでみたい人
向いていない人
- 先の読めない意外な展開や、予想を裏切ってくる筋書きをこの作品にとても強く求めている人
- 主人公の鈍感さや、浮世離れした設定のリアリティ不足がどうしても気になってしまう人
- 義理の兄妹という距離の近さそのものに、据わりの悪さをどうしても感じてしまうという人
良い感想・レビュー
- 題名だけで敬遠していたけれど、開いてみたら中身は真っ当そのもの。絵柄も原作の空気を残していて、挿絵の一枚まで丁寧。先入観で見送るには惜しい作品だと痛感しました。
- とにかく妹がかわいい。表情も仕草も柔らかくて、読んでいるこちらまで頬がゆるむ。登場人物が少ないぶん一人ひとりが濃くて、毒のない優しさに包まれる時間が心地いい。
- 小説を何冊も持っている私でも満足できた。物語の流れがきちんと再現されていて、絵が付くことで兄と妹の距離が縮む場面がより沁みる。再現度の高いコミカライズだと思う。
- 派手な事件はないのに、気づけばずっと眺めていた。落ち着いたテンポで進むから、キャラの言動に嫌味がなく、安心して浸れる。穏やかな読み心地がここまで続く漫画は他になかなかない。
- 頼りないけれど懸命に頑張る兄を、妹がまっすぐ好きになっていく。その距離の縮まり方を見ているだけで嬉しくなった。兄妹のじれったい歩み寄りにすっかりやられた。
悪い感想・レビュー
- 設定がとにかく安直で、その先も予想を裏切ってこない。展開が読めてしまうぶん、途中から気持ちが冷めた。先の見えすぎる筋書きに物足りなさが残りました。
- 主人公がどうにも合わなかった。鈍感で察しが悪く、言葉選びも軽い。この性格でプロの作家として通用するのかと、主人公への違和感が最後まで消えなかった。
- 高校生が作家、引きこもりの妹がプロの絵描き、二人そろって成功。設定を並べるほど現実味が薄れていく。この浮世離れした状況にどうしても乗れなかった。
- 義理とはいえ幼い妹と一つ屋根の下、という土台がそもそも苦手だった。未成年二人の距離感に据わりの悪さを感じて、話に集中しきれないまま読み終えた。
- 原作に忠実なのは良いけれど、その裏返しで元の弱点までそのまま持ち込んでいる。良く出来ているぶん、原作の粗ごと再現したもったいなさが引っかかった。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
題名だけで敬遠していたけれど、開いてみたら中身は真っ当そのもの。絵柄も原作の空気を残していて、挿絵の一枚まで丁寧。先入観で見送るには惜しい作品だと痛感しました。
設定がとにかく安直で、その先も予想を裏切ってこない。展開が読めてしまうぶん、途中から気持ちが冷めた。先の見えすぎる筋書きに物足りなさが残りました。
とにかく妹がかわいい。表情も仕草も柔らかくて、読んでいるこちらまで頬がゆるむ。登場人物が少ないぶん一人ひとりが濃くて、毒のない優しさに包まれる時間が心地いい。
主人公がどうにも合わなかった。鈍感で察しが悪く、言葉選びも軽い。この性格でプロの作家として通用するのかと、主人公への違和感が最後まで消えなかった。
小説を何冊も持っている私でも満足できた。物語の流れがきちんと再現されていて、絵が付くことで兄と妹の距離が縮む場面がより沁みる。再現度の高いコミカライズだと思う。
高校生が作家、引きこもりの妹がプロの絵描き、二人そろって成功。設定を並べるほど現実味が薄れていく。この浮世離れした状況にどうしても乗れなかった。
派手な事件はないのに、気づけばずっと眺めていた。落ち着いたテンポで進むから、キャラの言動に嫌味がなく、安心して浸れる。穏やかな読み心地がここまで続く漫画は他になかなかない。
義理とはいえ幼い妹と一つ屋根の下、という土台がそもそも苦手だった。未成年二人の距離感に据わりの悪さを感じて、話に集中しきれないまま読み終えた。
頼りないけれど懸命に頑張る兄を、妹がまっすぐ好きになっていく。その距離の縮まり方を見ているだけで嬉しくなった。兄妹のじれったい歩み寄りにすっかりやられた。
原作に忠実なのは良いけれど、その裏返しで元の弱点までそのまま持ち込んでいる。良く出来ているぶん、原作の粗ごと再現したもったいなさが引っかかった。



