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漫画 ゆうえんち -バキ外伝- の感想と評価(良いところ、悪いところ)

漫画 ゆうえんち -バキ外伝-

漫画 ゆうえんち -バキ外伝-

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著者: 藤田勇利亜夢枕獏板垣恵介

連載: 週刊少年チャンピオン

ジャンル: バトル・アクション格闘

評価: 8.5/10

あらすじ

「週刊少年チャンピオン」にて大ヒットを記録する『グラップラー刃牙』シリーズのスピンオフを、夢枕獏の格闘小説を原案としてコミカライズ! 主人公・葛城無門は、神心会の愚地克巳と生き別れた実の兄であり、かつて最凶死刑囚・柳龍光と壮絶な死闘を繰り広げた「松本太山」に拾われた少年。師匠を殺した柳龍光への復讐を誓う無門は、あらゆる強者たちが自らの肉体だけを武器に集う暗黒の闘技場「ゆうえんち」へと身を投じていく。バキ本編では見られないダークで殺伐とした冷酷な世界観の中で、獏ワールドの強者たちと刃牙世界の狂気が出会うダーク・バイオレンス格闘アクション!

良い所

  • バキの世界観と夢枕獏先生の描く他作品の強者たちが同じ土俵で戦う、夢のようなクロスオーバー要素に大興奮した。全く違和感なく二つの作風が馴染んでいて、非常に贅沢なエンタメを味わえている。
  • 本編よりもダークでシュールさが排された、非常に殺伐としたアングラな死闘がとにかくカッコいい。命のやり取りとしての重みと冷酷さがストーリーをガチッと引き締めており、格闘ものとして完璧だ。
  • 作画の藤田先生が描く、板垣先生リスペクトに満ちた画力が本当に見事だ。特有の筋肉や肉体美の描き込みが恐ろしく緻密で美しく、格闘の躍動感や肉体のぶつかり合う迫力がダイレクトに伝わってくる。
  • 愚地克巳の兄であり、柳龍光への復讐を抱く主人公・葛城無門の魅力が素晴らしい。少年の危うさと底知れない凄み、格闘家としての成長していくプロセスが魅力的で、一気物語に引き込まれてしまった。
  • 柳龍光との因縁や無門の出自など、バキファンにとってたまらない核心に迫る設定が盛りだくさんだ。死刑囚編の裏にこんな物語があったのかと感心させられ、ページを捲るたびに胸の熱さが止まらない。

悪い所

  • 週刊少年チャンピオンに月一掲載のペースなので、単行本の発売が非常に遅いのがもどかしい。物語の進行スピードもかなりおだやかでじっくり描くため、早く次の展開が読みたくてやきもきする。
  • 烈海王などの別スピンオフで見られるような、笑えるパロディやネタ要素は一切ない。真面目でソリッドな本格格闘バイオレンスなので、バキ特有の「ネタ的な面白さ」を求めている私には合わなかった。
  • 獏作品の他作キャラが多く登場するため、原作小説の未読読者にとって状況が難解に思える部分があった。背景説明が少し薄いままでキャラが動き出すので、バキだけの知識だと最初の内は戸惑う。
  • 徳川光成が本編の無邪気なおっちゃんとは異なる、かなり冷徹で不気味な描かれ方をされているのが気になった。作品の重苦しいトーンには合っているものの、本編での印象と異なり少し違和感を覚えた。
  • 板垣先生の作風を真似した画力は素晴らしいが、一部の骨格やポーズなどデッサンの不自然さが残る箇所があり、少し目が滑ってしまった。巻を追うごとに綺麗になっているが、初期は癖が強くて見づらい。

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