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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

焼いてるふたり の感想と評価(良いところ、悪いところ)

焼いてるふたり

焼いてるふたり

著者: ハナツカシオリ

連載: モーニング

ジャンル: 日常ラブコメグルメ

評価: 8.7/10

あらすじ

マッチングアプリで出会い、交際ゼロ日で結婚したカップル、健太と千尋。浜松と東京、離れて暮らす二人が週末のBBQを通じて愛を深めていくスローライフ・ラブコメ。ハナツカシオリが描く、最高に美味しそうな「肉」の描写と、お互いを少しずつ知り、大切に想い合っていく二人の姿に心が洗われる。胃袋も心も満たされる、至福の新婚生活物語。

良い所

  • とにかくBBQ料理の描写が素晴らしく、読んでいるとお腹が空きます。健太と千尋の距離が、一歩ずつ、しかし確実に縮まっていく様子が非常に丁寧に描かれていて、見守っているだけで幸せな気持ちになれます。
  • 無理なドラマや過度なライバルが登場せず、二人の「美味しい」と「好き」に集中して楽しめるのが最高。新婚ならではの初々しさと、お互いを尊重しあう大人の恋愛描写のバランスが絶妙です。
  • ハナツカ先生の描く千尋さんの表情がとてもチャーミング。健太の作る料理を本当に美味しそうに食べる姿に癒やされます。週末の楽しみを最大化して楽しむ二人の姿勢が、理想の夫婦像だなと感じます。
  • レシピとしても有益な情報が多く、キャンプやアウトドアに行きたくなります。日常の些細なことに幸せを見出す、スローライフの魅力が詰まっていて、日々の疲れをリセットしてくれるようなパワーがあります。
  • キャラクター全員が善人で、嫌な気持ちになることが一切ない「究極の癒やし漫画」。二人が仲良くなっていく過程の細かな心理描写が素晴らしく、ラブコメとしても非常に質の高い作品だと感じました。

悪い所

  • 大きな事件や劇的なトラブルは一切起きないので、ストーリー漫画としてのスリリングな展開や起伏を求めている読者には、少し淡々としすぎていて退屈に感じられてしまうかもしれません。あくまで空気感を楽しむ作品。
  • 二人の「非の打ち所がない」完璧な関係性や、眩しすぎる幸せっぷりに、時時自分の現実と照らし合わせて少し眩暈がしてしまうことも(笑)。ある種のファンタジーとして楽しむ必要があります。
  • 物語の構造が「週末に会ってBBQをする」というパターンに固定されているため、長く読み続けていると少しマンネリを感じてしまう時期がありました。もっと外の世界との関わりも見たかった気もします。
  • 広告や販促的なニュアンスを時時感じてしまう、特定の食材や器具の解説に紙面が割かれすぎている回もありました。もう少し二人の内面的な会話に重みを置いてほしいと感じる読者もいるかもしれません。
  • 初期の「アプリで出会った見ず知らずの他人同士」という緊張感が早々に消えてしまうため、もっと長く二人の手探りな関係を見ていたかった、という個人的な注文をつけたくなることもありました。

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