漫画よしあし10巻以上の漫画レビュー専門サイト
レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

最後のレストラン の感想と評価(良いところ、悪いところ)

最後のレストラン

最後のレストラン

著者: 藤栄道彦

連載: 月刊コミック@バンチ/月刊コミックバンチ

ジャンル: 青年マンガコメディ歴史グルメ

評価: 8.4/10

あらすじ

何の変哲もないフレンチレストラン「ヘブンズドア」。しかしそこは、死の直前の偉人たちが時空を超えて迷い込む不思議な店だった!織田信長からジャンヌ・ダルクまで、歴史を彩った主役たちが突きつけるのは、生前最後に食べたかったという「無理難題」なオーダーばかり。若きオーナーシェフ・園場凌は、現代の食材と奇抜なアイデアを武器に、彼らの魂を震わせる一皿を完成させることができるのか。歴史上の偉人たちの意外な素顔や、死を目前にした彼らの切実な想いが、最高の一皿を通して鮮やかに描き出される。『コンシェルジュ』の藤栄道彦が贈る、タイムスリップ・歴史・グルメが融合した至高のエンターテインメント!

良い所

  • 「死の直前の偉人が来店」という設定が秀逸で、歴史ファン以外も絶対に楽しめる面白さです!無理難題なオーダーを現代の技術で解決するカタルシスが最高。偉人たちの人間味溢れる描写に何度も引き込まれました。
  • 織田信長やマリー・アントワネットなど、歴史上のスターたちの意外な素顔が料理を通して描かれるのが魅力的。園場シェフの発想力には毎回驚かされます。歴史の勉強にもなるし、何よりご飯が美味しそうで大満足!
  • 一話完結のテンポの良さが気に入っています。偉人たちの最期の願いを叶えるという、少し切ないけれど心温まる読後感が素晴らしい。店員たちのシュールな掛け合いも絶妙なスパイスになっていて、最高の癒やしです。
  • 歴史的な背景をしっかり踏まえつつ、それをユーモアたっぷりに昇華させている点に脱帽しました。普段はダメ店主っぽい園場が、料理に関しては妥協しない姿が本当にかっこいい。知的な刺激と笑いが同居した名作です。
  • ドラマチックな歴史解釈とグルメが見事に融合しています。登場する偉人たちが「最後」に選ぶ一皿の意味を考えると、胸が熱くなりました。漫画としての完成度が極めて高く、全人類に読んでほしいと思える傑作です!

悪い所

  • 物語の形式が決まっているので、巻数が進むとどうしても展開がマンネリ化してくるのが気になりました。毎回「来店・無理難題・解決」という流れの繰り返しなので、単行本で一気に読むと少し飽きを感じてしまいます。
  • 歴史的な事実や調理法の説明セリフが非常に多くて、読むのに体力が要ります。文字がギッシリ詰まったページが続くと、漫画としてのテンポが少し悪く感じられ、サクサク読みたい私には少し不向きな場面がありました。
  • 第一シリーズの結末が少し駆け足な印象を受けました。雑誌の事情もあったようですが、それまでの積み重ねが素晴らしかった分、ラストの盛り上がりが少し物足りず、不完全燃焼感が残ってしまったのが非常に残念です。
  • 特定の偉人のキャラクター像が、自分の持っていたイメージと違いすぎて戸惑うことがありました。コメディ色が強いため仕方ないのですが、偉人を茶化しているように見える描写もあり、好みが分かれる作風だと感じます。
  • 園場シェフ以外のサブキャラクターの掘り下げがもう少し欲しかったです。偉人たちのインパクトが強すぎて、店員たちの影が薄く感じてしまうことも。物語の縦軸としての大きな展開がもっと早く動いてほしかったのが本音です。

同じジャンルの漫画