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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

百年の祭り の感想と評価(良いところ、悪いところ)

百年の祭り

著者: たかもちげん

ジャンル: ヒューマンドラマ政治ドラマ歴史

評価: 8.4/10

あらすじ

志半ばで世を去った政治家・蔵塚哲平は、幾多の逆境を乗り越えながら総理の座まであと一歩に迫った男だった。その秘書を務めていた青年・児島啓示は、血筋による地盤の世襲を潔しとせず、地盤も看板もカバンも持たないまま、自らの意志だけを頼りに政界へと飛び込んでいく。汚濁と欲望にまみれ権謀術数うずまく政治の世界で、権力者たちの思惑と駆け引きに翻弄されながらも、亡き師の遺志を胸に「百年の祭り」の実現を目指して奔走する。何一つ持たない一人の青年の情熱は、はたして巨大な権力の壁を打ち破ることができるのか。たかもちげんが描く、魂を揺さぶる政治人間ドラマ!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 何もない若者が言葉の力だけで人々を動かし、巨大な権力に挑んでいく、泥くさい人間ドラマに胸を熱くしたい人
  • 汗と気迫がにじむ濃い劇画タッチで、人生を賭けた男たちの執念を骨太に描いた物語をじっくり読みたい人
  • 昭和の政治の駆け引きや、信念を貫こうとする者たちの熱い生きざまに、心を動かされたい人

向いていない人

  • 当時の政治事情に明るくなく、予備知識なしで気軽に読み進めたい
  • 今ふうのすっきりした絵柄に慣れていて、汗くさく重たい画面づくりが少し苦手な人
  • ドロドロした駆け引きよりも、爽やかでテンポよく進む読みやすい物語を求めている人

良い感想・レビュー

  • 政治というドロドロした世界の中にある、本物の情熱と信念に、読みながら何度も全身が熱くなりました!何もない青年が、言葉の力だけで人々の心を動かし、巨大な権力に挑んでいく姿に、本物の正義を見ました。
  • たかもちげん先生の、魂を削るような気迫あふれる劇画的な筆致が、政治家たちの執念と完璧にマッチしています。彼らの表情一つ一つに、人生を賭けた重みが宿っており、一コマ一コマに圧倒される凄みがありました。
  • 選挙の裏側や、政界の緻密な駆け引きの描写がとにかくリアルで面白い!単なる理想論ではなく、清濁併せ呑んで進まなければならない政治の残酷さと、その先にある一筋の希望が、力強い説得力を持って描かれています。
  • 主人公を取り巻く支援者たちの、名もなき市民の熱い想いにも深く感動しました。政治は遠い世界の話ではなく、自分たちの手で変えられるものだというメッセージに、勇気と活力を分けてもらった気分です。
  • 全13巻、最後まで緊張感が途切れることなく、壮絶なラストまで駆け抜けた構成力に唸らされました。読み終えた後、しばらく放心してしまうほどの余韻があり、これこそが「人間」の物語だと確信させられました。

悪い感想・レビュー

  • 1990年代初頭の政治状況をベースにしているため、時代背景や当時の政治事情を知らないと状況を理解するのに少し苦労する場面がありました。今の感覚で見ると、少し価値観が古く感じてしまう部分も否めません。
  • 劇画調のとにかく濃い絵柄と、汗臭いほどに熱い演出は、好みがかなりはっきり分かれると思います。最近のスタイリッシュな漫画に慣れている人には、少し画面が重すぎて、読むのにエネルギーが必要な作品です。
  • 政治用語や組織構造の解説がとにかく多いので、興味がない人には説明過剰に感じられるかもしれません。物語を楽しむというよりは、政治の実態を学ぶ覚悟で読まないと、途中で飽きてしまう可能性もあります。
  • 一部、物語を劇的にするための演出がかなり極端で、少しリアリティに欠けると感じるシーンがありました。熱さは十分伝わってくるのですが、もう少し地に足のついた政治活動の描写も見たかったです。
  • 女性キャラクターの影が薄く、典型的な役割に留まっているのが少し残念でした。男たちの情熱の物語なのは分かりますが、もっと女性政治家や支援者の活躍も深く掘り下げてほしかったなと、現代の視点からは感じます。

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