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アルテ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
アルテ
著者: 大久保圭
連載: 月刊コミックゼノン
評価: 9/10
あらすじ
16世紀初頭、ルネサンス期のフィレンツェ。貴族の娘アルテは、女性が職人になることが許されない時代に画家を志し、家を飛び出して工房の門を叩く。偏見や困難に立ち向かいながらも、師や仲間との出会いを通じて成長し、自らの道を切り拓いていく。芸術と誇りを胸に、彼女は新たな世界へ挑戦する。
良い所
- ルネサンス期の街並みや衣装の描写が緻密で美しい。
- 女性が職人として生きる難しさと強さがリアルに伝わる。
- アルテの前向きで芯の強い性格に勇気をもらえる。
- 師弟や仲間との関係性が温かく、読後感が良い。
- 歴史背景と人間ドラマが自然に融合していて読みやすい。
悪い所
- 展開が比較的穏やかで、刺激的な事件は少ない。
- 専門用語や時代背景の説明が多く、やや冗長に感じる部分がある。
- 主人公が順調に成長しすぎて緊張感が薄れる場面がある。
- 脇役の掘り下げが浅く、もっと描いてほしいキャラがいる。
- 恋愛要素が控えめで、期待すると物足りない。


