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ダーウィン事変 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ダーウィン事変

ダーウィン事変

著者: うめざわしゅん

連載: 月刊アフタヌーン

ジャンル: ヒューマンドラマ社会派SFサスペンス

評価: 9.2/10

あらすじ

テロ組織により生み出された人間とチンパンジーの交雑種“ヒューマンジー”の少年チャーリーは、人間社会で普通の高校生活を送ろうとするが、動物解放過激派や人類側の差別と暴力に巻き込まれ、人間とは何かを突きつけられていく。

良い所

  • テーマが非常に重く、動物倫理や差別問題を真正面から描いていて、読後に強烈な余韻が残った。
  • チャーリーの純粋さと残酷な現実の対比が胸に刺さり、ページをめくる手が止まらなかった。
  • アクションと心理描写のバランスが良く、社会派漫画としてもエンタメとしても完成度が高い。
  • 作画の迫力が凄まじく、暴力描写や表情の描き方が物語の緊張感を何倍にも高めていた。
  • 単なるSF設定に終わらず、現代社会への鋭い問いかけが随所にあり、何度も読み返したくなる作品だった。

悪い所

  • 題材がかなり重く、暴力的な描写も多いため、気軽に楽しめる漫画ではないと感じた。
  • 話が進むにつれて救いのない展開が続き、精神的に疲れてしまった。
  • 思想的なメッセージが強く、説教臭く感じる場面があり好みが分かれると思った。
  • 登場人物の行動が極端で、感情移入しにくいキャラクターもいた。
  • 展開がシリアス一辺倒で、息抜きになる場面が少なく読後感が重かった。

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