レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
日本沈没 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
読む前に確認したい相性
向いている人
- 科学の裏づけに支えられた、リアルで重厚な災害ドラマに、ぐっと引き込まれたい人
- 極限の状況で人がどんな決断を下すのかを、ひりひりと描いた社会派の物語を好む人
- 国とは何か、人が生きるとは何かを、登場人物とともにじっくり考えさせられたい人
向いていない人
- 科学や政治の硬い解説が多い物語は、読み進めるのにかなり骨が折れると感じてしまう人
- 終始重くて救いの薄い展開よりも、明るく前向きで楽しめる娯楽作品を求めている人
- 気軽に読み流せる作品が好きで、重厚な読み物はちょっと遠慮したい人
良い感想・レビュー
- 日本が沈んでいくという絶望的な光景が、一色先生の緻密な作画で描かれることで、まるで現実に起きているかのような恐怖に襲われました。地質学的な根拠を土台にした物語の説得力が凄まじく、ページをめくる手が震えます。
- 政府や学者が「日本人というアイデンティティ」をどう守るかに苦悩する姿に、自分の国を愛することの意味を深く考えさせられました。田所博士や小野寺の、命をかけた覚悟に何度も目頭が熱くなります。
- 単なるパニック映画のような派手さではなく、静かに、しかし確実に日常が壊れていく過程が丁寧に描かれていて、それが逆にリアルで怖かったです。今の平和がどれほど脆いものか、本気で危機感を抱かされました。
- 極限状態での人間の醜さと美しさの両面を、容赦なく、かつ温かく描き出している点に感動しました。避難を巡る混乱の中でも、誰かのために手を差し伸べる名もなき人々。彼らの姿に、人間の尊厳を見ました。
- 全15巻を通して、「日本人はどこへ行くのか」という問いに対する一つの答えを見届けた時、心の中に巨大な余韻が残りました。今の時代にこそ、すべての日本人が読むべき、重厚な人間賛歌の傑作です。
悪い感想・レビュー
- 科学的な解説や政治的な駆け引きが非常に多いため、SFや社会派ドラマに興味がない人には、内容が難解すぎて途中で挫折してしまう可能性があるかもしれません。かなり「読むのに知力と体力を使う」漫画です。
- 物語のトーンが終始一貫して暗く重たいため、娯楽としての楽しさを求めている時に読むと、あまりの救いのなさに精神的に疲弊してしまいます。ハッピーエンドを期待して読む作品ではないことを覚悟すべきです。
- 一色先生の独特なデフォルメやキャラクターの表情に、最初の方は少し違和感を感じることがありました。慣れてくればその深みが分かるのですが、王道の綺麗な絵柄を好む人には少しハードルが高いかもしれません。
- 後半の展開がかなり専門的で抽象的になる場面があり、日本列島が沈むという物理的な恐怖よりも、思想的な議論が中心になってしまったのが、少し物足りなく感じる時がありました。もっとサバイバルを見たかった。
- 登場人物が非常に多く、さらに複数の場所で同時に事件が進行するため、全体の状況を把握するのがかなり大変でした。一回読んだだけでは理解しきれない部分も多く、何度も読み返す必要がある密度の高い作品です。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
日本が沈んでいくという絶望的な光景が、一色先生の緻密な作画で描かれることで、まるで現実に起きているかのような恐怖に襲われました。地質学的な根拠を土台にした物語の説得力が凄まじく、ページをめくる手が震えます。
科学的な解説や政治的な駆け引きが非常に多いため、SFや社会派ドラマに興味がない人には、内容が難解すぎて途中で挫折してしまう可能性があるかもしれません。かなり「読むのに知力と体力を使う」漫画です。
政府や学者が「日本人というアイデンティティ」をどう守るかに苦悩する姿に、自分の国を愛することの意味を深く考えさせられました。田所博士や小野寺の、命をかけた覚悟に何度も目頭が熱くなります。
物語のトーンが終始一貫して暗く重たいため、娯楽としての楽しさを求めている時に読むと、あまりの救いのなさに精神的に疲弊してしまいます。ハッピーエンドを期待して読む作品ではないことを覚悟すべきです。
単なるパニック映画のような派手さではなく、静かに、しかし確実に日常が壊れていく過程が丁寧に描かれていて、それが逆にリアルで怖かったです。今の平和がどれほど脆いものか、本気で危機感を抱かされました。
一色先生の独特なデフォルメやキャラクターの表情に、最初の方は少し違和感を感じることがありました。慣れてくればその深みが分かるのですが、王道の綺麗な絵柄を好む人には少しハードルが高いかもしれません。
極限状態での人間の醜さと美しさの両面を、容赦なく、かつ温かく描き出している点に感動しました。避難を巡る混乱の中でも、誰かのために手を差し伸べる名もなき人々。彼らの姿に、人間の尊厳を見ました。
後半の展開がかなり専門的で抽象的になる場面があり、日本列島が沈むという物理的な恐怖よりも、思想的な議論が中心になってしまったのが、少し物足りなく感じる時がありました。もっとサバイバルを見たかった。
全15巻を通して、「日本人はどこへ行くのか」という問いに対する一つの答えを見届けた時、心の中に巨大な余韻が残りました。今の時代にこそ、すべての日本人が読むべき、重厚な人間賛歌の傑作です。
登場人物が非常に多く、さらに複数の場所で同時に事件が進行するため、全体の状況を把握するのがかなり大変でした。一回読んだだけでは理解しきれない部分も多く、何度も読み返す必要がある密度の高い作品です。





