最終更新日:

NHKにようこそ! の感想と評価(良いところ、悪いところ)

NHKにようこそ!

NHKにようこそ!

著者: 大岩ケンヂ滝本竜彦

連載: 月刊少年エース

ジャンル: 心理描写社会派青春ブラックユーモア

評価: 8.9/10

あらすじ

『NHKにようこそ!』は、社会から引きこもった青年・佐藤達広が、謎の少女・岬との出会いをきっかけに妄想と現実の狭間でもがきながら再生を模索する物語。陰謀論に取り憑かれた思考、オタク文化、依存と孤独を赤裸々に描き、笑いと痛みを同時に突きつける。現代社会の生きづらさを鋭く抉る問題作。

良い所

  • 引きこもりの心理描写が生々しく、自分の弱さを突きつけられる感覚が強烈だった。
  • ギャグとシリアスの切り替えが鋭く、笑っていたら急に心を抉られる構成が秀逸。
  • オタク文化や依存症の描き方がリアルで、時代の空気を的確に切り取っていると感じた。
  • 岬と佐藤の関係性が単純な救済にならず、不安定なまま進む点が印象に残った。
  • 読後に重さは残るが、同時に前を向くための小さな希望も描かれていて忘れがたい。

悪い所

  • 主人公の思考があまりに後ろ向きで、読んでいて辛くなる場面が多かった。
  • 陰謀論や妄想描写が過剰に感じられ、物語に入りづらい巻があった。
  • テンポが不安定で、展開が停滞しているように感じる部分がある。
  • 登場人物の行動が極端で、共感よりも拒否感が先に立つ場面があった。
  • 救いの少ない展開が続くため、明るい成長物語を期待すると合わない。

同じジャンルの漫画