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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

NHKにようこそ! の感想と評価(良いところ、悪いところ)

NHKにようこそ!

NHKにようこそ!

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著者: 大岩ケンヂ滝本竜彦

連載: 月刊少年エース

ジャンル: 人間ドラマブラックコメディ青春コメディ

評価: 8.5/10

あらすじ

大学を中退し、ひきこもって4年目。佐藤は、自分がこうなったのは悪の組織の陰謀だと思い込んでいた。そんな彼の前に、あなたを救うと言い張る自称・天使の美少女が現れる。夜の公園での奇妙な講義がはじまり、見栄で口にしたゲーム制作にまで手を出すが、うまい儲け話や幻覚、被害妄想が次々と彼を追い詰めていく。だめ人間ばかりが集まって、少し前へ進んではまた転ぶ。その情けない繰り返しが痛いほどリアルなのに、なぜか笑えて、なぜか少しだけ背中を押される。すっきりした結末ではないけれど、無様なまま生きていく温度が胸に残る、00年代サブカルの極み!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 情けなくてもがきながら生きる登場人物に、どこか自分自身の弱さを重ねて読み進めたい人
  • 重くて痛いテーマでも、笑いを混ぜながらまっすぐ突きつけてくるような物語に惹かれる人
  • きれいごとでは終わらない、ざらついた00年代サブカルの空気にどっぷり浸ってみたい人

向いていない人

  • 登場人物の醜さやもがきよりも、みんなが素直に前へ進んでいく姿をまっすぐ見ていたい人
  • 読み終えてもやもやを残さない、すっきりしたハッピーエンドを気持ちよく味わいたい人
  • 重くてえぐい題材でも、軽やかなエンタメとして肩の力を抜き、のんびり楽しみたい人

良い感想・レビュー

  • 何年経ってもふと読み返したくなる、私にとってのバイブル。だめ人間の情けなさに共感しすぎて胸が痛くなるのに、キャラがみんな愛おしくて手放せないままでいる。
  • 未来への不安も倦怠感もぜんぶ詰まっているのに、読んでいると妙に気持ちが軽くなる。この不思議な明るさはいったい何なんだろうと、読みながら一人でずっと考えていた。
  • 美しくて勢いのある絵のおかげで、鬱屈した空気がそのままエンタメとして立ち上がってくる。このアングラ感の格好よさにすっかり引き込まれて、最後まで一気に読み切ってしまった。
  • 絶賛引きこもり中の今の自分と、主人公の思考が重なりすぎて、まるで鏡をのぞきこんでいる気分になった。この痛いほどのリアルさが、私にはどうしようもなく刺さる読書だった。
  • 前に進もうと決めては折れて、またやり直す。その情けない繰り返しに、かえって私は救われた。立派に見える大人も元はだめ人間なんだと思えて、私も少し頑張れそうな気がする。

悪い感想・レビュー

  • ダメ人間の醜い部分ばかりが露骨に描かれていて、読んでいるとただただ気分が沈むだけだった。アングラな空気が苦手な私には、共感もまったくできないまま終始つらかった。
  • 可愛いヒロインとして見ていたかったのに、心の危うさが生々しすぎて本気で怖かった。リアルな痛みを突きつけられて、ファンタジーとして楽しみたかった私には重すぎた。
  • 中盤の追い詰められていく展開は、正直悪ノリが過ぎるように感じた。ギャグにもシリアスにも振り切れず、話がどこへ向かうのか分からないまま置いていかれた気分になる。
  • 少し良くなったと思ったらすぐ元に戻る。人の弱さとして現実的なのかもしれないけれど、物語としては同じ場所をぐるぐる回っているようで、途中からかなりだれてしまった。
  • 終盤で一気に話が哲学的な言い回しになってしまって、何が起きているのか掴めなかった。すっきりした結末を期待していた分、読み終えてもずっともやもやだけが残った。

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