レビュー著者: 漫画よしあし
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瞬きより迅く!! の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 伝統派空手ならではの一撃必殺のスピード感と張り詰めた緊張感が、凄まじい画力で描かれていて鳥肌が立ちました!技のキレや体の使い方の描写がとにかくリアルで、読んでいるこちらまで背筋が伸びるような気がします。
- 日葵ちゃんが仲間との出会いを通じて、自分の中にある臆病な心を「勇気」に変えていく過程に、何度も熱い涙が溢れました。スポ根漫画らしい熱量がありつつも、少女たちの繊細な心の機微も丁寧に描かれていて大好きです。
- ふなつ先生の描く女の子たちが、凛々しくて、それでいて最高に可愛いのが大きな魅力です。試合中の真剣な表情と、日常パートでの柔らかい笑顔のギャップに、一読者として完全にノックアウトされました!
- 「形」の演武における美しさと、「組手」における激しさ。その動と静のコントラストの表現がもはや芸術の域に達していて、全ページが見どころと言っても過言ではありません。空手への深い愛とリスペクトを感じます。
- 全12巻、日葵が自分の居場所を見つけるまでの軌跡が完璧にまとめられていて、読後の爽快感が半端じゃないです。青春のすべてを武道に捧げる尊さを、これほど真っ直ぐに伝えてくれる作品は他にありません。
悪い所
- スポーツ漫画としての構成がかなり王道なので、先の展開が予想できてしまう「ベタさ」が気になる人には、少し物足りなく感じられる場面があるかもしれません。独自のスパイスを求めていると、少し物足りないかも。
- 空手の解説や理論が非常に丁寧なのですが、試合以外のエピソードの比重が少し大きく感じる時期があり、もっとガンガン試合が見たい!とじれったい思いをすることもありました。心理描写を重視する人向けです。
- 伝統派空手のルール(寸止め)に基づいているため、フルコンタクト系の激しい流血バトルを期待していると、少し迫力の種類が違うと感じるかも。あくまで技術とスピードの極致を愛でるための作品です。
- 一部のキャラクターたちの過去のトラウマが、物語を動かすためとはいえ少し重苦しく感じられる回がありました。明るい部活モノを期待している時には、少し精神的なカロリーが高いと感じるかもしれません。
- 女性キャラ中心の「キャッキャウフフ」したノリが、本格的な武道を期待している硬派な読者には、少しノイズに映ってしまう可能性があるかもしれません。青春の柔らかさと厳しさのバランスをどう捉えるかによります。





