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最終更新日:

ダイヤのA の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ダイヤのA

著者: 寺嶋裕二

連載: 週刊少年マガジン

ジャンル: 少年マンガ野球スポーツ青春学園

評価: 9/10

あらすじ

長野の無名校出身の左腕・沢村栄純が名門・青道高校にスカウトされ、天才捕手・御幸一也と組みながらエース「1番」を目指す野球漫画。特殊能力のない泥臭いリアル路線で、主人公のイップスや挫折、仲間との激しい競争・連携を丁寧に描く群像劇。同期の天才右腕・降谷暁とのエース争いが全編を通じたもう一つの軸で、ライバル校の選手も含め登場人物全員に見せ場が用意されている。夏の西東京大会で宿敵・稲城実業に敗れた1年目の悔しさから始まり、イップスを乗り越えた秋の大会優勝、センバツ甲子園出場、そして2年目の夏に念願のエースナンバーを背負って甲子園出場を決めるまでを描いて完結する。

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 補欠争いや投手同士のプライドまで丁寧に描く、リアルな高校野球の圧倒的な熱さに痺れたい人
  • 主人公だけでなく、ライバルや脇役一人ひとりの葛藤まで丁寧に描く群像劇に泣かされたい人
  • 一球ごとの読み合いや心理戦の緊迫感と、努力が報われた瞬間の感動をじっくり噛みしめたい人

向いていない人

  • ひとつの試合に何巻もかけてじっくり描く、進行の遅さに焦れったさを感じてしまいやすい人
  • 主人公がライバルに差をつけられ続ける不遇な時期が長くて、ストレスを感じてしまう人
  • シリアスな場面が多くて重いより、明るくて爽快な気分で楽しめる青春野球漫画が読みたい人

良い感想・レビュー

  • 特殊能力や魔球が一切なく、ひたすら練習で成長していく泥臭さが清々しい。ライバル相手の敵チームまで応援したくなるのがこの漫画のいちばんの強みだと思う。
  • 沢村のイップスからの復活が本当に熱かった。もがいて、折れて、また立ち上がるまでの過程が長いぶん、エースナンバーを勝ち取る瞬間の感動がとんでもない。
  • 御幸と沢村のバッテリー関係の描き方がうまい。信頼し合うまでに何度も衝突して、それでも一緒に「最高のピッチングという作品」を作り上げようとする姿が熱い。
  • 監督の片岡鉄心がずっと好きだった。暴言も体罰もなく、補欠の子のケアまで考えてくれる指導者として描かれていて、強豪校の顧問がこんな人だったらいいと思う。
  • 3年生が負けた後の祝勝会で、誰も手をつけない食べ物と引退した先輩の涙の重みが刺さった。試合に出られなかった3年生の悔しさまで丁寧に描いてあって、つらい。

悪い感想・レビュー

  • 試合展開がとにかく遅い。1球ごとに心理描写を入れるスタイルで、1打席が終わるまで何週もかかる。単行本でまとめ読みしないと全体の流れが見えない作品。
  • 主人公の沢村が不遇すぎる期間が長い。イップスになったり練習参加できなかったりが続くのに、降谷ばかりがスポットを浴びる時期が長くてストレスが溜まった。
  • 3年生が引退した後の秋大スタートがしんどかった。キャラの濃い3年生が抜けた新チームは、ストーリーの推進力がガクッと落ちてしばらく読むのがきつかった。
  • 最終回がひどすぎた。あれだけ描いてきた巨摩大藤巻の本郷との甲子園決着もなく、西東京の稲実戦で優勝してそのまま終わり。16年の連載のラストとして納得できない。
  • 登場人物が多すぎて名前を追うのが大変。試合以外の日常や寮生活のパートが中だるみに感じる場面が多く、早く次の試合を読みたいのにもどかしかった。

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