レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
キャプテン2 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
キャプテン2
マークダウンで表示連載: グランドジャンプ/グランドジャンプむちゃ
評価: 8.7/10
あらすじ
伝説の野球漫画『キャプテン』『プレイボール』の正統続編!谷口、丸井、イガラシ、そして新キャプテンの近藤など、歴代の主将たちが集う墨谷高校(墨高)野球部。前作では届かなかった夢の舞台『甲子園』に出場し、全国の並み居る強豪私立と激突する!ちばあきおの泥臭くも愛らしい作画タッチ、ひたむきな猛練習と根性の精神をコージィ城倉が驚異の再現度で描き出す。問題児だった近藤がエースピッチャーとして覚悟を宿し、甲子園のマウンドで魂の熱投を見せる成長劇。かつての少年たちの夢の先を描き、全ての野球ファンの血をたぎらせる、不屈の王道野球ドラマ!
良い所
- 俺、コージィ城倉先生のちばあきお先生への凄まじいリスペクトと、墨谷伝統の泥臭い猛練習の空気感の完全再現にガチで震えた。キャラクターの素朴な顔立ちやセリフ回しが当時のままで本当に感動。
- 前作の少年たちがついに夢の「甲子園」の土を踏み、全国の強豪校と真剣勝負を繰り広げる姿を見られただけで涙が止まらない。かつてのファンにとって、これ以上ない最高のご褒美のような続編だと思う。
- 中学時代はお荷物だった問題児・近藤が、高校でピッチャーとして覚悟を決め、甲子園でエースに覚醒していく成長劇が本当に熱い。イガラシたちに鍛えられて、顔つきが凛々しくなっていくのがたまらない。
- 谷口や丸井といった歴代のキャプテンたちが同じ「墨高」のユニフォームを着て共に戦っているという事実だけで胸がいっぱいになる。それぞれの持ち味を活かしたコンビネーションや会話劇が本当に尊い。
- 今のキラキラした野球漫画とは一線を画す、「泥にまみれて努力する不器用なかっこよさ」という昭和の美学が現代に蘇ったのが最高。何歳になっても、彼らのひたむきな姿勢には本気で勇気をもらえる。
悪い所
- コージィ先生の再現度は凄いんだけど、ちばあきお先生の唯一無二の柔らかい線のニュアンスや哀愁とはやはり微妙に違う。熱烈なファンだからこそ、どうしても「模倣品」としての違和感が拭えない部分がある。
- 無名公立の墨高が、甲子園の常連強豪校を次々と撃破してトントン拍子に勝ち進む展開に、少しご都合主義を感じてしまった。昔のキャプテンにあった、泥水をすするような敗北のリアルさが少し薄れた気がする。
- 一球ごとの心理戦や打席の攻防をじっくり描くため、試合全体の展開が超スローペースでなかなか終盤に進まないのがじれったい。一試合を終えるのに何冊も単行本を使うので、少しマンネリ感があるのが本音。
- 『プレイボール2』から引き続く関係もあるが、キャラクターたちの年齢設定や時系列のつながりが少し複雑で、前作を読み返さないと混乱する部分があった。もう少し整理してサクサク読ませてほしいかな。
- 近藤が成長したとはいえ、相変わらず自分勝手でワガママな言動を繰り返すシーンに、読んでいて少しイライラしてしまった。谷口やイガラシのような、ストイックで静かに背中で語るキャプテン像が恋しい。





