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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

機動戦士ガンダム ヴァルプルギス の感想と評価(良いところ、悪いところ)

機動戦士ガンダム ヴァルプルギス

機動戦士ガンダム ヴァルプルギス

著者: 葛木ヒヨン海冬レイジ

連載: ガンダムエース

ジャンル: 宇宙戦ミリタリーSFアクション

評価: 8.2/10

あらすじ

宇宙世紀0089年、サイド4のコロニー「オリンポス」に住む少年マシロ・オークス。平和に暮らしていた彼は、謎のモビルスーツ「オーヴェロン」との出会いにより、自らに眠る「パプテマス・シロッコの再来」という驚愕の運命に翻弄されていく。葛木ヒヨン×海冬レイジが贈る、グリプス戦役の亡霊たちが交錯する衝撃のガンダム外伝!

良い所

  • シロッコの意志を継ぐという衝撃的な設定と、白いジ・オの格好良さに一瞬で心を奪われました!パプテマス・シロッコという男の深淵に触れるような物語に、長年のガンダムファンとして震えが止まりません。
  • 葛木ヒヨン先生の描くMS戦がとにかく美しく、特にオーヴェロンの圧倒的な威圧感の表現が凄まじいです。宇宙世紀の正史を補完するような緻密なストーリー展開に、毎話ワクワクしながら読み進められました。
  • マシロという少年が、巨大な運命の渦の中で自分自身を見つけようと足掻く姿に強く共感しました。ただのファンサービスに留まらない、一人の人間の成長ドラマとして非常に完成度が高いと感じます。
  • ハマーンやシロッコといったレジェンドたちの影が物語に深みを与えていて、かつてのZやZZの興奮が蘇るようです。過去の亡霊たちと決別しようとする若者たちの熱いドラマに、胸が熱くなりました。
  • 完結まで一気に読みましたが、オーヴェロンの隠されたギミックが明かされる瞬間はまさに鳥肌モノでした!MSの美しさと物語のミステリアスな雰囲気が完璧に融合した、ガンダム漫画の傑作だと思います。

悪い所

  • 宇宙世紀の知識、特にZやZZの詳細な設定を知っていないと、物語の状況や専門用語を理解するのが難しい場面があるかもしれません。初心者よりも、コアなファン向けのかなりマニアックな内容だと感じました。
  • 序盤のミステリー要素が少し長引くため、本格的なMSバトルが始まるまでが少しじれったく感じてしまう人もいるかも。じっくりと伏線を張っていく構成なので、爽快感だけを求めていると少し重く感じるかもしれません。
  • 主人公のマシロがシロッコという強烈な個性の影に隠れてしまい、彼自身の主体性が少し弱く見えてしまう時期がありました。もっと彼自身の「個」としての意志が強く描かれるシーンがもっと欲しかったです。
  • 一部のMSデザインがかなり複雑で、漫画の白黒画面だと戦闘中の動きが少し把握しにくいと感じる回がありました。非常に緻密で美しいのですが、アニメのような動的な分かりやすさを期待すると少し混乱するかも。
  • 物語の結末に向けての展開が少し哲学的というか、感覚的な描写が多くなったことで、少し置いてけぼり感を味わってしまいました。もっとストレートな決着が見たかった、というのが個人的な好みの不満です。

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