レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
蒼き鋼のアルペジオ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
蒼き鋼のアルペジオ
著者: Ark Performance
連載: ヤングキングアワーズ
評価: 9.2/10
あらすじ
温暖化による水位上昇と、突如現れた『霧の艦隊』によって制海権を失った近未来。士官候補生の千早群像は、人類側に寝返った潜水艦イ401とそのメンタルモデルのイオナと出会い、世界を救うための航海へ漕ぎ出す!クラインフィールドや超重力砲といった超兵器を巡る、極限の海洋戦術とロジカルな魚雷戦の緊迫感。そして、タカオやハルナといった有機AIの美少女たちが人間的な感情を学習し、愛らしくも切なく変化していく心理描写が素晴らしい。国家間の暗躍や『ヤマト』と『ムサシ』の対立など、高次元の政治工作劇とミリタリー設定が交錯するSF戦記の最高峰!
読む前に確認したい相性
向いている人
- ミリタリーとSFの腑に落ちる頭脳戦を味わいたい人
- 心を得ていく存在の変わりように寄り添いたい人
- 政治がらみの奥行きのある話が好きな人
向いていない人
- 情報の多さで話を追うのが大変な人
- 話し合い中心で派手な戦いが少ない時期を退屈に感じる人
- 勢力図が膨らみすぎると頭の整理が追いつかない人
良い感想・レビュー
- 俺、イ401が超重力砲やデコイを駆使して、圧倒的な物量の霧の艦隊を翻弄する魚雷戦にシビれまくった。ミリタリー知識とオリジナルSFガジェットの説得力が段違いで、潜水艦の息詰まる頭脳戦が最高。
- ただの兵器だったメンタルモデルのタカオやハルナが、人間を真似て『心』を獲得していく過程がとにかく愛おしくて尊い。群像を想ってタカオがポンコツ乙女化していく姿は、まじで悶えるほど可愛いよね。
- ヤマトとムサシの姉妹対立や、アドミラリティ・コード、各国政府の思惑が交錯する政治サスペンスの深みが凄まじい。単なる殴り合いじゃなく、交渉や外交で世界の未来を模索していく知的な展開に痺れる。
- 漫画版のArk Performance先生の描く、精密機械のような軍艦の3DCGを活かした重厚な作画に圧倒された。衣装の刺繍やメカニカルなギミックの細部までこだわり抜いた、息をのむ美しさ。
- スミスのような人間キャラとの触れ合いを通して、「兵器と人間は共存できるのか」という壮大なテーマに真摯に挑む物語に心が震える。SFとしての奥行きが本当に深く、読むたびに新しい発見がある傑作。
悪い感想・レビュー
- とにかく新刊が出るたびに「前巻までのあらすじや各キャラクターの思惑」を完全に忘れてしまうのが難点。あまりに情報量が多く、毎回1巻から読み直す必要があって、読むのにかなり体力を削られるのがしんどい。
- 30巻周辺も含め、ここしばらくは会談や話し合いばかりで、ド派手な艦隊戦がないのが寂しい。初期のハラハラする魚雷戦や超重力砲のぶつかり合いが好きだった僕には、少し会話劇が長すぎて地味に感じる。
- 政府関係者、軍人、霧の艦隊、メンタルモデルと登場人物と勢力図が肥大化しすぎて頭の整理が追いつかない。誰が誰にどんな密命を下したのか、一度読んだだけでは追いつかない難解さがライト派にはきつい。
- ヤングキングアワーズでの連載は丁寧だけど、とにかく単行本が出るスパンが長すぎて次の巻が待ちきれない。待っている間に物語のテンポや熱量が冷めてしまいがちなのが、長年のファンとしての正直な不満。
- 「霧」の超テクノロジーが何でもありすぎて、主人公たちの作戦がことごとく『超技術』で無効化されるのが少しストレスだった。格上の相手なのは分かるけど、知略の限界を感じてスッキリしない回がある。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
俺、イ401が超重力砲やデコイを駆使して、圧倒的な物量の霧の艦隊を翻弄する魚雷戦にシビれまくった。ミリタリー知識とオリジナルSFガジェットの説得力が段違いで、潜水艦の息詰まる頭脳戦が最高。
とにかく新刊が出るたびに「前巻までのあらすじや各キャラクターの思惑」を完全に忘れてしまうのが難点。あまりに情報量が多く、毎回1巻から読み直す必要があって、読むのにかなり体力を削られるのがしんどい。
ただの兵器だったメンタルモデルのタカオやハルナが、人間を真似て『心』を獲得していく過程がとにかく愛おしくて尊い。群像を想ってタカオがポンコツ乙女化していく姿は、まじで悶えるほど可愛いよね。
30巻周辺も含め、ここしばらくは会談や話し合いばかりで、ド派手な艦隊戦がないのが寂しい。初期のハラハラする魚雷戦や超重力砲のぶつかり合いが好きだった僕には、少し会話劇が長すぎて地味に感じる。
ヤマトとムサシの姉妹対立や、アドミラリティ・コード、各国政府の思惑が交錯する政治サスペンスの深みが凄まじい。単なる殴り合いじゃなく、交渉や外交で世界の未来を模索していく知的な展開に痺れる。
政府関係者、軍人、霧の艦隊、メンタルモデルと登場人物と勢力図が肥大化しすぎて頭の整理が追いつかない。誰が誰にどんな密命を下したのか、一度読んだだけでは追いつかない難解さがライト派にはきつい。
漫画版のArk Performance先生の描く、精密機械のような軍艦の3DCGを活かした重厚な作画に圧倒された。衣装の刺繍やメカニカルなギミックの細部までこだわり抜いた、息をのむ美しさ。
ヤングキングアワーズでの連載は丁寧だけど、とにかく単行本が出るスパンが長すぎて次の巻が待ちきれない。待っている間に物語のテンポや熱量が冷めてしまいがちなのが、長年のファンとしての正直な不満。
スミスのような人間キャラとの触れ合いを通して、「兵器と人間は共存できるのか」という壮大なテーマに真摯に挑む物語に心が震える。SFとしての奥行きが本当に深く、読むたびに新しい発見がある傑作。
「霧」の超テクノロジーが何でもありすぎて、主人公たちの作戦がことごとく『超技術』で無効化されるのが少しストレスだった。格上の相手なのは分かるけど、知略の限界を感じてスッキリしない回がある。




