レビュー著者: 漫画よしあし
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銀魂 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 腹筋が崩壊するほどのキレッキレのギャグと、心臓を鷲掴みにされるほど熱いシリアスの落差に、完全に情緒を狂わされました!下ネタ全開で笑わせておいて、次の瞬間には侍の誇りのために戦う銀さんの姿に、毎回号泣しています。
- 万事屋、真選組、桂といったキャラクターたちの一人ひとりが、欠点だらけで愛おしい。彼らの不器用な生き方や、仲間を想う熱い絆の描き方に、人間として大切なものを教わった気がします。空知先生のキャラ造形は天才的です。
- ジャンプの枠を飛び越えた、限界ギリギリのパロディやメタ発言に、毎回ヒヤヒヤしながらも爆笑していました。ここまで自由で、かつ作家の魂が剥き出しになった漫画は他にありません。終わる終わる詐欺も含めて最高でした!
- 銀さんの過去を巡る重厚なストーリーラインが、ギャグ回の合間に少しずつ明かされていく構成が秀逸です。ふざけているようでいて、実は大きな絶望と信念を背負っている銀さんの背中の格好良さに、一生ついていきたいと思いました。
- 言葉の一つ一つが哲学のように深く、心に深く突き刺さります。ただのギャグ漫画ではなく、読者の人生に寄り添い、辛い時に背中を叩いてくれるような優しさがある作品。全77巻、最後は空知先生への感謝しかありませんでした。
悪い所
- とにかくセリフの文字数が異常に多く、一冊読み終えるのに普通の漫画の数倍の時間がかかります。パロディの元ネタを知らないと置いていかれることも多く、読者を選ぶ「濃すぎる」ノリに最初の方は戸惑うかもしれません。
- 下ネタや汚物ネタの頻度がかなり高く、生理的な不快感を抱く人がいてもおかしくないレベルです。特に初期はかなり下品なノリが強いので、家族の前で読むのがためらわれるようなシーンも正直たくさんありました。
- 物語の後半、シリアスな展開が長期間続きすぎて、銀魂本来の良さである「お気楽な日常ギャグ」が恋しくなってしまう時期がありました。物語を畳むために必要なのは分かりますが、少し重苦しさが長すぎたかなとも。
- 一部の重要キャラクターの退場が、あまりに突然で悲しすぎた。物語の説得力を高めるためとはいえ、あの別れ方はファンとして今でも心の傷になっています。もう少し、救いのある結末を用意してほしかったキャラもいます。
- アニメ化や実写化をネタにしたメタ的な内輪ノリが、たまに少ししつこく感じる回がありました。作者と読者の信頼関係があるからこそ成立するノリですが、純粋に物語だけを楽しみたい人には、少し覚めてしまう要素かも。




