レビュー著者: 漫画よしあし
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ミワさんなりすます の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「推し」のそばにいたいがために、人生最大の嘘をつき通そうとするミワさんの葛藤が、痛いほど共感できて身悶えしました!ファンとしての純粋な敬意と、なりすましという罪悪感の板挟みに、読んでいて胃がキリキリします。
- 八海崇という俳優が放つ、圧倒的なオーラと掴みどころのない魅力に、ミワさんと同じように自分も完全にノックアウトされました。彼が時折見せる素の表情や優しさに、ページをめくる手が震えるほどの恍惚を感じます。
- 単なるコメディと思いきや、いつ正体がバレるか分からない極限のサスペンス演出に、全ページ心拍数が上がりっぱなしです。青木先生の描く、日常の中のふとした「違和感」が恐怖に変わる瞬間が本当に巧みで素晴らしい。
- ミワさんの底知れない映画知識が、八海崇を驚かせ、通じ合っていく瞬間の描写が最高にエモいです!オタクの偏愛が、本物のプロフェッショナルの心に届く過程には、何物にも代えがたいカタルシスがありました。
- 「本物」のさくらが登場してからの、物語の加速と予測不能な展開には度肝を抜かれました。誰も悪くないのに、嘘がさらに嘘を呼んで取り返しがつかなくなっていく泥沼感が、面白すぎて一気読み必至です。
悪い所
- 物語の緊張感があまりに高すぎて、読んでいて本気で胃が痛くなるようなストレスを感じることがありました。コメディとして笑いたい時に、ミワさんの自責の念が強すぎると、少し気持ちが沈んでしまうことも。
- ミワさんのモノローグや内面描写が非常に多いため、ストーリーのテンポが少し遅く感じられる回がありました。もっとサクサクと八海崇との交流を見たい人には、少しじれったい構成かもしれません。
- なりすましを続けるための嘘や偶然が少し重なりすぎているように感じる場面もあり、物語としてのリアリティに疑問を抱いてしまう瞬間が。映画的な演出だとは分かりますが、少しハラハラを通り越して無理がある気も。
- ミワさんの自己肯定感の低さが、物語が進んでもなかなか改善されない点に、たまにイライラしてしまうことがありました。もっと自信を持って!と、彼女の背中を無理やり押したくなるようなもどかしさが。
- 物語が家政婦編から俳優編へと大きくシフトした際、初期のあの閉鎖的で濃密な雰囲気が少し薄れてしまった気がして、少し寂しかったです。より広い世界へ行くのは当然ですが、あの家でのスリルが一番好きでした。





