レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
新のぞき屋 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
読む前に確認したい相性
向いている人
- 人間の本音や歪んだ欲望を容赦なく描く、刺激的な心理サスペンスを求める人
- 盗聴・尾行・ピッキングといった探偵の調査プロセスと、真相が明かされる瞬間のカタルシスを楽しみたい人
- 表社会の裏に隠れた闇を、鋭く容赦なく描いた90年代ダークサスペンスが好きな人
向いていない人
- 救いのない展開や後味の悪いエピソードが続くと精神的に消耗する人
- 生理的な不快感を伴う描写が含まれる作品は避けたい人
- 盗聴器やテレクラ等のアナログな手法や90年代の社会背景に古さを感じやすい人
良い感想・レビュー
- 人間の汚い部分や歪んだ欲望を容赦なく描く描写力に圧倒されました。山本英夫先生ならではの鋭い視点で、表向きは幸せそうな家庭や社会の「裏の顔」を暴いていく過程は、強烈なインパクトと中毒性があります。
- 主人公ケンの、一切の感情を排してターゲットを「のぞく」プロフェッショナルさが格好良いです。盗聴器の設置場所やピッキングの技術的な描写も細かく、当時の探偵の実務を覗き見ているような臨場感があります。
- 1つの依頼ごとに展開されるストーリーが非常に濃密で、登場人物の裏の顔が明かされる瞬間のカタルシスが凄いです。人間の心理の裏の裏まで見抜くプロセスが重視されており、知的な心理戦としても楽しめます。
- 歪んだ愛情、売春、ストーカー。現代社会の闇を詰め込んだような泥臭い人間模様に、背筋が凍るような恐怖と好奇心を同時に刺激されました。山本先生の描く、生理的な不快感を伴うリアリティが最高に冴えています。
- 時代背景は少し古いですが、「人間が隠し持っている本質」は今も昔も変わらないことを痛感させられます。他人の人生を覗き見ることの残酷さと、そこからしか見えない真実を描いた、唯一無二のサスペンスです。
悪い感想・レビュー
- 1990年代の作品ということもあり、使用されている通信機器やテレクラ等の社会背景に古さを感じることがあります。現代のハイテクな調査を期待して読むと、少しアナログな手法に違和感を覚えるかもしれません。
- 登場人物たちの歪んだ性癖や欲望の描写が非常に生々しいため、生理的な不快感や嫌悪感を覚える読者も少なくないはずです。人を選ぶ描写が多用されているので、読む際にはかなりの精神的なタフさが求められます。
- 物語の結末が少し唐官に感じられたり、「これで終わり?」という消化不良感が残るエピソードがありました。緻密な調査プロセスに対して、解決編が少しあっさりしているように見える時期があるのが勿体ないです。
- 全体的に救いのない話や、後味の悪いラストが多く、読後の爽快感を求めている人には絶対にお勧めできません。人間の悪意にまみれた物語なので、読んだ後にドッと疲れが押し寄せてくるような重厚さがあります。
- 山本英夫作品特有の「グロテスクな心理描写」が全開なため、美麗な絵や健全な内容を好む人には刺激が強すぎます。絵柄から受ける印象以上のどす黒い闇が詰まっているため、初心者には少しハードルが高いかも。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
人間の汚い部分や歪んだ欲望を容赦なく描く描写力に圧倒されました。山本英夫先生ならではの鋭い視点で、表向きは幸せそうな家庭や社会の「裏の顔」を暴いていく過程は、強烈なインパクトと中毒性があります。
1990年代の作品ということもあり、使用されている通信機器やテレクラ等の社会背景に古さを感じることがあります。現代のハイテクな調査を期待して読むと、少しアナログな手法に違和感を覚えるかもしれません。
主人公ケンの、一切の感情を排してターゲットを「のぞく」プロフェッショナルさが格好良いです。盗聴器の設置場所やピッキングの技術的な描写も細かく、当時の探偵の実務を覗き見ているような臨場感があります。
登場人物たちの歪んだ性癖や欲望の描写が非常に生々しいため、生理的な不快感や嫌悪感を覚える読者も少なくないはずです。人を選ぶ描写が多用されているので、読む際にはかなりの精神的なタフさが求められます。
1つの依頼ごとに展開されるストーリーが非常に濃密で、登場人物の裏の顔が明かされる瞬間のカタルシスが凄いです。人間の心理の裏の裏まで見抜くプロセスが重視されており、知的な心理戦としても楽しめます。
物語の結末が少し唐官に感じられたり、「これで終わり?」という消化不良感が残るエピソードがありました。緻密な調査プロセスに対して、解決編が少しあっさりしているように見える時期があるのが勿体ないです。
歪んだ愛情、売春、ストーカー。現代社会の闇を詰め込んだような泥臭い人間模様に、背筋が凍るような恐怖と好奇心を同時に刺激されました。山本先生の描く、生理的な不快感を伴うリアリティが最高に冴えています。
全体的に救いのない話や、後味の悪いラストが多く、読後の爽快感を求めている人には絶対にお勧めできません。人間の悪意にまみれた物語なので、読んだ後にドッと疲れが押し寄せてくるような重厚さがあります。
時代背景は少し古いですが、「人間が隠し持っている本質」は今も昔も変わらないことを痛感させられます。他人の人生を覗き見ることの残酷さと、そこからしか見えない真実を描いた、唯一無二のサスペンスです。
山本英夫作品特有の「グロテスクな心理描写」が全開なため、美麗な絵や健全な内容を好む人には刺激が強すぎます。絵柄から受ける印象以上のどす黒い闇が詰まっているため、初心者には少しハードルが高いかも。





