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東京カンナビス特区 大麻王と呼ばれた男 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

東京カンナビス特区 大麻王と呼ばれた男

東京カンナビス特区 大麻王と呼ばれた男

著者: 稲井雄人

連載: 月刊コミックゼノン

ジャンル: クライムサスペンスヒューマンドラマ青年漫画裏社会

評価: 8.2/10

あらすじ

千東森生は妻と高校生の娘と暮らす平凡な花屋主。経営不振から再会した旧友に誘われ、大麻栽培に手を染めると裏社会の抗争に巻き込まれていく。家族を守るため善と悪の境界を揺れ動かしながら、森生はやがて“大麻王”と呼ばれる存在へ近づいていく。作品は社会問題と個人の選択を絡めた緊迫の展開で描かれる。

良い所

  • 主人公が普通の花屋から裏社会に足を踏み入れる過程の描写がリアルで、家族への思いと葛藤が胸に刺さった。
  • 大麻というタブーを扱いながらも社会問題や人間関係の機微を丁寧に描いていて、単なる犯罪漫画以上の深みを感じた。
  • 物語の緊張感が途切れず、章ごとの展開が力強く続きが気になって一気に読んでしまった。
  • 森生の成長と転落の両面がバランス良く描かれ、彼の心理変化に自然と共感しながら読めた。
  • サスペンスとしての仕掛けが巧妙で、半グレ組織との駆け引きや裏取引の描写がスリリングだった。

悪い所

  • 裏社会や薬物の話が中心のため、暴力や違法行為への抵抗感で好みが分かれると感じた。
  • テーマが重たいので気軽に読むには向かず、読むごとに心が疲れる場面が多かった。
  • 登場人物が多く背景説明も多めで、序盤は若干テンポの遅さを感じた。
  • 大麻に関する設定や用語が専門的で、知識がないと入り込みにくい箇所があった。
  • 善悪の境界が曖昧な展開で、主人公の選択に納得感を持てない場面が時折あった。

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