レビュー著者: 漫画よしあし
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来世ではちゃんとします の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「寂しさを埋めるための性」という切実な描写に、読んでいて胸が締め付けられるほどの共感を覚えました。桃江ちゃんの虚無感や、誰かに必要とされたいという痛切な願いが、他人事とは思えず何度も涙しました。
- 性的なテーマを扱いながら、「人それぞれの生き方」を全肯定してくれる優しさに救われました。依存や偏愛を否定せず、それでも日常は続くという肯定的な視点が、生きづらさを抱える今の自分に深く刺さりました。
- CG制作会社のリアルな業務風景や、オタク特有の台詞回しが面白くて最高です。自虐的なギャグの中に、人間関係の本質を突くような鋭い金言がさらっと混ざっていて、いつまちゃん先生の観察眼の凄さに唸ります。
- 松田くんと桃江ちゃんの、もどかしくも絶妙な距離感が堪りません。恋愛でもセフレでもない、でも唯一無二の理解者という彼らの関係性の変化を、一話ずつ見守るのが今の自分の生活の最大の楽しみになっています。
- 4コマ形式でテンポよく進むのに、一人ひとりのドラマが非常に濃密なのが素晴らしい。脇役の一人ひとりにまで血が通っていて、誰の視点で読んでも「分かる、自分もそうだ」と思わせる普遍的な力がある名作です。
悪い所
- 性的な描写や心理描写がかなり赤裸々なので、不潔に感じたり生理的な不快感を抱く人がいてもおかしくありません。特に依存や不潔な関係をコミカルに描くノリに、最後まで乗り切れない読者もいると思います。
- セリフの文字数が非常に多い回があり、特にスマホで読んでいると目が滑ってしまうことがありました。4コマ漫画らしい脱力感を求めていると、情報の多さと感情の重さに疲れてしまう瞬間が正直あります。
- 「こじらせ」を売りしにしているキャラクターたちが、たまに不幸自慢のように見えて鼻につくことがありました。もっと彼らが現実に前向きに対処する姿を見たいのに、停滞感にイライラしてしまうことも。
- 非常にシンプルな絵柄なので、作画のクオリティを重視する人には物足りなく感じるかもしれません。背景の描き込みなども最小限なので、視覚的な楽しさよりも、ストーリーの毒や共感を味わう作品だと割り切りが必要です。
- 一部の過激な性的嗜好の描写について、説明が不十分なままネタとして扱われているように感じる箇所があり、戸惑いました。もっとその背景にある心理を丁寧に掘り下げてほしかったな、という不満が残りました。





