レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
落第忍者乱太郎 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
落第忍者乱太郎
著者: 尼子騒兵衛
連載: 朝日小学生新聞
評価: 8.9/10
あらすじ
落第忍者乱太郎は、尼子騒兵衛による戦国時代を舞台にしたギャグ漫画。1986年から朝日小学生新聞にて33年間という超長期連載を経て全65巻で完結した国民的作品だ。忍者を目指しながらも落第続きの乱太郎、貧乏人のきり丸、お坊ちゃんのしんべヱという三人組が忍術学園で繰り広げるドタバタをコミカルに描く。NHKのアニメ「忍たま乱太郎」の原作としても広く知られており、子供から大人まで幅広い世代に愛されてきた。ギャグの中に忍術や道具の豆知識、火の用心や人付き合いの極意など多くの学びが自然に散りばめられており、笑いながらも大切なことを教えてくれる。長期連載ながらネタの質と作画クオリティが安定し続けた傑作漫画。
良い所
- 漫画版もテンポの良いギャグで止まらず読み続けてしまう。アニメで知っていたキャラが原作ではさらに細かく描かれていて、ファンも新たな発見が多い作品だ。
- 学校生活を通して人と接する上で大切なことを自然に学べるのが素晴らしい。ドタバタギャグの中に本質的な気づきが散りばめられており、笑いながら心が育つ。
- ギャグ漫画でありながら忍術や火の扱い方、薬草の豆知識まで丁寧に描かれている。笑いながら実践的な知識も身につくただのコメディではない深みのある傑作だ。
- きり丸一人だけが自分で学費を稼いでいるという設定が1巻からしっかり描かれており、キャラに奥行きがある。三人の境遇の違いが物語全体に豊かさをもたらしていた。
- 落第三人組が繰り広げるドタバタ劇は何度読んでも笑えて飽きない。読み進めるほどキャラへの愛着が増していき、最終65巻まで全く飽きずに読み切ることができた。
悪い所
- 1巻の絵柄がかなりずんぐりとしており現代の漫画に慣れた目には古く感じる。後半に向かうほど洗練されていくが、序盤の絵で読むのをやめてしまう人もいそうだ。
- 表面上は明るいギャグコメディだが裏に忍者の世界の過酷さが描かれる場面もある。楽しい雰囲気に慣れた後に突然シリアスな側面が出てくると戸惑うことがあった。
- 全65巻という超長期連載なので全部読もうとするとかなりの時間がかかる。似たようなパターンのギャグが繰り返される巻もあり、途中でペースが落ちることがあった。
- 短編リセット形式が多く成長物語として読もうとすると物足りなく感じる。長期連載の良さでもあるが、ストーリー性を求める読者にはやや合わない作品かもしれない。
- 1巻時点では個性豊かなキャラがほとんど登場せず舞台設定も固まっていない。序盤の数巻は後の展開と比べてかなり雰囲気が異なるため、最初は戸惑ってしまった。




