レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ピューと吹く!ジャガー の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ピューと吹く!ジャガー
完結著者: うすた京介
連載: 週刊少年ジャンプ
評価: 9.1/10
あらすじ
ギタリストを夢見る酒留清彦は、オーディション会場へ向かう道で謎の笛吹き男ジャガージュン市に出くわす。勝手に「ピヨ彦」と呼ばれ、行く先々で邪魔をされ、気づけば芸能事務所つきの専門学校の寮でジャガーと同室になっていた。おまけに本人が勝手に作った「ふえ科」の生徒として登録されてしまう。忍者みたいな落ちぶれラッパー、あがり症をこじらせて暴れる少女、ジャガーを崇めるエリート音大出身者。集まるのは駄目人間ばかりで、そこへ世界征服をたくらむ組織まで乱入し、笛を武器にした珍妙な音楽バトルが始まる。理屈もオチも通らないのに、なぜか毎回笑わされる。十年ぶんの理不尽を浴びせてくる、意味不明のリコーダー狂騒曲!
この作品が載っている特集
読む前に確認したい相性
向いている人
- 話の筋よりも、意味がわからないまま笑わされる不条理なギャグを浴びるように読みたい人
- 一話が短くてすぐ読み終わるので、疲れた夜に何も考えずに笑える一本を手に取りたい人
- まともな人がほとんど出てこない、駄目人間だらけの群像コメディをひたすら笑い飛ばしたい人
向いていない人
- ギャグ一辺倒だと疲れてしまい、合間にしんみりする感動回をはさんで緩急をつけてほしい人
- テンポの速いハイテンションなノリに乗り切れず、置いていかれると読むのがつらくなる人
- 一話ごとの話がつながっていく展開や、最後にきれいにまとまる結末を漫画に求めたい人
良い感想・レビュー
- どのキャラも頭がおかしくて、毎コマ笑わせにくる密度がすごい。略語ネタで大笑いしすぎて外出先なのに腹の力が抜けそうになったし、作中の下手すぎる漫画にも転げ回るほど笑った。
- ロボットの子に「余裕なフリしてほどほどに生きてるの?」と言われて、ふざけた場面なのに刺さってしまった。笑いながら急所を突かれる感じがクセになる。ビリー派です。
- 一話が短いので、疲れた夜にサクッと読めるのがありがたい。読み切りなのに絵はやたら描き込まれていて、手を抜かない無駄な作画に毎回笑ってしまう。
- 全員集合のカバー絵も、空きページに描かれたその後も好きで、何度も読み返してしまう。作者が本気で遊んでいる余白が伝わってきて、十年つき合えたことがうれしい。
- 感動回でしんみりさせてこないのがいい。理由のわからないことをずっとやり続ける姿勢が好きだ。突然はさまるキャラのポエムも破壊力があって、意味不明なまま笑わされる。
悪い感想・レビュー
- 何も考えたくない日に選んだのに、読んでいると疲れる種類の笑いだった。狂気すれすれを攻めているようで、書き手は境界を越えていない安全さが透けて見えてしまい、途中で白けた。
- 終盤で明かされる出生の秘密は、僕には合わなかった。最後の戦いも「グロいから描かない」で流され、しめくくりまで地味に振り切るやり方にもやもやが残った。
- 新刊が出るたび買っていたけれど、途中からネタ切れ感は否めない。昔ほどのキレがなくなったのは残念だ。それでも時々当たりが混ざるので手放せずにいる。
- 笑えるところはあるのに、他のギャグ漫画より数が少なく感じた。同じページでオチが見えてしまうコマ割りも多くて、めくる前に落ちがわかると気が抜ける。
- ナンセンスというより、とにかくハイテンション。そのノリに乗れないと、何が起きたかわからないまま話が終わる。五話のうち二話は無表情のままで、読後感が無になる回もあった。










