レビュー著者: 漫画よしあし
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陰の実力者になりたくて! の感想と評価(良いところ、悪いところ)
陰の実力者になりたくて!
連載: 月刊コンプエース
ジャンル: 異世界転生/ファンタジー/少年マンガ/コメディ/バトル
評価: 8.5/10
あらすじ
幼い頃から、物語の主人公でもラスボスでもない、人知れず暗躍して実力を示す「陰の実力者」に強く憧れていた少年シド。不慮の事故で異世界に転生した彼は、さっそく念願の「陰の実力者」設定を楽しむことに。偶然助けたエルフの少女を配下に据え、架空の敵「ディアボロス教団」をでっち上げて適当な設定を語ったところ、なんとその教団は本当に存在していた!シド本人はただの「中二病ごっこ」のつもりなのに、彼の適当な発言や行動はすべて真実とリンクし、配下の美少女組織「シャドウガーデン」からは絶対の忠誠を誓われてしまう。圧倒的な実力で悪を蹂躙する、最強の勘違いシリアスコメディ!
良い所
- 主人公シドの突き抜けた中二病っぷりが最高に面白いです!本人はただのおままごとのつもりなのに、適当な設定が全て現実の陰謀とリンクしてしまうアンジャッシュのようなすれ違いギャグに毎回腹を抱えて笑えます。
- 配下であるシャドウガーデンの美少女たちが、シドの適当な発言を勝手に深読みして壮大なスケールに発展させていく展開が大好きです。勘違いがどんどん加速していくテンポの良さに、ページをめくる手が止まりません。
- ギャグがベースでありながら、陰の実力者として圧倒的な力で敵を無双するバトルシーンがめちゃくちゃカッコよくて痺れました!坂野先生の作画も非常に綺麗で、シリアスとコメディの落差が完璧な大傑作です。
- どんなピンチや深刻な状況でも、主人公だけは「自分のカッコいい設定」のことしか考えていないというブレなさが痛快です。強敵を相手に中二病全開のセリフで圧倒する姿に、私まで厨二心をくすぐられて大興奮です。
- 異世界転生ものの中でも群を抜いてギャグのセンスが高いです!有能すぎる配下たちと、何もわかっていないのに偶然全てを解決してしまうシドの奇跡的な噛み合い方に、何度も読み返しては声を出して笑っています。
悪い所
- 物語が進むにつれてシャドウガーデンのメンバーなど登場人物がどんどん増えていき、誰が誰だか分からなくなってしまいました。もう少しキャラクターを絞って、それぞれの内面を深く掘り下げてほしかったです。
- 主人公の行動原理が完全に「自分の設定を満たすため」だけで、周囲の深刻な状況を一切気にしないため、そのノリについていけませんでした。あまりにも強引すぎて、感情移入して読むのが難しいです。
- 主人公が適当なことを言う、部下が勝手に勘違いする、圧倒的な力で無双するというお決まりのパターンがずっと続くため、一気に読むと途中でマンネリを感じてしまいました。もっと展開の起伏が欲しいです。
- ヒロインたちが主人公にベタ惚れで絶対的な忠誠を誓っているのですが、主人公本人が彼女たちをただのモブキャラ扱いしているのが少し可哀想に思えてしまいます。もう少し仲間としての絆や愛情が感じたかったです。
- シリアスな背景やダークな世界観があるのに、主人公の勘違いコメディで全て有耶無耶になってしまうのが少し勿体ないです。純粋なダークファンタジーとして重厚なストーリーを楽しみたい私には合いませんでした。





