レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
すだちの魔王城 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
すだちの魔王城
著者: 森下真
連載: 月刊少年マガジン
評価: 8.2/10
あらすじ
魔王軍の脅威が去り、世界はすっかり平和になった。だが平和のせいで冒険者が来なくなり、寂れた村で父の道具屋「すだち屋」を継いだ少年ムラビトは経営難に頭を抱えていた。そこへ現れたのは勇者に敗れて生き残った不死の元魔王マオ。自ら命を絶とうとした彼女をムラビトが救い、代わりに魔王の血を継いだことで、二人は共に店を営むことになる。やがて精神を病んだ元勇者アッシュも居候に加わり、崖っぷちの道具屋を守る奇妙な共同生活が始まる。過酷な品評審査、道具屋の歴史に潜む闇、迫りくる最大の危機。血のつながらない三人が家族の絆で乗り越えていく、笑いと涙のすだち屋再建物語!
読む前に確認したい相性
向いている人
- ゲームの定番設定を逆手に取ったシュールなギャグで、思わず吹き出してしまうような笑いが好きな人
- ゆるいギャグの合間に熱い少年漫画的な展開が唐突に差し込まれて、グッとくる感覚が好きな人
- 脇役の孤独や葛藤、その救いまで丁寧に拾い上げてくれる、温かい読後感の物語を味わいたい人
向いていない人
- テンポが速めなので、設定や人物の関係性を一つ一つ確かめながらゆっくり読み進めたい人
- 独特すぎるギャグのノリが肌に合わないと、何が面白いのかなかなか掴みにくく感じてしまう人
- 主人公がこつこつ力をつけて強くなっていく、わかりやすい王道の成長物語を期待して読みたい人
良い感想・レビュー
- 勇者が魔王を倒して平和になったせいで道具屋の仕事がなくなる、という目の付け所がまず面白い。戦闘力Lv.1のムラビトが道具への愛だけで応援したくなる。絵も丁寧で読みやすかったです。
- 元魔王マオのポンコツ具合が可愛くて癒やされる。世界を救ったあとだからこそ、やさぐれた勇者アッシュにも味がある。欠点を抱えつつもみんな温かくて愛おしい、優しさに満ちた作品でした。
- 最初はドタバタコメディなのに、道具屋のサクセスストーリーと家族みたいな絆が描かれて、じわじわ熱くなっていくのがいい。不器用な主人公が定期審査を越える姿は涙なしに読めなかった。
- コメディの切れ味が鋭いのに、ふとしたシリアスが胸に刺さる。この緩急のバランスが名作だと思う。鬱になった勇者という発想が新鮮で、アッシュが個人的にかなり好きになりました。
- 商売のあるあるをファンタジーの道具屋に落とし込む構成がうまい。闇道具屋や審査委員会のマダムまで、脇役全員に愛着が湧く作り込みがすごい。RPG好きならニヤリとするネタも楽しかった。
悪い感想・レビュー
- 面白いけど話のテンポがバタバタしすぎに感じた。序盤は要素を詰め込みすぎて、物語がどこへ向かうのか掴めず話が転がりきらないもどかしさがある。ちょっと集中しにくかったのが正直なところ。
- 絵柄は好みなのに、ギャグのノリが私には若すぎて、テンションの高さに疲れてしまった。ファンタジーの世界観をもっとじっくり深く描いてほしかった。バトル目当てだと肩透かしを食らうかも。
- お気楽なコメディかと思いきや、元勇者の心の病や元魔王の死にたがりといった重いテーマが急に差し込まれる。感情の置きどころに迷ったので、シリアスはもっと丁寧に導入してほしかった。
- やさぐれ勇者もポンコツ魔王も今となっては使い古されたネタで、どこかで見た設定の寄せ集め感が拭えない。良い人ばかりで予定調和も多く、ヒリヒリした展開を求める人には物足りないかも。
- 道具屋という設定上、アイテム解説や経営審査の話が長くなりがち。魔法バトルやダンジョンのワクワクを求めた私には、経営シミュを見せられているようで退屈な部分もあった。絵柄も好みが分かれそう。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
勇者が魔王を倒して平和になったせいで道具屋の仕事がなくなる、という目の付け所がまず面白い。戦闘力Lv.1のムラビトが道具への愛だけで応援したくなる。絵も丁寧で読みやすかったです。
面白いけど話のテンポがバタバタしすぎに感じた。序盤は要素を詰め込みすぎて、物語がどこへ向かうのか掴めず話が転がりきらないもどかしさがある。ちょっと集中しにくかったのが正直なところ。
元魔王マオのポンコツ具合が可愛くて癒やされる。世界を救ったあとだからこそ、やさぐれた勇者アッシュにも味がある。欠点を抱えつつもみんな温かくて愛おしい、優しさに満ちた作品でした。
絵柄は好みなのに、ギャグのノリが私には若すぎて、テンションの高さに疲れてしまった。ファンタジーの世界観をもっとじっくり深く描いてほしかった。バトル目当てだと肩透かしを食らうかも。
最初はドタバタコメディなのに、道具屋のサクセスストーリーと家族みたいな絆が描かれて、じわじわ熱くなっていくのがいい。不器用な主人公が定期審査を越える姿は涙なしに読めなかった。
お気楽なコメディかと思いきや、元勇者の心の病や元魔王の死にたがりといった重いテーマが急に差し込まれる。感情の置きどころに迷ったので、シリアスはもっと丁寧に導入してほしかった。
コメディの切れ味が鋭いのに、ふとしたシリアスが胸に刺さる。この緩急のバランスが名作だと思う。鬱になった勇者という発想が新鮮で、アッシュが個人的にかなり好きになりました。
やさぐれ勇者もポンコツ魔王も今となっては使い古されたネタで、どこかで見た設定の寄せ集め感が拭えない。良い人ばかりで予定調和も多く、ヒリヒリした展開を求める人には物足りないかも。
商売のあるあるをファンタジーの道具屋に落とし込む構成がうまい。闇道具屋や審査委員会のマダムまで、脇役全員に愛着が湧く作り込みがすごい。RPG好きならニヤリとするネタも楽しかった。
道具屋という設定上、アイテム解説や経営審査の話が長くなりがち。魔法バトルやダンジョンのワクワクを求めた私には、経営シミュを見せられているようで退屈な部分もあった。絵柄も好みが分かれそう。





