レビュー著者: 漫画よしあし
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バーテンダー の感想と評価(良いところ、悪いところ)

バーテンダー

バーテンダー

著者: 長友健篩城アラキ

連載: グランドジャンプ/スーパージャンプ

ジャンル: 社会人ヒューマンドラマ料理グルメ

評価: 9.1/10

あらすじ

パリのカクテルコンクールで優勝した経験を持つ天才バーテンダー・佐々倉溜が、客たちの孤独や悩みを一杯のグラスで癒やしていく人間ドラマ。カクテルに秘められた歴史や逸話、酒を通した哲学的な対話、そしてプロフェッショナルとしての真摯な矜持が描かれる。疲れた大人たちの魂を救済する「神のグラス」を巡る物語は、静かな感動と人生の深みを感じさせる名作である。

良い所

  • お酒の知識が深まるだけでなく、一杯のカクテルを通して語られるヒューマンドラマに毎回心が洗われる。大人がじっくり読むのに最適な良作。
  • 登場人物たちの悩みが非常にリアルで、バーテンダーの言葉や差し出されるカクテルの背景にある物語に救われる思いがする。読後感がとても良い。
  • カクテルの薀蓄が非常に面白く、バーに行ってみたくなる。単なるグルメ漫画ではなく、人生のあり方を考えさせてくれる深い哲学がある。
  • 作画が素晴らしく、銀座のバーの静謐な空気感が伝わってくる。派手な展開はないが、静かに心に染みるストーリー構成が秀逸だ。
  • 接客の本質やプロの仕事とは何かを教えてくれる一冊。仕事で疲れている時に読むと、佐々倉溜の「神のグラス」に癒やされているような感覚になる。

悪い所

  • 専門的な知識の説明が多く、お酒に全く興味がない人には少し説明過多に感じられる部分があるかもしれない。好みが分かれるジャンルだと思う。
  • 一話完結の形式が多く、大きな物語のうねりを期待していると、展開が少し単調に感じてしまう可能性がある。落ち着いた雰囲気が苦手な人には不向き。
  • 登場人物がエリートや経験豊かな大人が中心であるため、若年層の読者には少し世界観が背伸びしすぎているように感じられる場面があるかもしれない。
  • カクテルの解釈が少し美化されすぎていると感じることもある。漫画としての演出だとは理解しているが、リアリティを求めすぎると違和感が出る可能性も。
  • 独特の「溜め」や語り口が鼻につくと感じる読者もいるかもしれない。作品全体の雰囲気が非常に上品なので、手軽で刺激的なエンタメを求める層には合わない。

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