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ワンナイト・モーニング の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ワンナイト・モーニング
著者: 奥山ケニチ
連載: ヤングキング
評価: 8.4/10
あらすじ
一夜を共にした男女が翌朝に食べる朝食を通じて、それぞれの関係性や心情を描くオムニバス作品。おにぎりや牛丼、カップラーメンなど身近な食事が物語の象徴となり、甘酸っぱくもほろ苦い人間模様が展開される。1話完結形式でありながら、時に過去の登場人物が再登場し、連作的な広がりも見せる。
良い所
- 食事と恋愛を結びつける発想が新鮮で、どの話も温かみがあった。
- 短編形式なので読みやすく、どの巻からでも楽しめるのが良い。
- 料理の描写が丁寧で、実際に食べたくなるほど美味しそうだった。
- 登場人物の心情がリアルで、共感できる場面が多かった。
- 切なさと幸福感が同居していて、読後に余韻が残る作品だった。
悪い所
- ワンナイトという題材が多く、軽薄に感じる話もあった。
- 毎回似たような展開が続き、マンネリ感を覚える部分がある。
- キャラクターの掘り下げが浅く、印象に残らない人物もいた。
- 食事シーンが中心で、物語性をもっと深めてほしいと感じた。
- オムニバス形式のため、長期的なドラマ性を求めると物足りない。





