レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ショーハショーテン! の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ショーハショーテン!
完結連載: ジャンプSQ.
評価: 8.6/10
あらすじ
お笑いの頂点を目指す、正反対な二人の少年の熱き青春グラフィティ! 極度のあがり症だが、ネット上で「ハガキ職人」として天才的なお笑いセンスを発揮する高校生・四十万畦道。そして、元天才子役でありながらネタ作りができず、しかし圧倒的な演技力と高い表現力を持つ東片太陽。ひょんなことからコンビを組むことになった二人は、高校生お笑い甲子園「笑-1甲子園」での優勝を目指し、お笑いの世界へと足を踏み入れる。なぜ笑うのかを論理的に紐解く緻密なネタ分析と、小畑健の圧倒的画力で描かれるステージ上の大爆発。数々の強力なライバルたちと切磋琢磨しながら、笑いの本質に命を懸けて走り抜ける、最高峰の青春お笑いドラマ!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 笑いの構造を論理的に紐解きながら舞台に立つ、お笑いをスポーツのように競う青春物語が好きな人
- 天才的な才能と泥臭い努力を兼ね備えたコンビが頂点を目指す、少年漫画王道の熱い青春ドラマが好きな人
- 小畑健の圧倒的な画力で、お笑い中の熱量や客席の爆笑が視覚的に伝わる迫力ある漫画体験をしたい人
向いていない人
- 笑いを論理的に分析する専門的な説明が多く、ただ笑いたいだけの人には難しく感じられる作品
- 実際に漫画で描かれるお笑いのネタが自分の好みと合わないと、没入できなくなってしまう人
- 熱血少年漫画的な演出のテンションやノリが合わず、より淡白でドライな青春描写を好む人
良い感想・レビュー
- お笑いのネタや構成、観客の反応などをミステリーのように徹底的にロジカルに分析する理論が本当に面白い。「なんとなく面白い」ではなく、笑いの構造を緻密に紐解く展開に知的好奇心が刺激された。
- 小畑健先生の描く、ステージ上でのキャラクターたちの圧倒的に美麗で躍動感ある画力が素晴らしい。動きの少ない漫才やコントなのに、一瞬の表情や身振り手振りからお笑いの熱量や緊張感がダイレクトに伝わる。
- 内気なハガキ職人の畦道と、表現力抜群な元子役の太陽という正反対な二人による最高の相棒関係が大好きだ。お互いの才能を誰よりも信頼し、背中を預け合ってお笑いの頂点を目指す青春劇に毎回胸が熱くなる。
- 全11巻という無理のない長さで、引き伸ばしを一切せず物語の着地が本当に完璧だった。笑-1甲子園の決着と共にきれいに物語が畳まれており、最後まで最高密度の熱量を保ったまま一気に走り抜けた名作だ。
- 単なるスポ根のような努力だけでなく、プロの芸人たちが抱えるお笑いの過酷さや本気の葛藤が丁寧に描かれている。笑いを作るということの難しさと尊さに私自身深く感動し、芸人へのリスペクトが高まった。
悪い感想・レビュー
- お笑い(漫才やコント)は声のトーンや間、テンポが命なので、漫画という静止画と文字でのネタ表現には限界がある。作中では大爆笑されているけれど、読んでいて自分自身はそこまで笑えず少し冷めてしまう。
- 笑いのロジックや技術の解説が多すぎるせいか、お笑いというものを理屈っぽく語りすぎている印象を受けた。もっと感覚的に頭を空っぽにして純粋に笑える、シンプルなお笑い漫画を期待していると少し疲れる。
- 「ネタ作りの天才」と「表現力の天才」がコンビを組んで頂点を目指すプロットが、代表作「バクマン。」のセルフオマージュに見えてしまい、既視感が拭えなかった。お笑い版バクマン以上の独自の変化が欲しい。
- 作中でライバルや強豪芸人が披露するネタの内容について、周囲の大絶賛ぶりに対して、実際のネタ自体の面白さが凡庸に感じられた。ご都合主義なリアクションだけで盛り上げようとする描写に少し白けてしまった。
- 一話ごとの熱量は素晴らしいのだが、主人公たちの実力が最初から高すぎるため、物語としての挫折や泥臭い成長の少なさが気になった。もっと泥をすすりながら徐々に力をつけていくような変化の過程を期待していた。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
お笑いのネタや構成、観客の反応などをミステリーのように徹底的にロジカルに分析する理論が本当に面白い。「なんとなく面白い」ではなく、笑いの構造を緻密に紐解く展開に知的好奇心が刺激された。
お笑い(漫才やコント)は声のトーンや間、テンポが命なので、漫画という静止画と文字でのネタ表現には限界がある。作中では大爆笑されているけれど、読んでいて自分自身はそこまで笑えず少し冷めてしまう。
小畑健先生の描く、ステージ上でのキャラクターたちの圧倒的に美麗で躍動感ある画力が素晴らしい。動きの少ない漫才やコントなのに、一瞬の表情や身振り手振りからお笑いの熱量や緊張感がダイレクトに伝わる。
笑いのロジックや技術の解説が多すぎるせいか、お笑いというものを理屈っぽく語りすぎている印象を受けた。もっと感覚的に頭を空っぽにして純粋に笑える、シンプルなお笑い漫画を期待していると少し疲れる。
内気なハガキ職人の畦道と、表現力抜群な元子役の太陽という正反対な二人による最高の相棒関係が大好きだ。お互いの才能を誰よりも信頼し、背中を預け合ってお笑いの頂点を目指す青春劇に毎回胸が熱くなる。
「ネタ作りの天才」と「表現力の天才」がコンビを組んで頂点を目指すプロットが、代表作「バクマン。」のセルフオマージュに見えてしまい、既視感が拭えなかった。お笑い版バクマン以上の独自の変化が欲しい。
全11巻という無理のない長さで、引き伸ばしを一切せず物語の着地が本当に完璧だった。笑-1甲子園の決着と共にきれいに物語が畳まれており、最後まで最高密度の熱量を保ったまま一気に走り抜けた名作だ。
作中でライバルや強豪芸人が披露するネタの内容について、周囲の大絶賛ぶりに対して、実際のネタ自体の面白さが凡庸に感じられた。ご都合主義なリアクションだけで盛り上げようとする描写に少し白けてしまった。
単なるスポ根のような努力だけでなく、プロの芸人たちが抱えるお笑いの過酷さや本気の葛藤が丁寧に描かれている。笑いを作るということの難しさと尊さに私自身深く感動し、芸人へのリスペクトが高まった。
一話ごとの熱量は素晴らしいのだが、主人公たちの実力が最初から高すぎるため、物語としての挫折や泥臭い成長の少なさが気になった。もっと泥をすすりながら徐々に力をつけていくような変化の過程を期待していた。





