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ゆびさきと恋々 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ゆびさきと恋々
著者: 森下suu
連載: デザート
評価: 8.9/10
あらすじ
耳の聞こえない女子大生・糸瀬雪は、電車で困っていたところを同じ大学の先輩・波岐逸臣に助けられる。自由奔放で世界を旅する逸臣と、静かな世界に生きる雪。手話や心の交流を通じて二人は少しずつ距離を縮めていくが、周囲の人間関係やそれぞれの過去が二人の関係に影を落とす。音のない世界で育まれる、純粋で温かな恋物語。
良い所
- 聴覚障害を持つ雪の視点が丁寧に描かれていて、普段気づかない世界の見え方にハッとさせられた。
 - 逸臣の自然体な優しさと雪の純粋さが重なり合い、読んでいて心が温かくなった。
 - 手話を使ったやり取りがとてもリアルで、二人の距離が縮まっていく過程に胸が高鳴った。
 - 絵柄が柔らかく、感情表現が繊細で、恋愛漫画として非常に美しい仕上がりだった。
 - 恋愛だけでなく友情や家族との関わりも描かれていて、物語に厚みを感じた。
 
悪い所
- 展開がゆっくりで、じれったさを感じる巻もあった。
 - 雪のキャラクターが純粋すぎて、時に現実味に欠けるように思えた。
 - 逸臣の自由奔放さが強調されすぎて、無責任に見える場面があった。
 - サブキャラクターの描写が浅く、もっと掘り下げてほしいと感じた。
 - 恋愛の障害が少なく、ドラマ性に欠ける部分があった。
 





