レビュー著者: 漫画よしあし
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白山と三田さん の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- セリフ回しのセンスがとにかく唯一無二。一見無愛想な二人の会話の中に、実は深い愛や信頼が隠されているのが分かってくると、たまらなく愛おしくなります。シュールなのに温かい、不思議な魅力がある作品です。
- 白山くんの淡々とした強烈な個性と、それを絶妙に受け流す(あるいは乗っかる)三田さんの掛け合いが最高に面白い。ギャグの打率が高く、何度読み返しても新しい発見があって笑えます。
- 田舎町ののんびりした空気感と、キャラクターたちの濃すぎる個性のコントラストが秀逸。大きな事件は起きないのに、二人の日常をずっと見守っていたくなるような中毒性があります。
- 「普通」から少し外れた若者たちの青春が、肯定的に、そしてユーモラスに描かれているのが素晴らしい。読み終わった後に、なんだか少し心が軽くなるような、不思議な読後感があります。
- 作者のくさかべ先生の観察眼がすごい。日常の些細なこだわりや、人間のちょっとしたおかしな行動を拾い上げるセンスが抜群で、サブキャラクターたちまで全員キャラが立ちすぎていて面白いです。
悪い所
- ギャグの感覚がかなりマニアックでシュール。この独特の「間」やセリフのテンポを楽しめない人には、ただ淡々と変な奴らが喋っているだけにしか見えず、全く入り込めない可能性があります。かなり人を選ぶ作品。
- 物語の大きな進展やドラマチックな盛り上がりはほとんどありません。二人の関係性も非常にスローペースなので、劇的なラブコメ展開を期待していると、少し肩透かしを食らってしまうかも。
- 主要キャラクター以外の癖もかなり強く、時々「全員が変な奴」すぎて物語の焦点がぼやけてしまうように感じられる回もありました。もう少し特定のエピソードに集中してほしいと思うことも。
- 初期の絵柄の癖が強く、好みが分かれるかもしれません。最近は洗練されてきていますが、あの独特のタッチを受け入れられるかどうかが、作品にハマるための最初のハードルになりそうです。
- 設定が非常に具体的(地方都市のリアリティなど)な分、その地域に馴染みがないと理解しづらい自虐ネタや固有名詞が出てくることがあり、少し置いてけぼりを感じてしまう瞬間が稀にありました。



