じれったくてニヤニヤが止まらない!完結した『からかい系学園ラブコメ漫画』おすすめ7選
好きだからこそ、素直に伝えられない。かわりに手が伸びるのが「ちょっかい」です。消しゴムを隠したり、わざと近づいて反応をうかがったり。そんな小さないたずらの応酬が、いつのまにか二人だけのやり取りになっていきます。
からかう側にも余裕はありません。攻めているつもりが、ふとした一言で自分のほうが赤くなる。この逆転が起きる瞬間こそ、からかい系ラブコメのおいしいところです。
今回並べたのは、完結済みの7作品です。にやけながら読める掛け合いを軸に、それぞれの持ち味と、人によっては気になるところもあわせてお伝えします。
時間がない人向け結論:おすすめTOP3
選び方のポイント
1. からかうのは片方か、お互いか
一方的にいじられる形なら、振り回される側の反応を楽しむ読み方になります。お互いに仕掛け合う形なら、勝ったり負けたりの応酬そのものが読みどころです。どちらのバランスが好みか、まず決めておくと選びやすくなります。
2. いたずらの温度で選ぶ
軽い冗談で済む作品もあれば、言葉がとがっていて最初は面食らう作品もあります。ゆるく癒やされたい日と、ひりつく駆け引きを味わいたい日では、選ぶ一冊が変わってきます。その日の気分で選んでみてください。
3. 一話完結か、積み上げ型か
短い掛け合いを毎回オチまで見せるタイプは、通勤中や寝る前に少しずつ読むのに向いています。学校行事や進級をまたいで関係が動くタイプは、まとめて一気に読むと変化がよく見えます。
4. 恋がどこまで進むかを確かめる
からかい合いのまま終わる作品と、はっきり気持ちを言葉にするところまで描く作品があります。じれったさをずっと味わいたいのか、決着まで見届けたいのか。ここを先に決めておくと、読み終えたあとのもやもやが減ります。
全7作品の比較表
| 順位 | 作品名 | ジャンル | 完結 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | からかい上手の高木さん | 少年マンガ/日常/青春/ラブコメ | 完結 | 8.7/10 |
| 2 | イジらないで、長瀞さん | ロマンス/コメディ/学園 | 完結 | 9.2/10 |
| 3 | それでも歩は寄せてくる | 将棋/ラブコメディ/日常/学園 | 完結 | 8.8/10 |
| 4 | 好きな子がめがねを忘れた | ロマンス/コメディ/学園 | 完結 | 9.2/10 |
| 5 | 久保さんは僕を許さない | 日常/ラブコメ/学園 | 完結 | 8.3/10 |
| 6 | 阿波連さんははかれない | 学園漫画/ラブコメディ/日常/ギャグ漫画 | 完結 | 8/10 |
| 7 | ロマンス/コメディ/学園 | 完結 | 8.8/10 |
からかい上手の高木さん
完結いっつもからかってくる隣の席の高木さんと、からかい返そうと奮闘する西片の青春ラブコメ。

- 作者
- 山本崇一朗
- 掲載誌
- ゲッサン
- ジャンル
- 少年マンガ/日常/青春/ラブコメ
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.7/10
良い点
高木さんのからかいと、それに振り回される西片の反応が可愛くて、読んでいる私までにやけてしまいます。好意が丸見えなのに西片だけが気づかない焦れったさに、自分の中学時代を思い出して甘酸っぱくなりました。殺伐とした展開が一つもなく一話完結で読めるので、疲れた日の気分転換にちょうどよく、たまに西片の一撃が決まって高木さんが照れる回もたまりません。
気になる点
西片が挑んで高木さんにからかわれて照れる、という流れの繰り返しなので、単行本を一気に読むとさすがに飽きてしまいました。西片が鈍感すぎて関係が進まず、私はもう少し恋愛としての進展も見たかったです。日常の小さな出来事ばかりで起伏がなく、受け身のままの西片にもヤキモキしますし、中学生にしては高木さんの精神年齢が高すぎるところも少し不自然でした。
こんな人におすすめ
甘酸っぱい中学時代を思い出して癒やされたい気分の人
こんな人には不向き
毎回似た掛け合いの繰り返しより、大きな起伏や刺激を求める人
イジらないで、長瀞さん
完結ドSな後輩にイジられる、気弱なセンパイの日常。歪な関係がいつしか純愛へと変わる、最高にニヤける青春ラブコメ!

- 作者
- ナナシ
- 掲載誌
- マガジンポケット
- ジャンル
- ロマンス/コメディ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 9.2/10
良い点
長瀞さんのイジりの裏にのぞく独占欲がたまらなく、二人の距離が縮まっていく様子をハラハラしながら見守りました。センパイが言葉ひとつに一喜一憂する姿にも人間味があります。強烈なドS後輩に見えた長瀞さんが、進むほど可愛くなっていくのが反則で、ふとした照れ顔を見るたび私は心臓が跳ねました。
気になる点
序盤のイジりはかなり過激なので、繊細な読者は入り込むまでに気合がいります。中盤以降は二人の仲が順調になり、最初の危うい関係が懐かしくなるぶん、緊張感は薄れていきます。友達グループが絡む回では二人きりの空気も薄まりますし、テンションと甘さの密度が高いので、僕は元気なときにしか読めませんでした。
こんな人におすすめ
ドSな後輩の挑発とデレが重なっていく過程に、じれったいキュンさを感じられる人
こんな人には不向き
最初から好感度の高いヒロインが登場する、わかりやすい王道ラブコメを求める人
それでも歩は寄せてくる
完結「勝ったら告白する」!直球の後輩と照れ屋な先輩が織りなす青春将棋ラブコメディ!

- 作者
- 山本崇一朗
- 掲載誌
- 週刊少年マガジン
- ジャンル
- 将棋/ラブコメディ/日常/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.8/10
良い点
無表情のまま「先輩、可愛いです」と言い放つ歩と、いちいち赤面して悶えるうるし先輩のやり取りに、私は毎回やられました。攻めようとして自分から自爆する先輩のコロコロ変わる表情がとにかく可愛いです。将棋を知らなくても「勝つまで告白しない」という歩のこだわりは筋が通っていて応援したくなりますし、第1話の伏線を回収する最終回まで無駄なく描き切ったのもうれしかったです。
気になる点
歩が口説いて先輩が照れて将棋を指す、という定番の流れの繰り返しなので、通して読むと少しマンネリを感じました。将棋部が舞台のわりに指し手や盤面の解説は大まかで、戦術を期待すると肩透かしを食らいます。気持ちが丸分かりなのに進まないじれったさに、せっかちな僕は退屈しましたし、凛ちゃんの失恋があっさり整理されたのも切なかったです。
こんな人におすすめ
ド直球の口説き文句を放つ後輩と、それにいちいち赤面して悶える先輩のやり取りに悶え死ねる人
こんな人には不向き
「後輩が口説く→先輩が照れる」というショート発祥のパターンの繰り返しに、長く読むとマンネリを感じる人
好きな子がめがねを忘れた
完結めがねを忘れた女の子と、彼女を助ける男の子。ゼロ距離の偶然から始まる、甘酸っぱいムズキュン・ラブコメ!

- 作者
- 藤近小梅
- 掲載誌
- 月刊ガンガンJOKER
- ジャンル
- ロマンス/コメディ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 9.2/10
良い点
めがねを忘れた三重さんは距離感がバグっていて、近づかれるたびに悶えました。小村くんの心の中のツッコミと愛情がいちいちおかしく、二人のやり取りに私はニヤニヤしっぱなしです。三重さんが少しずつ小村くんを頼るようになる過程も丁寧で、絵もきれいなので、疲れた日ほど手に取りたくなります。
気になる点
関係の進み方がゆっくりで、僕はもう少し劇的な展開もほしくなりました。めがねを忘れる、助ける、どきどきする、という流れの繰り返しに近く、物語全体の起伏は小さめです。無自覚な天然ぶりにも、そこまで気づかないことがあるかとツッコミたくなりましたし、甘さが強いぶん現実味を求める人には物足りないかもしれません。
こんな人におすすめ
近距離のドキドキとじれったい距離感が続く、純度の高い中学生ラブコメを楽しめる人
こんな人には不向き
関係がテンポよく進展し、告白や交際といった明確な恋愛ドラマの起伏を楽しみたい人
久保さんは僕を許さない
完結存在感の薄い彼と目ざとい彼女が紡ぐ、恋の一歩手前のスイートコメディ!

- 作者
- 雪森寧々
- 掲載誌
- 週刊ヤングジャンプ
- ジャンル
- 日常/ラブコメ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.3/10
良い点
白石くんと久保さんの駆け引きが面白く、私もこんな青春を送りたかったと思うほど甘酸っぱさが刺さりました。恋と呼ぶにはまだ早いもどかしさが続き、たまに白石くんが見せるかっこよさにもキュンとします。悪い人が一人も出てこない優しい世界で、存在感の薄かった彼が久保さんに見つけてもらって世界を広げていく様子に、読むたびそっと背中を押されます。
気になる点
存在感がまったくないというモブ設定は現実味に欠けるので、私は途中で入り込みづらくなりました。からかいのやり取りも巻を重ねると同じパターンに感じられ、マンネリが出てきます。久保さんが最初から好意を寄せる理由もほとんど描かれずご都合主義に見えましたし、みんなが優しすぎてきれいにまとまるぶん、オドオドし続ける主人公には頼りなさも残りました。
こんな人におすすめ
誰にも見つけてもらえなかった存在が、たった一人に見つけてもらえる尊さを味わいたい人
こんな人には不向き
存在感が全くないという設定に、現実離れした違和感を覚えてしまいそうな人
阿波連さんははかれない
完結距離感がはかれない女の子と、妄想が暴走する男子の、やさしくて騒がしい高校生活

- 作者
- 水あさと
- 掲載誌
- 少年ジャンプ+
- ジャンル
- 学園漫画/ラブコメディ/日常/ギャグ漫画
- 完結
- 完結
- 評価
- 8/10
良い点
他愛ない学園ラブコメだと思って読んでいたら、終盤で時間のスケールが桁違いになって驚きました。無表情な阿波連さんのちょっとした仕草に隣の席のライドウが斜め上の妄想を走らせ、細かいうんちくまで語り出すのがおかしくて、私はいつのまにか雑学が増えた気がします。恋愛らしい描写はほとんどないのに、たまに見せるデレ顔にじわじわやられますし、脱力系のゆるい空気は嫌なことがあった夜ほどありがたいです。
気になる点
ライドウの突拍子もない妄想が、どうにも刺さりませんでした。距離感がはかれないというネタ一本で押していくので、会話も多くないぶん同じ流れの繰り返しに少しずつ飽きます。ヒロインの小ささの誇張もきつく、僕には素直に可愛いと思えませんでしたし、ラブコメを期待すると恋愛の進展のなさに肩透かしを食らいます。
こんな人におすすめ
一日の終わりにベッドで脱力系のゆるい日常ギャグを読んで、頭を空っぽにして休みたい人
こんな人には不向き
テンポの速いギャグや色っぽさを求めていて、静かで淡々とした笑いだけでは物足りない人
上野さんは不器用
完結天才部長の超ハイテクな誘惑は、いつも無残に空回り!?不器用すぎる科学部ラブコメ、実験開始!
- 作者
- tugeneko
- 掲載誌
- ヤングアニマル
- ジャンル
- ロマンス/コメディ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.8/10
良い点
発明品を使った誘惑がことごとく空回りするので、毎回ゲラゲラ笑ってしまいました。田中くんの天然な鈍感さとの掛け合いがよく、突飛な発明のアイデアと、シュールな笑いの合間にのぞく乙女心のギャップに私はキュンとします。一話完結でサクッと読めて、読み終えたあとは妙に清々しい気分でした。
気になる点
下ネタやフェチ寄りの描写が多く、誠実なラブコメを求める人には勧めにくいと感じました。田中くんの鈍感さも度を越していて、さすがに気づくだろうとツッコミたくなります。発明品で告白して空回りするパターンが固まってくると飽きも出るので、僕はもう少し予想を裏切る展開が見たかったです。
こんな人におすすめ
天才科学部長が思い思いの発明品で告白しようとするたびに空振りに終わる、シュールで微笑ましいコメディに笑える人
こんな人には不向き
毎回同じ「発明品で告白→空回り→失敗」のパターンが続くとマンネリを感じやすい人
目的別のおすすめ
よくある質問
からかい系ラブコメと両片想いものは何が違いますか?+
両片想いは、気持ちを伝えられないまま止まっている状態を描きます。からかい系は、片方または両方が相手に仕掛けにいく点が違います。動きがあるぶん、じれったさの質も変わります。
いじりがきつい作品は苦手なのですが、避けたほうがよいですか?+
作品ごとに温度差があります。言葉のとがりが気になる方は、日常のいたずら程度で収まるものから読んでみてください。序盤だけ強めで、進むにつれ和らぐ作品もあります。
紹介されている作品はすべて完結していますか?+
この記事で取り上げた7作品は、すべて完結済みです。途中で止まる心配なく、最後まで読み通せます。
恋がはっきり進む作品はありますか?+
あります。掛け合いを積み重ねたうえで、気持ちを言葉にするところまで描く作品も含めました。じれったさだけで終わらせたくない方は、そちらから手に取ってみてください。
まとめ
ちょっかいを出すのは、相手をちゃんと見ている証拠です。今回の7作品は、いたずらの形も温度もばらばらですが、仕掛けた側が最後に赤くなるという一点でつながっています。勝ち負けよりも、そのやり取りごと好きになっていた自分に気づく。読み終えたあとに残るのは、たぶんそっちです。気になった一冊から、ゆっくり手に取ってみてください。