じれったくてニヤニヤが止まらない!10巻以上で完結した『からかい系学園ラブコメ漫画』おすすめ14選
好きだからこそ、素直に伝えられない。かわりに手が伸びるのが「ちょっかい」です。消しゴムを隠したり、わざと近づいて反応をうかがったり。そんな小さないたずらの応酬が、いつのまにか二人だけのやり取りになっていきます。
からかう側にも余裕はありません。攻めているつもりが、ふとした一言で自分のほうが赤くなる。この逆転が起きる瞬間こそ、からかい系ラブコメのおいしいところです。
今回並べたのは、完結済みの14作品です。にやけながら読める掛け合いを軸に、それぞれの持ち味と、人によっては気になるところもあわせてお伝えします。
時間がない人向け結論:おすすめTOP3
選び方のポイント
1. からかうのは片方か、お互いか
一方的にいじられる形なら、振り回される側の反応を楽しむ読み方になります。お互いに仕掛け合う形なら、勝ったり負けたりの応酬そのものが読みどころです。どちらのバランスが好みか、まず決めておくと選びやすくなります。
2. いたずらの温度で選ぶ
軽い冗談で済む作品もあれば、言葉がとがっていて最初は面食らう作品もあります。ゆるく癒やされたい日と、ひりつく駆け引きを味わいたい日では、選ぶ一冊が変わってきます。その日の気分で選んでみてください。
3. 一話完結か、積み上げ型か
短い掛け合いを毎回オチまで見せるタイプは、通勤中や寝る前に少しずつ読むのに向いています。学校行事や進級をまたいで関係が動くタイプは、まとめて一気に読むと変化がよく見えます。
4. 恋がどこまで進むかを確かめる
からかい合いのまま終わる作品と、はっきり気持ちを言葉にするところまで描く作品があります。じれったさをずっと味わいたいのか、決着まで見届けたいのか。ここを先に決めておくと、読み終えたあとのもやもやが減ります。
全14作品の比較表
| 順位 | 作品名 | ジャンル | 完結 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | からかい上手の高木さん | 少年マンガ/日常/青春/ラブコメ | 完結 | 8.7/10 |
| 2 | イジらないで、長瀞さん | ロマンス/コメディ/学園 | 完結 | 9.2/10 |
| 3 | それでも歩は寄せてくる | 将棋/ラブコメディ/日常/学園 | 完結 | 8.8/10 |
| 4 | 好きな子がめがねを忘れた | ロマンス/コメディ/学園 | 完結 | 9.2/10 |
| 5 | 久保さんは僕を許さない | 日常/ラブコメ/学園 | 完結 | 8.3/10 |
| 6 | 阿波連さんははかれない | 学園漫画/ラブコメディ/日常/ギャグ漫画 | 完結 | 8/10 |
| 7 | ロマンス/コメディ/学園 | 完結 | 8.8/10 | |
| 8 | 日常/ラブコメ/学園 | 完結 | 7.9/10 | |
| 9 | 古見さんは、コミュ症です。 | ラブコメ/ギャグ・コメディ/学園 | 完結 | 8.5/10 |
| 10 | 徒然チルドレン | ラブコメディ/学園 | 完結 | 8.6/10 |
| 11 | ラブコメ/学園 | 完結 | 8.3/10 | |
| 12 | 川柳少女 | ラブコメ/学園 | 完結 | 8.4/10 |
| 13 | なまいきざかり。 | スポーツ/ラブコメ/学園 | 完結 | 8.8/10 |
| 14 | ポンコツちゃん検証中 | ラブコメ/SF/学園 | 完結 | 7.8/10 |
からかい上手の高木さん
完結いっつもからかってくる隣の席の高木さんと、からかい返そうと奮闘する西片の青春ラブコメ。

- 作者
- 山本崇一朗
- 掲載誌
- ゲッサン
- ジャンル
- 少年マンガ/日常/青春/ラブコメ
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.7/10
良い点
高木さんのからかいと、それに振り回される西片の反応が可愛くて、読んでいる私までにやけてしまいます。好意が丸見えなのに西片だけが気づかない焦れったさに、自分の中学時代を思い出して甘酸っぱくなりました。殺伐とした展開が一つもなく一話完結で読めるので、疲れた日の気分転換にちょうどよく、たまに西片の一撃が決まって高木さんが照れる回もたまりません。
気になる点
西片が挑んで高木さんにからかわれて照れる、という流れの繰り返しなので、単行本を一気に読むとさすがに飽きてしまいました。西片が鈍感すぎて関係が進まず、私はもう少し恋愛としての進展も見たかったです。日常の小さな出来事ばかりで起伏がなく、受け身のままの西片にもヤキモキしますし、中学生にしては高木さんの精神年齢が高すぎるところも少し不自然でした。
こんな人におすすめ
甘酸っぱい中学時代を思い出して癒やされたい気分の人
こんな人には不向き
毎回似た掛け合いの繰り返しより、大きな起伏や刺激を求める人
イジらないで、長瀞さん
完結ドSな後輩にイジられる、気弱なセンパイの日常。歪な関係がいつしか純愛へと変わる、最高にニヤける青春ラブコメ!

- 作者
- ナナシ
- 掲載誌
- マガジンポケット
- ジャンル
- ロマンス/コメディ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 9.2/10
良い点
長瀞さんのイジりの裏にのぞく独占欲がたまらなく、二人の距離が縮まっていく様子をハラハラしながら見守りました。センパイが言葉ひとつに一喜一憂する姿にも人間味があります。強烈なドS後輩に見えた長瀞さんが、進むほど可愛くなっていくのが反則で、ふとした照れ顔を見るたび私は心臓が跳ねました。
気になる点
序盤のイジりはかなり過激なので、繊細な読者は入り込むまでに気合がいります。中盤以降は二人の仲が順調になり、最初の危うい関係が懐かしくなるぶん、緊張感は薄れていきます。友達グループが絡む回では二人きりの空気も薄まりますし、テンションと甘さの密度が高いので、僕は元気なときにしか読めませんでした。
こんな人におすすめ
ドSな後輩の挑発とデレが重なっていく過程に、じれったいキュンさを感じられる人
こんな人には不向き
最初から好感度の高いヒロインが登場する、わかりやすい王道ラブコメを求める人
それでも歩は寄せてくる
完結「勝ったら告白する」!直球の後輩と照れ屋な先輩が織りなす青春将棋ラブコメディ!

- 作者
- 山本崇一朗
- 掲載誌
- 週刊少年マガジン
- ジャンル
- 将棋/ラブコメディ/日常/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.8/10
良い点
無表情のまま「先輩、可愛いです」と言い放つ歩と、いちいち赤面して悶えるうるし先輩のやり取りに、私は毎回やられました。攻めようとして自分から自爆する先輩のコロコロ変わる表情がとにかく可愛いです。将棋を知らなくても「勝つまで告白しない」という歩のこだわりは筋が通っていて応援したくなりますし、第1話の伏線を回収する最終回まで無駄なく描き切ったのもうれしかったです。
気になる点
歩が口説いて先輩が照れて将棋を指す、という定番の流れの繰り返しなので、通して読むと少しマンネリを感じました。将棋部が舞台のわりに指し手や盤面の解説は大まかで、戦術を期待すると肩透かしを食らいます。気持ちが丸分かりなのに進まないじれったさに、せっかちな僕は退屈しましたし、凛ちゃんの失恋があっさり整理されたのも切なかったです。
こんな人におすすめ
ド直球の口説き文句を放つ後輩と、それにいちいち赤面して悶える先輩のやり取りに悶え死ねる人
こんな人には不向き
「後輩が口説く→先輩が照れる」というショート発祥のパターンの繰り返しに、長く読むとマンネリを感じる人
好きな子がめがねを忘れた
完結めがねを忘れた女の子と、彼女を助ける男の子。ゼロ距離の偶然から始まる、甘酸っぱいムズキュン・ラブコメ!

- 作者
- 藤近小梅
- 掲載誌
- 月刊ガンガンJOKER
- ジャンル
- ロマンス/コメディ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 9.2/10
良い点
めがねを忘れた三重さんは距離感がバグっていて、近づかれるたびに悶えました。小村くんの心の中のツッコミと愛情がいちいちおかしく、二人のやり取りに私はニヤニヤしっぱなしです。三重さんが少しずつ小村くんを頼るようになる過程も丁寧で、絵もきれいなので、疲れた日ほど手に取りたくなります。
気になる点
関係の進み方がゆっくりで、僕はもう少し劇的な展開もほしくなりました。めがねを忘れる、助ける、どきどきする、という流れの繰り返しに近く、物語全体の起伏は小さめです。無自覚な天然ぶりにも、そこまで気づかないことがあるかとツッコミたくなりましたし、甘さが強いぶん現実味を求める人には物足りないかもしれません。
こんな人におすすめ
近距離のドキドキとじれったい距離感が続く、純度の高い中学生ラブコメを楽しめる人
こんな人には不向き
関係がテンポよく進展し、告白や交際といった明確な恋愛ドラマの起伏を楽しみたい人
久保さんは僕を許さない
完結存在感の薄い彼と目ざとい彼女が紡ぐ、恋の一歩手前のスイートコメディ!

- 作者
- 雪森寧々
- 掲載誌
- 週刊ヤングジャンプ
- ジャンル
- 日常/ラブコメ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.3/10
良い点
白石くんと久保さんの駆け引きが面白く、私もこんな青春を送りたかったと思うほど甘酸っぱさが刺さりました。恋と呼ぶにはまだ早いもどかしさが続き、たまに白石くんが見せるかっこよさにもキュンとします。悪い人が一人も出てこない優しい世界で、存在感の薄かった彼が久保さんに見つけてもらって世界を広げていく様子に、読むたびそっと背中を押されます。
気になる点
存在感がまったくないというモブ設定は現実味に欠けるので、私は途中で入り込みづらくなりました。からかいのやり取りも巻を重ねると同じパターンに感じられ、マンネリが出てきます。久保さんが最初から好意を寄せる理由もほとんど描かれずご都合主義に見えましたし、みんなが優しすぎてきれいにまとまるぶん、オドオドし続ける主人公には頼りなさも残りました。
こんな人におすすめ
誰にも見つけてもらえなかった存在が、たった一人に見つけてもらえる尊さを味わいたい人
こんな人には不向き
存在感が全くないという設定に、現実離れした違和感を覚えてしまいそうな人
阿波連さんははかれない
完結距離感がはかれない女の子と、妄想が暴走する男子の、やさしくて騒がしい高校生活

- 作者
- 水あさと
- 掲載誌
- 少年ジャンプ+
- ジャンル
- 学園漫画/ラブコメディ/日常/ギャグ漫画
- 完結
- 完結
- 評価
- 8/10
良い点
他愛ない学園ラブコメだと思って読んでいたら、終盤で時間のスケールが桁違いになって驚きました。無表情な阿波連さんのちょっとした仕草に隣の席のライドウが斜め上の妄想を走らせ、細かいうんちくまで語り出すのがおかしくて、私はいつのまにか雑学が増えた気がします。恋愛らしい描写はほとんどないのに、たまに見せるデレ顔にじわじわやられますし、脱力系のゆるい空気は嫌なことがあった夜ほどありがたいです。
気になる点
ライドウの突拍子もない妄想が、どうにも刺さりませんでした。距離感がはかれないというネタ一本で押していくので、会話も多くないぶん同じ流れの繰り返しに少しずつ飽きます。ヒロインの小ささの誇張もきつく、僕には素直に可愛いと思えませんでしたし、ラブコメを期待すると恋愛の進展のなさに肩透かしを食らいます。
こんな人におすすめ
一日の終わりにベッドで脱力系のゆるい日常ギャグを読んで、頭を空っぽにして休みたい人
こんな人には不向き
テンポの速いギャグや色っぽさを求めていて、静かで淡々とした笑いだけでは物足りない人
上野さんは不器用
完結天才部長の超ハイテクな誘惑は、いつも無残に空回り!?不器用すぎる科学部ラブコメ、実験開始!
- 作者
- tugeneko
- 掲載誌
- ヤングアニマル
- ジャンル
- ロマンス/コメディ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.8/10
良い点
発明品を使った誘惑がことごとく空回りするので、毎回ゲラゲラ笑ってしまいました。田中くんの天然な鈍感さとの掛け合いがよく、突飛な発明のアイデアと、シュールな笑いの合間にのぞく乙女心のギャップに私はキュンとします。一話完結でサクッと読めて、読み終えたあとは妙に清々しい気分でした。
気になる点
下ネタやフェチ寄りの描写が多く、誠実なラブコメを求める人には勧めにくいと感じました。田中くんの鈍感さも度を越していて、さすがに気づくだろうとツッコミたくなります。発明品で告白して空回りするパターンが固まってくると飽きも出るので、僕はもう少し予想を裏切る展開が見たかったです。
こんな人におすすめ
天才科学部長が思い思いの発明品で告白しようとするたびに空振りに終わる、シュールで微笑ましいコメディに笑える人
こんな人には不向き
毎回同じ「発明品で告白→空回り→失敗」のパターンが続くとマンネリを感じやすい人
可愛いだけじゃない式守さん
完結不幸体質の彼氏を守る、可愛くてかっこいい彼女のギャップ萌えラブコメ!
- 作者
- 真木蛍五
- 掲載誌
- マガジンポケット
- ジャンル
- 日常/ラブコメ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 7.9/10
良い点
普段は可憐な式守さんが、彼氏のピンチで見せるイケメン顔への切り替わりに毎回やられます。強さとかわいさが同じ人の中に収まっていて、絵のきれいさにも見とれました。仲間たち一人ひとりの心の動きまで丁寧に描かれています。
気になる点
彼氏がトラブルに巻き込まれて式守さんが助ける、という流れが何度も続くので、途中でマンネリを感じました。最初から付き合っている二人なので、恋が始まるまでのじれったさは味わえません。中盤からシリアスな話が増えて、序盤の軽やかさが減ったのも少し寂しかったです。
こんな人におすすめ
普段は可愛いのにピンチには豹変する、ヒロインのギャップ萌えにキュンとしたい人
こんな人には不向き
同じシチュエーションが繰り返される構成に、展開のマンネリを感じてしまいそうな人
古見さんは、コミュ症です。
完結コミュ症の美少女が、少しずつ友達100人を目指す健気な青春コメディ!

- 作者
- オダトモヒト
- 掲載誌
- 週刊少年サンデー
- ジャンル
- ラブコメ/ギャグ・コメディ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.5/10
良い点
重くなりそうな題材なのに、笑いながら読めます。声にならない気持ちを拾い上げる只野くんの静かな優しさに、何度も癒やされました。友達が少しずつ増えていく古見さんの歩みを見守るのが、毎回の楽しみです。
気になる点
話が進むほど濃い人物が増えて、誰が誰だか分からなくなる瞬間がありました。周りが古見さんを都合よく持ち上げていく流れも、現実味の薄さが気になります。後半は恋の描写が長引いて、友達を増やす話が薄まった印象です。
こんな人におすすめ
重くなりがちなコミュ症という題材を、明るいコメディとして楽しく読みたい人
こんな人には不向き
登場人物が増えるにつれて、キャラクターの見分けが難しくなりそうな人
徒然チルドレン
完結高校生たちの片想いと両想いが入り混じる、4コマ青春オムニバス!

- 作者
- 若林稔弥
- 掲載誌
- 週刊少年マガジン/別冊少年マガジン
- ジャンル
- ラブコメディ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.6/10
良い点
4コマなのに一人ひとりの想いがちゃんと残って、私はすぐ全員を好きになりました。本人たちは真剣なのに、傍から見るとどこかおかしい。このじれったい甘酸っぱさが癖になります。疲れた日にちょこっと開ける気軽さもうれしいところです。
気になる点
とにかく人数が多くて、誰と誰の組み合わせだったか追いきれなくなりました。下ネタの濃さも、笑いより戸惑いが先に来る場面があります。付き合うのかどうか宙ぶらりんのまま終わるペアも多く、もやもやが残りました。
こんな人におすすめ
重い展開を避けて、甘酸っぱい片想いを気軽につまみたい人
こんな人には不向き
一人の主人公をじっくり追う、王道の恋愛物語を求める人
政宗くんのリベンジ
完結元デブのイケメンが、ドSな残虐姫に復讐開始!?「惚れさせてから振る」リベンジ開幕!
- 作者
- 竹岡葉月/Tiv
- 掲載誌
- 月刊ComicREX
- ジャンル
- ラブコメ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.3/10
良い点
惚れさせてから振る、というひねった計画で始まるのに、いつのまにか復讐心が恋心にすり替わっていくのがたまりません。絵がきれいで、残虐姫と呼ばれるヒロインの不器用さにも引き込まれました。ドタバタしたテンポのまま、最後まで飽きずに読めます。
気になる点
中盤は復讐の芯があやふやになって、ひりつく駆け引きを求めていると物足りません。政宗のナルシストな言動に入り込みづらい瞬間もありました。終盤の駆け足ぶりも惜しく、推しがいる人ほど結末で気持ちの置き場に困りそうです。
こんな人におすすめ
「惚れさせて振る」というひねった復讐設定から始まるラブコメが好きな人
こんな人には不向き
復讐劇のヒリついた緊張感が最後まで続くと思って読む人
川柳少女
完結声の代わりに五・七・五。口下手な少女と強面の少年が短冊で気持ちを渡し合う四コマ学園ラブコメ。

- 作者
- 五十嵐正邦
- 掲載誌
- 週刊少年マガジン
- ジャンル
- ラブコメ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.4/10
良い点
声の代わりに短冊を差し出す、という形がよく効いています。しゃべらないぶん、表情と手の動きだけで伝わる照れをこちらも目で追ってしまいました。四コマのテンポで毎回オチがつくので、疲れた夜に少しだけめくる読み方にも合います。
気になる点
なぜ川柳なのかという説明が最後まで示されず、設定の土台のうすさは気になりました。相思相愛なのに関係が動かない時期も長く、途中から先を急ぎたくなります。かわいい場面は増えていくのに、二人の距離だけは止まったままでした。
こんな人におすすめ
うまく言葉にできない気持ちが五・七・五にのって相手に届く瞬間を、静かに味わいたい人
こんな人には不向き
設定に理屈を求めるたちで、なぜ川柳なのかという説明のなさが最後まで気になってしまう人
なまいきざかり。
完結クールな敏腕マネージャーを、生意気な年下ルーキーが押して押して押しまくる青春バスケラブコメ。

- 作者
- ミユキ蜜蜂
- 掲載誌
- 花とゆめ
- ジャンル
- スポーツ/ラブコメ/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 8.8/10
良い点
かわしても引き下がらない後輩の言葉がまっすぐで、逃げる先輩と攻める後輩の攻防だけで私はずっとにやけていました。恋だけで押し切らず、コートの熱もきちんと描かれます。弱音を吐けなかった彼女が甘え方を覚えていく歩みも、一段ずつ追えました。
気になる点
先へ進みそうで進まない時期が長く、同じ悩みを何周もするもどかしさにつきあいきれなくなる時があります。意地を張って、悩んで、仲直りする流れが見えてくると、次に起きることも当てられてしまいます。舞台が大学へ移ってからは、部活のころの張りつめた熱が薄れたようにも感じました。
こんな人におすすめ
押しの強い年下からまっすぐな言葉で追いかけられる展開を、思いきり味わってみたい人
こんな人には不向き
関係が動きだすまでがとても長いので、すれ違いの繰り返しが続くとしんどくなってしまう人
ポンコツちゃん検証中
完結日替わりで能力を授かるポンコツ美少女と、頼られたい少年の隕石阻止ラブコメ。

- 作者
- 福地翼
- 掲載誌
- 週刊少年サンデー
- ジャンル
- ラブコメ/SF/学園
- 完結
- 完結
- 評価
- 7.8/10
良い点
世界が終わるかもしれない話なのに、読んでいる間はずっと安心していられます。苦しい葛藤をきれいに取り払った作りで、うじうじ悩む主人公も胃が痛くなる恋の障害も出てきません。日替わりの力をどう活かすかの読み合いも効いていて、終わり方まで丁寧にまとまります。
気になる点
毎日ちがう力を授かるわりに、話の流れはどれも似た形へ落ち着きます。能力が変わっても変わらない筋道が見えてからは、一冊読むごとに新鮮さが薄れました。ヒロインの抜けっぷりも度を越していて、世界を託されている緊張感はあまり残っていません。
こんな人におすすめ
重たい葛藤や深刻な恋の障害はぬきにして、安心して眺めていられる甘さにひたっていたい人
こんな人には不向き
話の運びが毎回よく似た形に落ち着くので、巻ごとに大きく変わる展開を期待している人
目的別のおすすめ
よくある質問
からかい系ラブコメと両片想いものは何が違いますか?+
両片想いは、気持ちを伝えられないまま止まっている状態を描きます。からかい系は、片方または両方が相手に仕掛けにいく点が違います。動きがあるぶん、じれったさの質も変わります。
いじりがきつい作品は苦手なのですが、避けたほうがよいですか?+
作品ごとに温度差があります。言葉のとがりが気になる方は、日常のいたずら程度で収まるものから読んでみてください。序盤だけ強めで、進むにつれ和らぐ作品もあります。
紹介されている作品はすべて完結していますか?+
この記事で取り上げた14作品は、すべて完結済みです。途中で止まる心配なく、最後まで読み通せます。
恋がはっきり進む作品はありますか?+
あります。掛け合いを積み重ねたうえで、気持ちを言葉にするところまで描く作品も含めました。じれったさだけで終わらせたくない方は、そちらから手に取ってみてください。
まとめ
ちょっかいを出すのは、相手をちゃんと見ている証拠です。今回の14作品は、いたずらの形も温度もばらばらですが、仕掛けた側が最後に赤くなるという一点でつながっています。勝ち負けよりも、そのやり取りごと好きになっていた自分に気づく。読み終えたあとに残るのは、たぶんそっちです。気になった一冊から、ゆっくり手に取ってみてください。