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マチネとソワレ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
マチネとソワレ
著者: 大須賀めぐみ
連載: ゲッサン
評価: 9/10
あらすじ
天才役者として名を馳せた兄を持つ三ツ谷誠は、平凡な役者として舞台に立ち続けていた。ある日、兄が事故で命を落とし、誠は突然“もう一つの世界”へと引き込まれる。そこは兄が生きているが、自分は存在しない世界。誠は兄の影を追いながら、舞台という極限の世界で己の存在を証明しようとする。演劇界の光と闇、役者同士の激しい競争、そして兄弟の因縁が交錯する演劇サーガ。
良い所
- 舞台演技の描写が非常にリアルで、役者の息遣いや緊張感が紙面から伝わってくる。
- 兄弟の確執と絆が物語の軸になっており、感情移入しやすい。
- 演劇の世界を知らなくても、キャラクターの熱量と人間ドラマで引き込まれる。
- 作画の迫力があり、特に表情や視線の描き方が秀逸。
- 舞台裏の人間関係や駆け引きが丁寧に描かれ、物語に厚みがある。
悪い所
- 演劇用語や舞台の専門知識が多く、初心者には理解しづらい部分がある。
- 物語の展開がゆっくりで、テンポを求める読者には合わない。
- 登場人物が多く、関係性を把握するのに時間がかかる。
- シリアスな展開が続き、軽い息抜きの場面が少ない。
- 主人公の葛藤が長く続くため、もどかしさを感じることがある。




