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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

チェイサーゲーム の感想と評価(良いところ、悪いところ)

チェイサーゲーム

チェイサーゲーム

著者: 松島幸太朗松山洋

連載: ファミ通.com

ジャンル: お仕事ヒューマンドラマ青年マンガ

評価: 8.4/10

あらすじ

ゲーム開発会社サイバーコネクトツーを舞台に、3Dアニメクリエイターの新堂龍也が中間管理職へと昇進し、数々の困難に立ち向かうリアルなお仕事ドラマ。嘘をつく部下、非協力的なベテラン、理不尽な納期……。現役の会社社長が原作を手掛けているからこそ描ける、業界のドロドロとした裏側とクリエイターとしての矜持が剥き出しになる。夢を追う美談だけではない、労働の痛みとそれを超えるモノづくりの歓喜。仕事に悩むすべての大人の心に深く突き刺さり、明日へ向かう活力を与えてくれる。ゲーム業界の光と影を真正面から捉えた、超克のクリエイター群像劇!

良い所

  • ゲーム業界の生々しいトラブルの描写がガチすぎて、一気に引き込まれました!フィクションとは思えないリアリティに圧倒され、モノづくりに懸けるプロたちの情熱に、僕自身の仕事への活力をもらえた傑作です。
  • 中間管理職として板挟みになる龍也の姿に、痛いほどの共感を覚えました。理不尽な現場でもがく彼を見て、自分だけじゃないんだと救われた気持ちです。働くすべての大人の心に深く刺さる、魂の物語ですね。
  • 「面白いものを作る」というクリエイターの揺るがない矜持に胸が熱くなりました。泥臭い仕事の裏側を包み隠さず描く誠実な作風が素晴らしく、読み終わる頃には明日からまた頑張ろうと前向きな気持ちになれました。
  • 単なる漫画を超えて、仕事術やマインドセットの勉強になります。ゲーム業界以外の社会人にも通じる教訓が満載で、自己啓発本を読むよりずっと心に響きました。人生の節目で何度も読み返したい大切な一冊です。
  • ひと癖あるメンバーとの人間ドラマの衝突と和解が秀逸で、ページをめくる手が止まりません。嘘や裏切りといった人間の汚い部分も描いているからこそ、最後に辿り着く感動が深くて、本当に大満足の読後感でした。

悪い所

  • 現実の仕事と重なる部分が多くて、読んでいて胃がキリキリしました。過去の失敗を思い出してトラウマが蘇るような感覚になり、休日のエンタメとしては、僕には少し精神的に重すぎて辛い内容に感じられました。
  • 主人公の龍也の言動が時に高圧的で、パワハラのように見えてしまい不快に感じました。合理的なのは分かりますが、部下への接し方に愛を感じられない場面があり、最後まで彼に感情移入できず残念でした。
  • 第1部の結末が少し駆け足で終わってしまった印象を受けました。特定のキャラクターとの因縁の決着もあっさりしすぎていて、これまでの積み重ねが凄かった分、もっとじっくりとした完結編を読みたかったです。
  • 作画のタッチがかなりシンプルなので、緻密で華やかな絵を好む私には少し物足りなさを感じてしまいました。迫力あるシーンでも絵の圧が弱く感じられ、物語のシリアスな熱量にビジュアルが追いついていないです。
  • ゲーム開発の専門的な話や業界独自のルールが多く、予備知識がないと入り込みにくい箇所がありました。もう少し初心者向けの丁寧な解説があれば良かったのですが、専門用語の説明不足で置いてけぼりな気分です。

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