レビュー著者: 漫画よしあし
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ドメスティックな彼女 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「こんなことってある!?」という衝撃の展開の連続に中毒性が凄まじく、深夜に読み始めたら最後、全巻一気に読み切るまで眠れませんでした。禁断の恋ゆえのヒリヒリした緊張感が、脳に直接突き刺さる面白さです!
- 流石景先生の描く陽菜と瑠依が、どちらも選べないほど魅力的で、読みながら夏生と一緒に本気で苦悩してしまいました。女性の心の揺れ動きや、ふとした時の色香の描写が本当に巧みで、溜息が出るほど美しいです。
- 単なるドロドロ劇ではなく、夏生が小説家として成長していく過程もしっかり描かれているのが素晴らしい。恋愛での痛みが創作の糧になっていく様子には、一人の若者の自立の物語としての深みを感じました。
- 「愛することは奪い合うことなのか、守ることなのか」という重い問いを突きつけてくる展開に、何度も自分の恋愛観を揺さぶられました。特に陽菜の自己犠牲的な愛には、胸が締め付けられるほどの衝撃を受けました。
- 賛否あるかもしれませんが、最後まで予想を裏切り続けたラストの展開には、作者の執念のようなものを感じて圧倒されました。綺麗事だけでは終わらない、人間の生々しい執着を描き切った怪作だと思います。
悪い所
- 主人公・夏生の優柔不断さと、周囲を振り回す態度には、読んでいて本気でイライラして壁を叩きたくなる瞬間がありました(笑)。感情移入しすぎると、彼の行動が身勝手すぎて耐えられない時期があるかもしれません。
- 物語の進行上、「そんな偶然あるわけない」という超展開が多発するため、リアリティを重視する読者には、あまりにご都合主義な構成に冷めてしまう場面があるかもしれません。あくまでドラマとして楽しむ必要があります。
- 完結後の結末については、正直いまだに納得がいっていません。それまでの積み重ねは何だったのか、と言いたくなるような極端な決着に、長年のファンとして裏切られたような虚無感を感じてしまったのが本音です。
- 性的描写や愛憎の表現がかなり生々しいため、ピュアな恋愛漫画を求めている人には絶対におすすめできません。読んでいて心が削られるようなシーンも多いので、精神的に元気な時に読まないと引きずります。
- 脇役たちのエピソードが少し長引く時期があり、メインの三角関係が早く進んでほしいのにもどかしい思いをしました。話のボリュームを増やすための寄り道に見えてしまう回があったのが、少し残念でした。


