レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
東京エイティーズ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
読む前に確認したい相性
向いている人
- 古き良き時代のきらびやかな空気に、甘くて切ないノスタルジーをたっぷり味わいたい人
- 若さゆえの過ちやすれ違う恋を、もどかしくも愛おしく描いた青春群像劇に胸を締めつけられたい人
- 恋も友情もまっすぐぶつかり合う、若者たちの熱くてほろ苦い青春ドラマにどっぷり浸りたい人
向いていない人
- 昔ながらの飲み会やコンパのノリなど、今の感覚とは合わない描写がどうしても気になってしまう人
- 回想と現在を行き来する構成より、時系列がまっすぐ進む分かりやすい物語を好む人
- ほろ苦さや重さは控えめにして、明るく楽しい青春の物語だけを気楽に追いかけたい人
良い感想・レビュー
- バブル前夜の東京の、あの熱気と浮き足だった空気感が完璧に再現されていて、ページをめくるたびに切ないノスタルジーに襲われました。あの頃を経験した人も、そうでない人も、心のどこかが疼くような名作です。
- 主人公の純平と、愛と、そして仲間たちとのすれ違う恋模様に、胸が締め付けられるほどキュンキュンし、そして泣きました。若さゆえの過ちやもどかしさが、あまりにリアルで愛おしくて堪りません。
- 大人になった現在の視点から過去を回想する構成が、物語に深い情緒と切なさを与えています。「あの時、ああしていれば」という後悔を抱えながら生きる大人の哀愁に、自分自身の人生を重ねて深く共感しました。
- 大石知征先生の描く、80年代のファッションや街並みの緻密なディテールが素晴らしく、視覚的にもあの時代にタイムスリップしたような気分を味わえました。一コマ一コマから、当時の自由な空気が漂ってくるようです。
- 「夢」と「現実」の間で揺れる大学生たちの等身大の葛藤が、非常に誠実に描かれています。何者でもなかった自分たちが、社会に出ていく前のあのモラトリアムな時間の尊さに、改めて気づかせてくれる最高の群像劇でした。
悪い感想・レビュー
- バブル時代の特有の価値観やノリ(飲み会やコンパの雰囲気など)が、現代の視点で見るとかなり受け入れがたい「不快なシーン」に見えてしまうことがありました。時代の描写とはいえ、少し胸にくるものがあります。
- 物語の進行が回想シーンと現在を行ったり来たりするため、時系列を把握するのに少し集中力が必要です。サクサクと青春物語だけを追いたい人には、現在の重苦しいシーンが少しテンポを削いでいると感じるかも。
- 一部のキャラクターの行動があまりに奔放すぎて、周囲を振り回している姿に共感できない場面がありました。若気の至りでは済まされないような身勝手さに、読んでいてイライラしてしまう瞬間が正直ありました。
- 早稲田大学やその周辺の地名などのローカルネタがかなり多いので、ゆかりがない人には少し置いてけぼり感があるかもしれません。その場所を知っていれば最高にエモいのでしょうが、少し敷居を感じることも。
- ラストの展開が、あまりに切なすぎて救いがないように感じてしまい、読後しばらく立ち直れないほど沈んでしまいました。綺麗な物語ではありますが、もっとハッピーエンドを期待していた自分には、かなり辛い結末でした。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
バブル前夜の東京の、あの熱気と浮き足だった空気感が完璧に再現されていて、ページをめくるたびに切ないノスタルジーに襲われました。あの頃を経験した人も、そうでない人も、心のどこかが疼くような名作です。
バブル時代の特有の価値観やノリ(飲み会やコンパの雰囲気など)が、現代の視点で見るとかなり受け入れがたい「不快なシーン」に見えてしまうことがありました。時代の描写とはいえ、少し胸にくるものがあります。
主人公の純平と、愛と、そして仲間たちとのすれ違う恋模様に、胸が締め付けられるほどキュンキュンし、そして泣きました。若さゆえの過ちやもどかしさが、あまりにリアルで愛おしくて堪りません。
物語の進行が回想シーンと現在を行ったり来たりするため、時系列を把握するのに少し集中力が必要です。サクサクと青春物語だけを追いたい人には、現在の重苦しいシーンが少しテンポを削いでいると感じるかも。
大人になった現在の視点から過去を回想する構成が、物語に深い情緒と切なさを与えています。「あの時、ああしていれば」という後悔を抱えながら生きる大人の哀愁に、自分自身の人生を重ねて深く共感しました。
一部のキャラクターの行動があまりに奔放すぎて、周囲を振り回している姿に共感できない場面がありました。若気の至りでは済まされないような身勝手さに、読んでいてイライラしてしまう瞬間が正直ありました。
大石知征先生の描く、80年代のファッションや街並みの緻密なディテールが素晴らしく、視覚的にもあの時代にタイムスリップしたような気分を味わえました。一コマ一コマから、当時の自由な空気が漂ってくるようです。
早稲田大学やその周辺の地名などのローカルネタがかなり多いので、ゆかりがない人には少し置いてけぼり感があるかもしれません。その場所を知っていれば最高にエモいのでしょうが、少し敷居を感じることも。
「夢」と「現実」の間で揺れる大学生たちの等身大の葛藤が、非常に誠実に描かれています。何者でもなかった自分たちが、社会に出ていく前のあのモラトリアムな時間の尊さに、改めて気づかせてくれる最高の群像劇でした。
ラストの展開が、あまりに切なすぎて救いがないように感じてしまい、読後しばらく立ち直れないほど沈んでしまいました。綺麗な物語ではありますが、もっとハッピーエンドを期待していた自分には、かなり辛い結末でした。





