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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

君に届け の感想と評価(良いところ、悪いところ)

君に届け

著者: 椎名軽穂

連載: 別冊マーガレット

ジャンル: 恋愛/少女漫画/青春/学園

評価: 8.9/10

あらすじ

長い黒髪と青白い顔つきのせいで「貞子」と呼ばれ、クラスで避けられてきた高校一年生の黒沼爽子。座右の銘は一日一善。誤解されたままでも笑顔を絶やさない彼女は、じつは人一倍前向きで優しい。そんな爽子に、誰とでも分け隔てなく話すクラスの人気者・風早翔太が声をかけた。ひとつずつ言葉を返すうちに、初めて友達と呼べる二人ができ、胸の奥のざわめきが恋だと気づく。同じ人を想うライバルとも正面からぶつかり、すれ違いを重ねながら気持ちを伝える練習をしていく。進級、告白、そして進路。三年間で誰もが少しずつ変わっていく。伝えたい言葉を口に出す怖さと、それがちゃんと届いたときのうれしさ。読み終えたあと、誰かに優しくしたくなるまっすぐな青春!

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読む前に確認したい相性

向いている人

  • まっすぐな言葉で気持ちを伝える話に弱く、恋も友情もじっくり描かれた学園ものを読みたい人
  • 主人公の恋だけでなく、周りの子たちの事情や変化まで丁寧に描く群像劇としての厚みを求める人
  • 学生時代の記憶をくすぐられながら、照れくささの残る初恋の空気にゆっくりひたっていたい人

向いていない人

  • すれ違いが何話も続く展開にいらいらしやすく、もっと軽やかに前へ進む恋物語を読みたい人
  • 登場人物の思い込みや自己否定に付き合うのが苦手で、歯切れのよい恋の駆け引きを求める人
  • 三十巻を超える長編にじっくり付き合う時間がなく、短くまとまった読み切り感を求める人

良い感想・レビュー

  • 気づけば紙で三十巻そろえてしまいました。主人公が二人の同級生に友達になりたいと口にする場面で、私は毎回泣きます。高校三年間を十年かけて描き切った作者にはただ頭が下がります。
  • 青春がこれでもかと詰まっていて、読みながら自分の高校時代まで引っぱり出されました。脇のカップルの行方まで気になるし、主人公が一人で悪い方に考えて自滅しては、ひとつずつ言葉にしていく姿が好きです。
  • 現代はスマホで済ませがちな会話が多いからこそ、爽子たちの不器用な言葉のやり取りに救われる気がします。直接気持ちをぶつける勇気を、大人になった今でも思い出させてくれる一冊だと思う。
  • ありがちな話だと思って読み始めたら、細かい心のゆれと主人公の一生けんめいさに引っぱられて号泣。ひねくれ男子が流行る中で、まっすぐ言葉を渡してくる男の子の存在に救われました。
  • 漫画から離れていた私を引き戻した一作。脇の子たちにもそれぞれの事情と変化があって、全員ぶんの青春が並走している感じがたまらない。両想いのあとが長いとも思ったけれど、終わり方には文句なし!

悪い感想・レビュー

  • 仲間や相手の男の子が良いだけに、二人が進みかけるたび自己肯定感の低さからくる誤解でつまずくのがきつかった。同じもやもやが何話も続いて、途中で読むのをやめようかと思ったほど。
  • 両想いになったのに「自分の好きと相手の好きは違う」と互いに思い込むあたりは、正直しんどい。ろくに会話もしないまますれ違うのを見ていると、いい加減しゃべってくれと言いたくなった。
  • なんでそうなるんだと本に向かって言いたくなるすれ違いが続きます。善意なのか天然なのか読めない同級生が絡むと話がややこしくなって、応援したいのにため息が出ました。
  • 大人になってから読むと、まぶしすぎて少ししんどい。隣の席の一言に一喜一憂する世界からは、自分がとっくに離れてしまったと思い知らされる。純度が高すぎる青春は、時に古傷にさわる。
  • 心のうごきを丁寧に追ってくれるのは好きなのですが、手をつなぐまでがとにかく長いです。せっかちな私にはもどかしくて、早く進んでほしいとつぶやきました。大好きな部類ではあるんですけどね。

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