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7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT の感想と評価(良いところ、悪いところ)

7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT

7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT

著者: ハロルド作石

連載: ヤングマガジン

ジャンル: ドラマ歴史サスペンス

評価: 8.7/10

あらすじ

16世紀イングランドを舞台に、「ウィリアム・シェイクスピア」という名前の裏に隠された7人の人物と、その人生や思想、政治的思惑が交錯しながら名作戯曲が生まれていく過程を描く歴史ミステリー。権力闘争や宗教対立、表現者としての葛藤が重層的に絡み合い、文学史の常識を大胆に再構築する物語。

良い所

  • 史実とフィクションの融合が非常に巧みで、シェイクスピア作品を別の視点から読みたくなった。
  • 登場人物それぞれの信念と野心が重く描かれていて、人間ドラマとして圧倒された。
  • 文学史をテーマにしながら娯楽性が高く、一気に引き込まれる構成が見事だった。
  • 重厚な時代背景と緻密な設定が説得力を生み、知的好奇心を強く刺激された。
  • 作者の取材力と構成力が際立っており、読み応えのある大人向け漫画だと感じた。

悪い所

  • 登場人物や背景の情報量が多く、序盤は理解するまでに時間がかかった。
  • 史実ベースの話が中心なので、純粋なエンタメを求めると重く感じる部分がある。
  • 会話や思想描写が難解で、文学や歴史に興味が薄いと取っつきにくい。
  • 展開がじっくり進むため、テンポの遅さを感じる場面があった。
  • シェイクスピア作品に馴染みがないと、細かい面白さを拾いきれないと感じた。

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