レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ヒストリエ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ヒストリエ
著者: 岩明均
連載: 月刊アフタヌーン
評価: 9.1/10
あらすじ
アレクサンドロス大王に仕え、のちに天才軍師・書記官として歴史の裏舞台で活躍した実在の人物エウメネス。ギリシアの都市カルディアでの富裕な生活から、ある事件を機に奴隷の身分へと叩き落とされながらも、一切の私情を排した冷静な知性と度胸だけで過酷な運命を切り拓いていく!岩明均がこれまでの漫画人生のすべてを懸けて贈る、紀元前の古代ギリシア世界を舞台にした圧倒的リアルな大河歴史ロマン。国家間の暗殺計画や戦術の駆け引き、そして静けさのなかに狂気が漂う卓越した演出。2027年1月のTVアニメ化決定で再び注目を集める、歴史漫画の最高峰!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 感情に流されず、冷徹な知性と論理的な予測で運命を切り拓く知的な主人公に痺れたい人
- 人間の本音や暴力を淡々と、しかし圧倒的な臨場感で描く独特の演出に引き込まれたい人
- 史実の空白を突いて描かれる宮廷の陰謀劇や、先の読めないサスペンスの完成度を堪能したい人
向いていない人
- 続きを安定して追いたく、長期休載が続いて完結の見通しが立たない状況を辛く感じる人
- 奴隷への過酷な扱いや、突発的で生々しい暴力描写に対する耐性があまり高くないと感じる人
- 物語の結末に明るさを求めており、史実から悲劇的な行く末が予想できると気が滅入ってしまう人
良い感想・レビュー
- 俺、エウメネスが自分の感情を一切挟まず、冷徹な知性と論理的な予測だけで過酷な運命をハックしていく姿にガチでシビれた。これまで読んだどの歴史漫画よりも知的で、最高にスリリングな快感がある。
- 岩明均先生の「人間の本音や凄惨な暴力」を淡々と、でも圧倒的な臨場感で描く独特のコマ割りと静かな演出が本当に素晴らしい。一コマ一コマに宿る、言葉にならない無音の迫力にページをめくる手が震える。
- アレクサンドロスの「二重人格」設定とか、史実の空白を突いて描かれるマケドニア王宮の暗殺計画や陰謀劇のリアルさに脱帽。次に何が起きるか予想できないサスペンスとしての完成度が恐ろしく高い傑作だ。
- 2026年1月に「島﨑信長主演で2027年1月にテレビアニメ化」が発表された時は大歓喜した!ライデンフィルムがこの重厚で少しグロテスクな大人の世界観をどう描き切ってくれるのか、今から期待しかない。
- 奴隷としてどん底に叩き落とされても、「ただ生きるため、自分の義務を果たすため」に淡々と自らを磨くエウメネスの生き様に救われた。冷酷に見えて、不器用な優しさがある主人公が本当に大好きだ。
悪い感想・レビュー
- 11巻から12巻が出るまでに実に5年もかかり、現在も先生の体調不良による長期休載が続いているのがファンとして本当に辛い。最後までこの物語を見届けることができるのか、正直未完への懸念が拭えない。
- 紀元前の世界をリアルに描いている分、奴隷に対する凄惨な扱いや突発的に首が飛ぶような残虐な暴力描写が私には少しきつすぎた。そういうエグいシーンに耐性がない人には、直視するのがかなりしんどい。
- 月刊連載で進行も非常にスローなため、戦闘ではなく国家間の移動や説明台詞ばかりが長引く巻は、読んでいて少しテンポが遅く感じてしまった。もっと初期のようなスリリングな個人の暗殺劇や逃亡劇が見たい。
- 登場人物がみんな同じような「目が笑っていない、何を考えているか分からない表情」で描かれがちなので、キャラクターの判別がつきにくい時があった。もう少し視覚的な個性の違いが欲しかったのが本音。
- 実在のエウメネスの生涯を忠実に描いている反面、「歴史を知っていると、この先の彼の悲惨な最期やバッドエンドが予想できてしまう」のが、読んでいて少し憂鬱。ハッピーエンドを求めていた私には向かない。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
俺、エウメネスが自分の感情を一切挟まず、冷徹な知性と論理的な予測だけで過酷な運命をハックしていく姿にガチでシビれた。これまで読んだどの歴史漫画よりも知的で、最高にスリリングな快感がある。
11巻から12巻が出るまでに実に5年もかかり、現在も先生の体調不良による長期休載が続いているのがファンとして本当に辛い。最後までこの物語を見届けることができるのか、正直未完への懸念が拭えない。
岩明均先生の「人間の本音や凄惨な暴力」を淡々と、でも圧倒的な臨場感で描く独特のコマ割りと静かな演出が本当に素晴らしい。一コマ一コマに宿る、言葉にならない無音の迫力にページをめくる手が震える。
紀元前の世界をリアルに描いている分、奴隷に対する凄惨な扱いや突発的に首が飛ぶような残虐な暴力描写が私には少しきつすぎた。そういうエグいシーンに耐性がない人には、直視するのがかなりしんどい。
アレクサンドロスの「二重人格」設定とか、史実の空白を突いて描かれるマケドニア王宮の暗殺計画や陰謀劇のリアルさに脱帽。次に何が起きるか予想できないサスペンスとしての完成度が恐ろしく高い傑作だ。
月刊連載で進行も非常にスローなため、戦闘ではなく国家間の移動や説明台詞ばかりが長引く巻は、読んでいて少しテンポが遅く感じてしまった。もっと初期のようなスリリングな個人の暗殺劇や逃亡劇が見たい。
2026年1月に「島﨑信長主演で2027年1月にテレビアニメ化」が発表された時は大歓喜した!ライデンフィルムがこの重厚で少しグロテスクな大人の世界観をどう描き切ってくれるのか、今から期待しかない。
登場人物がみんな同じような「目が笑っていない、何を考えているか分からない表情」で描かれがちなので、キャラクターの判別がつきにくい時があった。もう少し視覚的な個性の違いが欲しかったのが本音。
奴隷としてどん底に叩き落とされても、「ただ生きるため、自分の義務を果たすため」に淡々と自らを磨くエウメネスの生き様に救われた。冷酷に見えて、不器用な優しさがある主人公が本当に大好きだ。
実在のエウメネスの生涯を忠実に描いている反面、「歴史を知っていると、この先の彼の悲惨な最期やバッドエンドが予想できてしまう」のが、読んでいて少し憂鬱。ハッピーエンドを求めていた私には向かない。




