レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
乙嫁語り の感想と評価(良いところ、悪いところ)
乙嫁語り
著者: 森薫
連載: Fellows!/ハルタ/青騎士
評価: 9.3/10
あらすじ
19世紀後半、中央アジアの乾いた大地。20歳のアミルは、遊牧民の一族から定住民のエイホン家へ嫁ぎ、8歳年下の少年カルルクと夫婦になる。文化も年齢も違うふたりは戸惑いながらも、互いを思いやり、少しずつ距離を縮めていく。だが一族はアミルを連れ戻し別の嫁ぎ先へ送ろうと画策し、街を巻き込む争いへ広がっていく。居候の英国人学者スミスもまた、旅の先々で事情を抱えた花嫁たちと出会う。刺繍や織物、狩りや料理、絵だけで暮らしの手ざわりが伝わる緻密な筆致で、遠い異国の日々をすくいあげる。読み終えたあと、誰かの幸せを願わずにいられなくなる中央アジア夫婦絵巻!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 刺繍や織物、動物の毛並みまで描き込まれた緻密で美しい絵の世界にじっくり浸っていたい人
- あまり漫画で描かれてこなかった異国の暮らしや文化を、まるで旅するように味わってみたい人
- 派手な事件が起きるわけではない、静かな日常の積み重ねとあたたかさをゆっくり噛みしめたい人
向いていない人
- 一コマあたりの情報量が多い作品が苦手で、サクサク軽快なテンポでどんどん読み進めたい人
- 先の読めない事件や派手でスピーディーなストーリー展開を漫画にいちばん求めている人
- 主役ふたりの物語だけを追いたくて、群像劇的に他の登場人物へ寄り道する構成が気になる人
良い感想・レビュー
- 描き込みの細かさがとんでもない。刺繍も小物も、動物の一匹まで丁寧で、セリフがなくても絵だけで伝わる。とくに狩りの場面の躍動感に目を奪われた。文字なしで物語が動くんだと感心した。
- あまり漫画で描かれない時代と民族が舞台なのが新鮮だった。中央アジアの風土や暮らしが丁寧に調べられていて、遠い異国の空気感が伝わってくる。するっと引き込まれるのがうれしい。
- 20歳の姉さん女房と12歳の夫という組み合わせに最初は驚いた。でも読むうちに、歳の差を越えて近づいていくふたりがなんともお似合いに見えてくる。風邪のカルルクを気づかうアミルが可愛くて、応援したくなる。
- パリヤさんの焼くパンがびっくりするほどおいしそうで、通販で探したくなった。模様の一つ一つに意味があると知って驚いたし、気持ちをパンで伝える不器用さがたまらなく愛おしい。幸せでいてほしいと願ってしまう。
- 巻を重ねても面白さがまるで衰えない。緻密すぎて、もはや一冊の漫画というより芸術品みたいな領域に届いている。姉妹妻たちの華やかな場面や女風呂の賑わいまで、どのエピソードも艶やかで見ごたえがある。
悪い感想・レビュー
- みんな美男美女に描かれているせいで、正直に言うと登場人物の顔の見分けがつきにくかった。誰が誰だったかとページを戻すことが何度かあって、そこだけは少し読みづらさを感じてしまう。
- アミルとカルルク夫婦の話が好きなだけに、旅先の人々のエピソードが長く続くと、本筋がなかなか進まないもどかしさを感じた。緻密な暮らしの描写は見事でも、もっと二人の物語を追いたいと思ってしまう。
- 一コマの描き込みが多すぎて、サクサク読み進めたい私にはテンポが重かった。話そのものも少し入り組んでいて、絵の情報量に読む速度が追いつかない感覚がある。腰を据えて向き合う覚悟がいる作品だと思う。
- 派手な事件やハラハラする展開を期待して読むと、穏やかすぎる日常の積み重ねに物足りなさが残るかもしれない。私はこの静けさが好きだけれど、もっと動きがほしい人には合わない気がした。
- 夫婦の話は微笑ましくて好きなのに、群像劇として別の登場人物の話に移ると、キャラに気持ちが乗り切らないことがあった。特定の人物の話はややくどくて、正直に言うと読む手がゆるんだ。
良い感想・レビュー
- 描き込みの細かさがとんでもない。刺繍も小物も、動物の一匹まで丁寧で、セリフがなくても絵だけで伝わる。とくに狩りの場面の躍動感に目を奪われた。文字なしで物語が動くんだと感心した。
- あまり漫画で描かれない時代と民族が舞台なのが新鮮だった。中央アジアの風土や暮らしが丁寧に調べられていて、遠い異国の空気感が伝わってくる。するっと引き込まれるのがうれしい。
- 20歳の姉さん女房と12歳の夫という組み合わせに最初は驚いた。でも読むうちに、歳の差を越えて近づいていくふたりがなんともお似合いに見えてくる。風邪のカルルクを気づかうアミルが可愛くて、応援したくなる。
- パリヤさんの焼くパンがびっくりするほどおいしそうで、通販で探したくなった。模様の一つ一つに意味があると知って驚いたし、気持ちをパンで伝える不器用さがたまらなく愛おしい。幸せでいてほしいと願ってしまう。
- 巻を重ねても面白さがまるで衰えない。緻密すぎて、もはや一冊の漫画というより芸術品みたいな領域に届いている。姉妹妻たちの華やかな場面や女風呂の賑わいまで、どのエピソードも艶やかで見ごたえがある。
悪い感想・レビュー
- みんな美男美女に描かれているせいで、正直に言うと登場人物の顔の見分けがつきにくかった。誰が誰だったかとページを戻すことが何度かあって、そこだけは少し読みづらさを感じてしまう。
- アミルとカルルク夫婦の話が好きなだけに、旅先の人々のエピソードが長く続くと、本筋がなかなか進まないもどかしさを感じた。緻密な暮らしの描写は見事でも、もっと二人の物語を追いたいと思ってしまう。
- 一コマの描き込みが多すぎて、サクサク読み進めたい私にはテンポが重かった。話そのものも少し入り組んでいて、絵の情報量に読む速度が追いつかない感覚がある。腰を据えて向き合う覚悟がいる作品だと思う。
- 派手な事件やハラハラする展開を期待して読むと、穏やかすぎる日常の積み重ねに物足りなさが残るかもしれない。私はこの静けさが好きだけれど、もっと動きがほしい人には合わない気がした。
- 夫婦の話は微笑ましくて好きなのに、群像劇として別の登場人物の話に移ると、キャラに気持ちが乗り切らないことがあった。特定の人物の話はややくどくて、正直に言うと読む手がゆるんだ。









