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傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン の感想と評価(良いところ、悪いところ)

傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン

傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン

著者: 磯見仁月

連載: 月刊コミックバンチ

ジャンル: ドラマ時代物歴史サクセスストーリー

評価: 9.1/10

あらすじ

『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』は、18世紀フランス革命前夜のパリを舞台に、平民出身の女性・マリー=ジャンヌ・ベルタンが、卓越した仕立ての技術と不屈の精神でファッション界の頂点を目指し、王妃マリー・アントワネットに寵愛される仕立て屋として成り上がっていく歴史ドラマ漫画。実在の人物をモデルにしたストーリーで、当時の服飾文化や社会背景が緻密に描かれており、仕事への情熱と女性の強さ、美しい服飾描写が魅力。

良い所

  • 主人公ベルタンの仕事へのこだわりと成長が胸に刺さり、彼女の人生を追いかけるのが本当に楽しかった。作中に詰まった努力と矜持が強烈に伝わってくる。
  • 服飾の細かい描写や歴史的背景の緻密さが素晴らしく、18世紀のパリの空気を味わいながら読めた。歴史ものとしても読み応えがあると感じた。
  • ストーリー全体がサクセスストーリーとして上手く構築されており、平民出身のベルタンが実力で上り詰める過程が爽快だった。
  • 絵が丁寧で美しく、ドレスや街並みの描写に見惚れた。視覚的にも満足感が高い作品で、読んでいてワクワクした。
  • 歴史的な人物や事件を絡めながらも人物描写が丁寧で、ベルタンの人間的な魅力に引き込まれた。感情移入しやすい。

悪い所

  • 序盤は歴史の説明や設定が多くて読み進めるのに時間がかかり、やや取っ付きにくかった。
  • 物語が史実中心に進むため、派手な展開や刺激的なバトルを期待していると物足りなさを感じる部分がある。
  • 主人公の服飾に対する情熱が強い反面、時折ストーリーの焦点が散漫になり、話の進行がゆっくりに感じることがあった。
  • 巻によっては背景説明や雑学的要素が多く、純粋なドラマ部分が薄く感じる巻もあった。
  • 歴史物としての完成度は高いが、服飾に興味のない読者には描写が細かすぎると感じられるかもしれない。

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