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最終更新日:

傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン の感想と評価(良いところ、悪いところ)

傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン

傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン

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著者: 磯見仁月

連載: コミックバンチKai/月刊コミックバンチ

ジャンル: 伝記人間ドラマ歴史ファッション

評価: 8.8/10

あらすじ

地方の町で髪結いとして男以上に稼ぎながら、愛想のなさゆえ結婚にも出世にも縁がなかった平民の娘マリー・ジャンヌ。幼馴染のために花嫁衣装を仕立てたことをきっかけに、彼女は自分の腕で世界を変えると決めてパリへ飛び出す。高級仕立て屋で頭角を現した先に待っていたのは、王太子妃の専属デザイナーという座と、宮廷を渦巻く派閥争いだった。髪結いや調香師と手を組み、独創的なモードを次々と生み出していく高揚。着る人の幸せを願う信念と燃えるような野心が、きらびやかな宮廷でぶつかり合う。栄華の裏でふくらんでいく革命の火種を見据えた、モード誕生の歴史大河ドラマ!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 平民の娘が腕一本で男社会をのし上がる痛快なサクセスを、爽快な気持ちでじっくり読みたい人
  • 華やかな衣装や当時の流行が細かく描き込まれた画面を、眺めるだけでも楽しみたい人
  • 史実に沿った宮廷の駆け引きや時代の空気まで、腰を据えてじっくり味わいたい人

向いていない人

  • 登場人物が破滅に向かっていく歴史を知りつつ読む重さに、気持ちが沈んでしまう人
  • 専門的な歴史用語や宮廷の派閥関係が多い物語を、読み返しながら追うのが苦手な人
  • クセのある画風や強めにデフォルメされた表情表現が気になって、物語に入り込めなくなる人

良い感想・レビュー

  • 「服飾の話か」と正直あまり期待せず開いたのに、びっくりするほど引き込まれました。田舎から腕一本で都会をのし上がる爽快感に、読んでいて胸がすきます。
  • 愛想のない娘かと思いきや、着る人の幸せを願う情熱を内に秘めていて、その姿にぐっときました。「服は美しくなりたい者のためにある」という信念が、私の心に残りました。
  • 髪結いや調香師と組んで、新しい流行を次々に生み出していく場面が最高でした。ゼロから何かが生まれる現場の熱が伝わってきて、私までゾクゾクしてきます。
  • 中世フランスのドレスや髪型が細部まで美しく描き込まれていて、眺めるだけで贅沢な気分。当時のギルド制度まで丁寧に解説される作り込みに、すっかり感心するばかりです。
  • 男が幅を利かせる世界を、腕と野心だけで駆け上がるヒロインがとにかくカッコいい。今を生きる働く女性にこそ刺さる生き様だと思うし、応援せずにいられません。

悪い感想・レビュー

  • 実在した人物が破滅へ向かう史実を知っているだけに、華やかな場面ほど落ち着いて読めません。革命へ続く不穏な影が最初からちらつくのが、正直しんどいところでした。
  • 当時の流行を忠実に再現しているぶん、巨大に盛った髪型やドレスが今の感覚だと奇抜に映りました。「綺麗」「真似したい」とは思えないデザインに、少し戸惑ってしまいます。
  • 名前や宮廷の派閥、ギルドの仕組みなど専門的な用語が多くて、世界史に疎い私は何度も読み返してしまいました。予備知識がないと話を追いにくい難しさを感じます。
  • 顔の輪郭や鼻の描き方にクセがあって、感情が高ぶった場面の表情も強めにデフォルメされます。作画の好みがはっきり分かれるビジュアルなので、そこは覚悟がいります。
  • 悪意ある人物や陰謀が多くて、読んでいるとドロドロした空気に疲れてくることがあります。歴史物ならではの重苦しさが続くので、軽い気持ちでは手に取りにくいかもしれません。

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