レビュー著者: 漫画よしあし
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暗殺教室 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「暗殺」という物騒な題材なのに、殺せんせーの生徒への真摯な教育方針に何度も心を打たれました。一人ひとりの才能を見極め、自信を持たせていく過程が本当に素晴らしく、理想の教師像を見た気がします。
- 序盤はシュールなギャグ漫画だと思っていましたが、物語が進むにつれて殺せんせーの悲しき過去が明らかになり、一気に深みが増しました。伏線の回収も見事で、最後の大団円には涙が止まらなくなりました。
- 落ちこぼれと言われたE組の生徒たちが、暗殺を通じて自分たちの武器を見つけ、成長していく姿が最高に熱いです。渚君の秘めたる才能が覚醒するシーンなどは、鳥肌が立つほどの格好良さを感じました。
- ギャグとシリアスのバランスが絶妙で、重いテーマを扱つつも決して暗くなりすぎないのが松井先生の凄さです。個性的なクラスメイト全員にスポットが当たる構成も丁寧で、最後まで飽きさせない傑作でした。
- 卒業というゴールに向かって、生徒たちが葛藤しながらも「殺す」という選択肢をどう捉え直すか。その命の重みと絆の描き方が本当に美しく、読後は爽やかな感動と喪失感に包まれる素晴らしい読後感でした。
悪い所
- 月を爆破するという導入の設定が突飛すぎて、序盤はなかなか物語に没入できない部分がありました。コメディとして割り切れば良いのですが、リアリティを求める私には少し世界観が極端すぎたかもしれません。
- 物語の中盤、一部のキャラクターが急激にインフレしたり、超能力バトルに近い展開になったりすることに少し戸惑いを感じました。初期の知略を駆使した暗殺劇の雰囲気が好きだったので、そこは少し残念です。
- 教育的なメッセージが時折少し説教臭く感じられてしまい、「良い話」としてまとめられすぎている不自然さを感じることがありました。もう少し、泥臭い人間の汚い部分も描いてほしかったというのが正直な感想です。
- 登場人物が非常に多いため、一部の生徒の掘り下げが不十分なまま物語が進んでしまうのが気になりました。「その他大勢」になってしまっているキャラもいたので、もう少し全体のバランスを整えてほしかったです。
- 最後に向かうにつれて感動を狙いすぎている演出が鼻についてしまい、素直に泣けなかった冷めた自分がいました。非常に完成度は高いですが、王道ジャンプ漫画のノリに馴染めない人には少ししんどいかもしれません。




