レビュー著者: 漫画よしあし
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ライドンキング の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ライドンキング
著者: 馬場康誌
連載: 月刊少年シリウス
評価: 9/10
あらすじ
ある国の大統領プティンが、モンスターが跋扈する異世界に転移するというユニークな設定の異世界ファンタジー漫画。プティンはあらゆる生き物に騎乗することを愛する「騎乗マニア」で、その技量と超人的な身体能力を活かして異世界でも大活躍する。ロシアの某政治家をモデルにしたと思われる主人公が、実は高潔で正義感溢れる人物として描かれるというギャップが笑いと感動を生む。戦闘描写の迫力と笑える場面が絶妙に共存し、ベテランの画力でしっかりした世界観を構築。「最近流行りの異世界ものをベテランの腕前で昇華した傑作」と評されるほど、設定の面白さと作画の完成度が両立した唯一無二の異世界漫画。
良い所
- これは主人公のキャラクターチョイスが完璧だと思う。一国の大統領がモンスターだらけの異世界に転移するというだけで笑えるのに、戦闘の迫力と笑える場面が絶妙に共存していて最高だった。
- 最近流行りの異世界ものをベテランの腕前で華麗に昇華した傑作だと感じた。画力が高くて世界観の説明が無理なく進み、読んでいてどんどん惹き込まれていく感覚が続く面白い作品だ。
- 主人公が強いながら少し天然みたいないいキャラで、部下を敬う姿勢がかっこいい。あらゆる生き物に騎乗するのが大好きという設定が生きていて、毎回どの生き物に乗るのか楽しみで読んでいる。
- ロシアの某政治家がモデルとされている主人公が、実は高潔で正義感溢れる人物として描かれているギャップがたまらない。設定だけで笑えるのに話もちゃんと面白くて感動もある傑作だと思う。
- 主人公がオッサンであることを除けば異世界漫画として秀逸な作品だ。ハーレム的な雰囲気が少なくストーリーがしっかり構成されていて、異世界ものに飽きてきた読者にも刺さる新鮮な面白さがある。
悪い所
- 戦いが結構簡単に勝ってしまう場面が多くて、もう少し粘った戦闘シーンが見たかった。主人公が強すぎて敵との緊張感が薄い場面もあって、バトル描写の緊張感を求める読者には物足りないかもしれない。
- モデルとされた実在の政治家の実際の行為を知っているとどうしても複雑な気持ちになってしまう。内容は面白いのだがキャラクター選択に対して道徳的な引っかかりを感じてしまう人も一定数いると思う。
- 異世界ものとして読むと設定は面白いが、話の展開がやや単調に感じる巻もあった。騎乗というギミックが毎回出てくるが、それ以外のドラマ部分のバリエーションがもっとあると更に楽しめると感じた。
- 序盤は設定の面白さで引き込まれるが、巻が進むにつれてスケールが大きくなりすぎて追いかけにくくなってきた。最初のこじんまりした冒険の雰囲気が好きだったので少し展開が変わってきた気がした。
- 絵柄が少し古さを感じる部分もあって、現代の異世界漫画と比べると画面構成が若干重たい印象を受けた。内容は面白いのだが絵柄が好みに合わず最初は少し入り込むのに時間がかかってしまった。





