レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
天空の扉 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
天空の扉
著者: KAKERU
連載: さくらハーツ/コミックヘヴン
評価: 8.2/10
あらすじ
魔王を討った英雄が、世界を滅ぼす側へ回ってしまう。さらわれた姉を取り戻したい14歳の運び屋ルーシュは、魔法使いの幼馴染や小動物の姿になった元魔王と旅へ出る。勇者が狂った裏には、討伐後に国に裏切られ仲間を奪われた地獄があった。エロもグロもギャグも詰め込みながら、ふいに「国とは何だ」という問いが刺さってくる。刀で切るだけの能力を極めて最強に届くという、強さへの視座も普通じゃない。マッハ50の砲撃が炸裂し、戦いの規模はやがて星そのものの滅亡へと跳ね上がっていく。王道をなぞって裏切る、KAKERUの邪道ファンタジー全14巻完結!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 王道のお約束をなぞりながらひねった解釈で何度も裏切ってくる物語に、最後まで予想を外され続けたい人
- 戦いや強さを一段高い視点から考え直す理屈っぽい設定に、頭を使いながらワクワクできる人
- 下品でくだらないノリの合間にふと差し込まれる哲学を、自分で拾い上げて噛みしめたい人
向いていない人
- 露骨な性描写やえぐいグロ表現が長く続くと、内容が気になっても読み進めるのがつらくなる人
- 整理されたコマ割りでバトルをすっきり追いたくて、ごちゃついた画面だと状況を見失う人
- 物語の途中で作者の思想語りが顔を出すと、面白い場面でも急に冷めて没入が切れてしまう人
良い感想・レビュー
- 定番の冒険に乗っているはずなのに、奥で動く設定の作り込みを細かく読み込みたくなった。ベタな王道なのに気づけば前のページを何度も戻って確かめてしまい、いつの間にか世界の仕組みを追うのに夢中になっていた。
- ドラクエ的な王道をなぞりながら、独自の超解釈と迫力で押し切る手腕に頭が下がった。お約束を裏切るわけではないのに、見たことのない景色へ連れていかれる感覚があって、こういうのを邪道と呼ぶのかと妙に納得した。
- 刀で切るだけの能力でも極めれば最強になれる、という強さへの視座の高さにしびれる。普通のバトル漫画が考えない角度から戦いを捉えていて、強いとは何かを読みながらずっと考えさせられた。
- エロとグロとギャグでさんざん振り回された後に、ふいに「国とはただの人の群れだ」みたいな台詞が刺さってくる。この哲学の混ぜ方がクセになって、下品なノリも込みでやめられなくなった。
- 一度ハマると次が出るのが待ち遠しい、スルメみたいな漫画だと思う。最初は絵やノリで戸惑っても、噛むほどに味が出てきて、気づけば完結まで一気に付き合ってしまった。
悪い感想・レビュー
- とにかくエログロ要素が過剰で、人を選ぶと感じた。先端は一応隠れているものの下半身の描写はかなり露骨だし、拷問やグロもエグくて、電車の中ではとても開けなかった。
- 女の子の絵が歪んでいて、正直ちょっと気持ち悪いと感じてしまった。絵柄の癖の強さがここまでとは思わず、内容は気になるのに見た目で身構えてしまう場面が何度もあった。
- 設定もキャラもストーリーも水準以上なのに、コマ割りのごちゃつきで損をしている。バトルの状況が頭に入ってこなくて、誰が何をしたのか追うために何度も読み返すはめになった。
- 話の途中でキャラの口を借りた作者の思想語りが顔を出すのがしんどい。政治的な主張をうまく物語へ落とし込めていなくて、せっかく面白いファンタジーなのに急に冷めてしまう瞬間があった。
- とにかく説明過多で文字数が多すぎて、読むのにかなり疲れた。情報は丁寧なのだろうけれど、一気に詰め込まれると処理が追いつかず、何度か休憩を挟まないと先へ進めなかった。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
定番の冒険に乗っているはずなのに、奥で動く設定の作り込みを細かく読み込みたくなった。ベタな王道なのに気づけば前のページを何度も戻って確かめてしまい、いつの間にか世界の仕組みを追うのに夢中になっていた。
とにかくエログロ要素が過剰で、人を選ぶと感じた。先端は一応隠れているものの下半身の描写はかなり露骨だし、拷問やグロもエグくて、電車の中ではとても開けなかった。
ドラクエ的な王道をなぞりながら、独自の超解釈と迫力で押し切る手腕に頭が下がった。お約束を裏切るわけではないのに、見たことのない景色へ連れていかれる感覚があって、こういうのを邪道と呼ぶのかと妙に納得した。
女の子の絵が歪んでいて、正直ちょっと気持ち悪いと感じてしまった。絵柄の癖の強さがここまでとは思わず、内容は気になるのに見た目で身構えてしまう場面が何度もあった。
刀で切るだけの能力でも極めれば最強になれる、という強さへの視座の高さにしびれる。普通のバトル漫画が考えない角度から戦いを捉えていて、強いとは何かを読みながらずっと考えさせられた。
設定もキャラもストーリーも水準以上なのに、コマ割りのごちゃつきで損をしている。バトルの状況が頭に入ってこなくて、誰が何をしたのか追うために何度も読み返すはめになった。
エロとグロとギャグでさんざん振り回された後に、ふいに「国とはただの人の群れだ」みたいな台詞が刺さってくる。この哲学の混ぜ方がクセになって、下品なノリも込みでやめられなくなった。
話の途中でキャラの口を借りた作者の思想語りが顔を出すのがしんどい。政治的な主張をうまく物語へ落とし込めていなくて、せっかく面白いファンタジーなのに急に冷めてしまう瞬間があった。
一度ハマると次が出るのが待ち遠しい、スルメみたいな漫画だと思う。最初は絵やノリで戸惑っても、噛むほどに味が出てきて、気づけば完結まで一気に付き合ってしまった。
とにかく説明過多で文字数が多すぎて、読むのにかなり疲れた。情報は丁寧なのだろうけれど、一気に詰め込まれると処理が追いつかず、何度か休憩を挟まないと先へ進めなかった。





