レビュー著者: 漫画よしあし
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夏目友人帳 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

夏目友人帳

夏目友人帳

著者: 緑川ゆき

連載: LaLa

ジャンル: あやかし・妖怪ファンタジー少女マンガヒューマンドラマ

評価: 9.5/10

あらすじ

幼い頃から「妖怪が見える」という不思議な力を持っていたために、周囲から気味悪がられ、親戚をたらい回しにされてきた孤独な少年・夏目貴志。彼は、強力な妖力を持っていた祖母・レイコの遺品である、妖怪たちを従える契約書「友人帳」を受け継いでしまう。それ以来、友人帳を狙う妖怪たちから追われる羽目になった夏目は、用心棒として用心棒となった招き猫の姿の妖怪・ニャンコ先生とともに、友人帳に書かれた妖怪たちの名前を返す日々を送り始める。優しい藤原夫妻や同級生、そして様々な思いを抱える妖怪たちとの出会いと別れを通して、夏目が少しずつ心を開き、人の温かさと命の尊さを知っていく。涙なしには読めない、珠玉のあやかし契約奇談!

良い所

  • 妖怪が見えるために孤独だった夏目が、用心棒のニャンコ先生や心優しい藤原夫妻と関わる中で、少しずつ心を開き成長していく姿に毎回涙が止まりません。心がじんわりと温かくなる最高の作品です。
  • 普段は食いしん坊で可愛いニャンコ先生ですが、いざという時の本来の姿(斑)の頼もしさのギャップがたまりません!夏目との絆が本当に深く、二人のやり取りを見ているだけで癒やされます。
  • 人間と妖怪の寿命の違いや価値観の違いから生まれるすれ違いが、とても切なくて美しいです。一期一会の出会いと別れが叙情的に描かれていて、緑川ゆき先生の優しい世界観にすっかり魅了されました。
  • ただの妖怪退治ではなく、妖怪たちが抱える悲しい過去や未練に寄り添って名前を返していく夏目の優しさに胸が熱くなります。人間も妖怪もみんな愛おしく思える、私の人生のバイブルです。
  • アニメから入って原作を一気読みしましたが、漫画ならではの繊細な心理描写と間の取り方が絶妙で素晴らしいです。何度読み返しても新しい感動があり、ずっとこの優しい世界に浸っていたいと思わせてくれます。

悪い所

  • アニメから入ると初期の絵柄、特にニャンコ先生の顔などに少し違和感を覚えてしまいます。巻数が進むにつれて洗練されていくのは分かりますが、最初の数巻はアニメのイメージと違って戸惑いました。
  • 基本的には優しい物語ですが、妖怪のビジュアルや演出が時折本格的なホラー要素を含んでおり、指の隙間から覗きたくなるほど怖いエピソードがあって夜に読むと少しゾッとすることがあります。
  • 夏目が親戚をたらい回しにされてきた過去や、祖母・レイコの孤独な人生など、背景にある人間関係の冷たさや悲しさが重く、感情移入しすぎて読んでいてしんどくなる時がありました。
  • 心温まる話が多い反面、妖怪との別れや悲しい結末を迎える切ないエピソードも少なくないため、明るくてハッピーなだけのファンタジーを求めていると、少し気分が落ち込んでしまうかもしれません。
  • 1話完結型のお話が多くて読みやすいですが、友人帳の謎や夏目を取り巻く大きなストーリーの進展が非常にゆっくりしているため、単行本をまとめ読みしていると少し展開が遅く感じてしまいます。

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