レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
夏目友人帳 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
夏目友人帳
著者: 緑川ゆき
連載: LaLa
評価: 9.5/10
あらすじ
幼い頃から妖怪が見える少年・夏目貴志。彼は強力な妖力を持っていた祖母・レイコの遺品である、名を書かれた妖怪たちを支配できる契約書『友人帳』を手に入れる。自らの用心棒となった大妖怪『ニャンコ先生』と共に、名前を求めてやってくる妖怪たちに名を返し、彼らの心の奥にある孤独や想いを知っていく。人と妖、それぞれの温かくも切ない『涙の匂い』に寄り添うヒューマンドラマ。藤原夫妻の温かい家庭や、名取、的場ら祓い屋との対立を交え、失われた大切なものをそっと取り戻していく、連載20年を越えて愛され続ける緑川ゆきが紡ぐ和風ファンタジーの不朽の傑作!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 人間と妖怪が少しずつ心を通わせながら、命や別れと静かに向き合う叙情的な和風ファンタジーに癒やされたい人
- 孤独だった主人公が温かい人々と出会い少しずつ心を開いていく、ゆっくりとした成長を見守りたい人
- 1話完結型の短いエピソードで、読むたびに心がじんわりと温かくなる作品を探している人
向いていない人
- 妖怪のビジュアルや演出が不気味なエピソードがあるため、ホラー的な描写が苦手で読むのが辛くなる人
- 大きなストーリーの進展よりエピソード完結型の繰り返しに、展開が遅いと感じてしまう人
- 人間と妖怪の寿命差から生まれる別れの悲しさに感情移入しすぎると、読むのが辛くなってしまう人
良い感想・レビュー
- 私は孤独や疎外感に苦しむ妖怪たちに寄り添い、その「名前を返す」ことで彼らの切ない未練を優しく解き放つ物語にガチで号泣した。ただの怪異退治じゃない、人と妖の心の交流の優しさに救われる。
- 緑川ゆき先生のトーンを控えた淡く繊細な線画と、のどかな田舎町の静謐な自然描写が本当に素晴らしい。キャラクターたちのふとした瞬間の穏やかな微笑みを眺めるだけで、日々のストレスが完全に洗い流される。
- 普段は招き猫の姿で「おまんじゅう」と騒いでいるニャンコ先生が、いざとなると巨大な大妖怪「斑」の真の姿を現して、命がけで夏目を守る最強のバディ感が最高。あの愛らしい仕草と頼もしさのギャップが堪らない。
- 孤独だった夏目が、不器用だけど温かい藤原夫妻(塔子さん、滋さん)の家庭や、学校の友達との関わりを通して、自分自身の居場所(家族)を見出していく成長劇が本当に丁寧で、読んでいて胸が熱くなる。
- 一話完結のオムニバスが多く、「いつでも、どの巻から読んでも、一瞬で優しい涙が流せる安心感」が素晴らしい。おじさんから少女まで、すべての世代の読者の心をポカポカと温めてくれる、一生モノのオアシス漫画。
悪い感想・レビュー
- 非常に緻密で丁寧な作品なのは分かるが、単行本(最新33巻など)が出るスパンが年に1回近く空くような、刊行ペースが極めて遅い点がファンとしてじれったい。次の新刊が出る頃には、過去の複雑な祓い屋の因縁などを忘れてしまう。
- 「妖怪が来て名前を返し、その想いを知ってほろ苦い余韻で終わる」というお決まりの黄金パターンの繰り返しなため、一気に何十巻も読むと流石にマンネリを感じる。もう少しストーリー自体の大きな起伏が欲しい。
- 夏目レイコの謎や友人帳のルーツ、「夏目の祖父の正体」などの本筋のミステリー(縦軸)の進展が、連載20年以上経ってもほとんど進まない。のどかな日常も良いが、そろそろ物語の核心を進めてほしいのが本音。
- 的場一門をはじめとする、「妖怪を道具や脅威としてしか扱わない、人間の祓い屋たちとの生々しい対立や裏工作」のシーンが、読んでいて少し胃が痛くなった。もっと、のどかな日常だけが見たい。
- 大きなストーリーの山場や、血湧き肉躍るようなハラハラするバトルやサスペンスの緊張感はないため、のんびりした日常が続くだけで退屈。一過性のスリルやスピード感を求める僕の好みには合わなかった。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
私は孤独や疎外感に苦しむ妖怪たちに寄り添い、その「名前を返す」ことで彼らの切ない未練を優しく解き放つ物語にガチで号泣した。ただの怪異退治じゃない、人と妖の心の交流の優しさに救われる。
非常に緻密で丁寧な作品なのは分かるが、単行本(最新33巻など)が出るスパンが年に1回近く空くような、刊行ペースが極めて遅い点がファンとしてじれったい。次の新刊が出る頃には、過去の複雑な祓い屋の因縁などを忘れてしまう。
緑川ゆき先生のトーンを控えた淡く繊細な線画と、のどかな田舎町の静謐な自然描写が本当に素晴らしい。キャラクターたちのふとした瞬間の穏やかな微笑みを眺めるだけで、日々のストレスが完全に洗い流される。
「妖怪が来て名前を返し、その想いを知ってほろ苦い余韻で終わる」というお決まりの黄金パターンの繰り返しなため、一気に何十巻も読むと流石にマンネリを感じる。もう少しストーリー自体の大きな起伏が欲しい。
普段は招き猫の姿で「おまんじゅう」と騒いでいるニャンコ先生が、いざとなると巨大な大妖怪「斑」の真の姿を現して、命がけで夏目を守る最強のバディ感が最高。あの愛らしい仕草と頼もしさのギャップが堪らない。
夏目レイコの謎や友人帳のルーツ、「夏目の祖父の正体」などの本筋のミステリー(縦軸)の進展が、連載20年以上経ってもほとんど進まない。のどかな日常も良いが、そろそろ物語の核心を進めてほしいのが本音。
孤独だった夏目が、不器用だけど温かい藤原夫妻(塔子さん、滋さん)の家庭や、学校の友達との関わりを通して、自分自身の居場所(家族)を見出していく成長劇が本当に丁寧で、読んでいて胸が熱くなる。
的場一門をはじめとする、「妖怪を道具や脅威としてしか扱わない、人間の祓い屋たちとの生々しい対立や裏工作」のシーンが、読んでいて少し胃が痛くなった。もっと、のどかな日常だけが見たい。
一話完結のオムニバスが多く、「いつでも、どの巻から読んでも、一瞬で優しい涙が流せる安心感」が素晴らしい。おじさんから少女まで、すべての世代の読者の心をポカポカと温めてくれる、一生モノのオアシス漫画。
大きなストーリーの山場や、血湧き肉躍るようなハラハラするバトルやサスペンスの緊張感はないため、のんびりした日常が続くだけで退屈。一過性のスリルやスピード感を求める僕の好みには合わなかった。





