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フルーツバスケット の感想と評価(良いところ、悪いところ)

フルーツバスケット

フルーツバスケット

著者: 高屋奈月

連載: 花とゆめ

ジャンル: ファンタジー恋愛少女マンガヒューマンドラマ

評価: 9.4/10

あらすじ

テント生活を送る天涯孤独な女子高生・本田透は、ひょんなことから同級生の「王子様」草摩由希の家に居候することに。しかし、名門・草摩家には、異性に抱きつかれると十二支の動物に変身してしまうという数千年も続く「呪い」が隠されていた!呪いと宿命に縛られ、深い孤独と心の傷を抱える草摩家の人々。透はその底抜けの優しさと慈愛で、彼らの凍てついた心を少しずつ溶かしていく。高屋奈月が圧倒的な心理描写で描き出す、涙なしには読めない珠玉の人間ドラマ。全てのキャラクターが前を向いて歩き出す、世界中を感動の渦に巻き込んだファンタジーの最高傑作!

良い所

  • 登場人物が抱える「心の傷」やトラウマが丁寧に描かれていて、読むたびに涙が溢れました。単なるファンタジーではなく、人生のバイブルとして何度も読み返したい、魂を揺さぶられる傑作ですね。
  • 透くんの底抜けに優しい言葉に、私自身も救われて癒やされたような気持ちになれました。相手を丸ごと包み込むような彼女の慈愛に触れ、優しく生きることの尊さを改めて教えてもらった名作です!
  • 十二支の呪いを巡る壮大な謎と伏線回収が本当にお見事でした!最終回で全員が自分の足で歩き出す姿を見届けた時は、言葉にできない多幸感に包まれて号泣。これほど美しく完結した物語は他にありません。
  • キャラクターが全員愛おしくて、彼らの幸せを願わずにはいられない没入感がありました。由希や夾の不器用な成長に胸が熱くなり、読み終わる頃には明日も頑張る前向きなパワーを貰えた気がします。
  • 笑いと涙のバランスが絶妙で、最高にドラマチックな読書体験ができました。少女漫画の枠を超えた深いテーマ性に脱帽。完結から何年経っても色褪せない、世界中で愛されている理由がよく分かる大傑作です。

悪い所

  • 長期連載ゆえに、初期と後半で絵柄が劇的に変化したのが少し気になりました。私は最初の頃の丸みのある柔らかい絵が大好きだったので、急に鋭くシャープになった筆致に慣れるまでかなり戸惑いました。
  • 虐待や精神的な束縛など、テーマが想像以上に重くて読んでいて精神的にかなり削られました。救いはありますが、過酷な家庭環境の描写が続く時期はしんどくて、心が元気な時じゃないと読めないです。
  • 草摩家の当主・慊人の言動があまりに苛烈で残酷すぎて、読んでいて強いストレスを感じる瞬間がありました。事情があるにせよ、暴力的な描写にどうしても嫌悪感を抱き、感情移入が難しかったです。
  • 心理描写が非常に細かい分、物語の進展がゆっくりに感じられるエピソードがありました。特に呪いの核心に迫るまでが長く、サクサクと展開を追いたい私には、少し焦れったさを覚える箇所がありました。
  • キャラクターたちの不幸自慢のような展開が続く場面があり、読んでいて気が滅入ってしまいました。シリアスなヒューマンドラマなのは分かりますが、もう少し明るく楽しいラブコメ要素が欲しかったです。

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