レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
桜姫華伝 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
桜姫華伝
著者: 種村有菜
連載: りぼん
評価: 8.5/10
あらすじ
時は雅な平安時代。14歳の桜姫は強引な許婚を嫌って家出するが、その夜、自らの血に眠る驚愕の宿命を知ることになる。彼女は「月」から現れ人を喰らう不死の存在・物怪を討つ力を持つ、かぐや姫の孫娘だったのだ!伝説の宝刀を手に、過酷な運命に立ち向かう桜姫と、彼女を命懸けで守り抜く少年・青葉。種村有菜が圧倒的な画力で描き出す、美しくも残酷な和風ファンタジーの巨編。月と桜に彩られた世界で、愛と絶望、そして数千年の時を超えた真実が交錯する。雅な都を舞台に、少女が真の強さを手に入れるための壮絶な戦いが幕を上げる!
良い所
- 種村有菜先生の描く平安時代がとにかく華やかで美しくて一瞬で心を奪われました!緻密な描き込みはまるで雅な絵巻物を読んでいるような贅沢な気分。ビジュアルだけでも満足できる最高の漫画で、ずっと眺めていたいです。
- かぐや姫をモチーフにした設定が秀逸で、単なるファンタジー以上の深みがあります。桜姫が過酷な宿命を受け入れ、仲間と共に強くなっていく姿には何度も勇気をもらいました。後半の伏線回収も鮮やかで本当にお見事!
- 桜姫と青葉の切なすぎる愛の物語に何度も涙が止まりませんでした。運命に翻弄されながらも、お互いを信じ抜く二人の深い絆が尊くてたまりません。少女漫画の枠を超えた、重厚な人間ドラマとして素晴らしい傑作です。
- 敵味方問わず、キャラクター一人ひとりに深い過去があって魅力的です。月の使者たちの孤独や悲しみにも触れることができ、読めば読むほど物語の世界にのめり込んでしまいました。何度読み返しても新しい発見があります。
- 雅な雰囲気の中にも生と死を問い直すようなシリアスな展開があって読み応え抜群。ラストの壮大な結末を見届けた時は、言葉にできないほどの感動と余韻に包まれました。和風ファンタジー好きなら絶対に読むべき名作です!
悪い所
- 後半から新しい術や設定が次々と出てきて、私には少し複雑すぎて理解するのが大変でした。一気に集中して読まないと誰が味方で敵か分からなくなり、少し置いてけぼり感を感じてしまう。もう少しシンプルだと良かった。
- 先生の描き込みが凄まじいのですが、アクションシーンになると画面がゴチャゴチャして何が起きているか把握しづらかったです。どこに誰がいるのか視覚的に分かりにくいコマがあり、物語を追うのに少し苦労しました。
- りぼん連載とは思えないほど悲劇的な死や別れが多く、読んでいてかなり精神的に削られました。純粋にキラキラした明るいラブコメを期待していた私には、内容が重すぎてしんどく感じてしまう瞬間が多々ありました。
- 主人公の桜姫の行動が時々わがままで自分勝手に見えてしまい、素直に共感できないことがありました。周りを危険に晒してまで突っ走る姿にハラハラを通り越して少しイライラしてしまい、感情移入まで時間がかかった。
- 専門用語や独自の漢字の読み方が非常に多く、ルビを追うだけで疲れてしまいました。平安時代の情緒は出ていますが、文字量が多くて説明くさいパートがあり、もう少しテンポ良くサクサクと読み進めたかったです。
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