レビュー著者: 漫画よしあし
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妻、小学生になる。 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 最初はファンタジー設定に驚きましたが、家族の深い愛情と喪失からの再生が本当に丁寧に描かれていて、毎巻大号泣してしまいました。不器用な圭介が少しずつ前を向く姿に勇気をもらえます。
- 小学生になった妻の貴恵さんが、大人顔負けの包容力で家族を支える姿が微笑ましくて大好きです。姿は変わっても変わらない愛の形に、読んでいるこちらまで心が温かくなる最高の作品です。
- 単なる生まれ変わりものではなく、残された人々のその後の人生に焦点を当てている点に感銘を受けました。周囲の人々との交流を通じて、命の尊さや繋がりの大切さを再確認させてくれる素晴らしい名作です。
- 日常の何気ない幸せが、いかにかけがえのないものかを教えてくれました。村田先生の描く柔らかなタッチの絵が、この切なくも優しいストーリーに完璧にマッチしていて、何度も読み返したくなります。
- 最終回までの構成が完璧で、読み終えた後は爽やかな感動に包まれました。「さよなら」のその先にある希望を鮮やかに描き切っており、人生のバイブルとして大切にしたいと思える至高の傑作です。
悪い所
- 女子小学生が妻として振る舞うという設定に、どうしても生理的な抵抗や違和感を感じてしまう瞬間がありました。物語のテーマは素晴らしいのですが、その設定の危うさが気になって集中できませんでした。
- 周囲の大人たちが彼女の正体を受け入れるのがあまりにも早すぎて、リアリティに欠ける強引な展開に少し冷めてしまいました。もっと戸惑いや葛藤を時間をかけて描いてほしかったというのが本音です。
- 圭介の依存心の強さが時折鼻につき、亡き妻に頼りきっている姿に少しイライラしてしまうことがありました。ファンタジーだからこそ、もっと彼自身の内面的な自立を促す描写が欲しかったです。
- 中盤で少し展開が停滞しているように感じる時期があり、同じような日常の繰り返しに飽きを感じてしまいました。もっと物語を動かすような大きな事件や変化が、もう少し欲しかったなと思います。
- 結末が予測できてしまう王道の展開だったため、新鮮な驚きや意外性を求めている時には少し物足りなさを感じました。綺麗にまとまってはいますが、もう少しパンチの効いた演出があっても良かったです。





