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あおのたつき の感想と評価(良いところ、悪いところ)

あおのたつき

あおのたつき

著者: 安達智

連載: コミックゼノン

ファンタジーヒューマンドラマ

評価: 9/10

あらすじ

江戸時代の吉原を舞台に、死後に子供の姿となった元花魁・あおが、浮世と冥土の狭間にある『鎮守の社』で迷える魂を導く物語。宮司の楽丸と共に、未練や執着を抱えた遊女や客たちの心を解きほぐし、成仏へと導いていく。艶やかで儚い遊郭の情景と、人間の業や情念が交錯する異世界人情譚。

良い所

  • 江戸の遊郭や当時の風俗描写が非常に丁寧で、世界観に没入できる。
  • あおの真っ直ぐで情の深い性格が魅力的で、読後感が温かい。
  • 艶やかさと切なさが同居する独特の雰囲気が心地よい。
  • 一話ごとに異なる人間模様が描かれ、短編的にも楽しめる構成。
  • 背景や衣装の細部まで作り込まれた作画が美しく、読み応えがある。

悪い所

  • 絵やコマ割りが細かく、初見ではやや読みづらい場面がある。
  • 序盤は設定や用語が多く、世界観に慣れるまで時間がかかる。
  • 物語の進行がゆったりしており、テンポを求める人には合わない。
  • キャラクターの背景説明が少なく、感情移入しにくい回もある。
  • シリアスな雰囲気が続くため、軽快さを求める読者には重く感じられる。

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