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中間管理録トネガワ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

中間管理録トネガワ

中間管理録トネガワ

著者: 三好智樹/萩原天晴/橋本智広

連載: コミックDAYS/月刊ヤングマガジン

青年漫画ギャグ日常

評価: 9.5/10

あらすじ

帝愛グループの最高幹部・利根川幸雄は、暴君・兵藤会長の命令で債務者たちによる命懸けのゲームを企画することになる。部下である黒服たちを率い、会長の理不尽な要求や部下の失態、予期せぬトラブルに翻弄されながらも、プロジェクト成功のために奮闘する。上からも下からも板挟みにされる中間管理職の苦悩と葛藤を、コミカルかつ人間味あふれる視点で描くスピンオフ作品。

良い所

  • 原作『カイジ』のシリアスな世界観を保ちながらも、利根川の人間味を引き出すギャグが秀逸で笑いが絶えない。
  • 黒服一人ひとりに個性が与えられており、脇役同士の掛け合いも魅力的で飽きさせない。
  • 社会人ならではの理不尽や会議あるあるが巧みに盛り込まれていて共感できる場面が多い。
  • 作画が本編の雰囲気を忠実に再現しており、福本作品らしい緊張感とギャグの落差が心地よい。
  • 時折挟まれる人情味あるエピソードがキャラクターへの愛着を深めてくれる。

悪い所

  • 中盤以降はネタのパターンが似通ってきて、新鮮味が薄れる巻がある。
  • ギャグのテンポが人によっては冗長に感じられ、笑いどころが合わない場合がある。
  • 本編の利根川像とのギャップが大きく、原作ファンには違和感を覚えることもある。
  • 会議や雑務の描写が多く、ストーリーの大きな進展を期待すると物足りない。
  • 長期連載の影響か、後半は勢いが落ちて惰性で続いている印象を受ける。

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