レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
スナックバス江 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
スナックバス江
マークダウンで表示著者: フォビドゥン澁川
連載: 週刊ヤングジャンプ
評価: 9.1/10
あらすじ
北海道札幌市の北24条。お世辞にも綺麗とは言えない場末の店『スナックバス江』。そこは、達観した高齢のママ・バス江と、美人だが口を開けば容赦ない毒舌と正論を吐き散らすチーママの明美が営む、すべての迷えるダメ人間たちのオアシスだった!童貞こじらせ、中二病、風俗狂い、理屈っぽい中年サラリーマンなど、器の小さな男たちが持ち込む世間話や偏見、ネットスラングの数々を、圧倒的な語彙力と屁理屈でこねくり回す至高の会話劇コメディ。一切の劇的なストーリー展開を拒み、ただただ優しい場末の空気感とキレ味鋭いツッコミで読者を爆笑させる、平成・令和の脱力系ギャグの最高峰!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 偏見やズレた思い込みを論理的な正論で一刀両断する切れ味鋭いツッコミに痛快さを覚える人
- 身近な不条理や人間の本音を高い解像度で抉り出す、屁理屈をこねる知的な会話劇を楽しめる人
- ダメな人間も最後は丸ごと受け入れる、逃げ場としての温かい空気感にそっと救われたい人
向いていない人
- 画面が大きく動く視覚的な見せ場を求める人や、セリフ量の多い会話中心の構成を重たく感じる人
- 自虐的で下世話な毒のあるネタが苦手で、爽やかで綺麗なギャグだけを期待してしまう人
- 人物の関係が進展していく物語の前進を望み、同じ場所で続くループ的な日常に物足りなさを覚える人
良い感想・レビュー
- 俺、チーママ明美ちゃんの、都合の良い妄想を抱くポンコツ男たちを1秒で木っ端微塵にする超高速毒舌にガチでシビれた。どんなに酷い偏見も論理的な正論でぶった斬るツッコミのキレが最高に痛快。
- 「なぜおじさんは痩せられないのか」や「ネットの炎上心理」など、身近な不条理や人間の本音を抉り出す異常に高い解像度の無駄話に爆笑。ゴミみたいな屁理屈を本気でこねくり回す知的な会話劇が本当に面白い。
- 山田や森神といったクズなのに憎めない男たちを、最後は「まぁ酒でも飲め」と全てを受け入れるスナックの温かい空気感が大好き。ダメ人間の逃げ場(シェルター)としての優しさに、不思議と心が救われる。
- 2024年のテレビアニメ版の、高橋李依さんの明美ちゃんの毒舌ボイスのキレキレな演技と抜群のテンポ感が最高すぎた。アニメから入ったけど、原作の文字密度の多さも含めて一気に全18巻を集めるほど沼った。
- 完結18巻の、最終回だからって無理に感動させず、いつも通り適当に飲んで喋って終わる通常運転な結末が素晴らしかった。無理に綺麗な物語にしない、フォビドゥン澁川先生の徹底したギャグのプライドに乾杯。
悪い感想・レビュー
- 基本的にはカウンターの中で座って喋り続けるだけなので、画面に一切の視覚的な動き(アクション)がなく、セリフ量が多すぎるのが疲れる。一気読みすると、文字多めのコント台本を読んでいる気分になる。
- 童貞こじらせ、独身の悲哀、風俗ネタなど、おじさんの加齢臭漂うシニカルで自虐的な下ネタのオンパレードなので、正直私には生理的に受け付けない回があった。もっと爽やかで綺麗なギャグを期待すると地雷。
- 300話以上にわたって、登場人物の関係性が一歩も進展せず同じ店内で同じような愚痴をループし続けるので、流スタンスにマンネリを感じた。誰かが結婚したり、お店が発展したりといったストーリーの前進がほしい。
- ネットスラングや2ちゃんねる的なノリ、一昔前のオタクの自虐ネタが多くて、今の若い私の感覚からすると少し古臭いというか、共感しづらい部分があった。読者層をかなり限定する、狭くて偏った作品だと思う。
- 明美ちゃんの一方的な毒舌が激しすぎて、客を頭ごなしに論破してバカにしているような暴力的なノリに感じてしまい、たまに素直に笑えない瞬間があった。もう少し客への愛のある優しいツッコミが欲しかった。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
俺、チーママ明美ちゃんの、都合の良い妄想を抱くポンコツ男たちを1秒で木っ端微塵にする超高速毒舌にガチでシビれた。どんなに酷い偏見も論理的な正論でぶった斬るツッコミのキレが最高に痛快。
基本的にはカウンターの中で座って喋り続けるだけなので、画面に一切の視覚的な動き(アクション)がなく、セリフ量が多すぎるのが疲れる。一気読みすると、文字多めのコント台本を読んでいる気分になる。
「なぜおじさんは痩せられないのか」や「ネットの炎上心理」など、身近な不条理や人間の本音を抉り出す異常に高い解像度の無駄話に爆笑。ゴミみたいな屁理屈を本気でこねくり回す知的な会話劇が本当に面白い。
童貞こじらせ、独身の悲哀、風俗ネタなど、おじさんの加齢臭漂うシニカルで自虐的な下ネタのオンパレードなので、正直私には生理的に受け付けない回があった。もっと爽やかで綺麗なギャグを期待すると地雷。
山田や森神といったクズなのに憎めない男たちを、最後は「まぁ酒でも飲め」と全てを受け入れるスナックの温かい空気感が大好き。ダメ人間の逃げ場(シェルター)としての優しさに、不思議と心が救われる。
300話以上にわたって、登場人物の関係性が一歩も進展せず同じ店内で同じような愚痴をループし続けるので、流スタンスにマンネリを感じた。誰かが結婚したり、お店が発展したりといったストーリーの前進がほしい。
2024年のテレビアニメ版の、高橋李依さんの明美ちゃんの毒舌ボイスのキレキレな演技と抜群のテンポ感が最高すぎた。アニメから入ったけど、原作の文字密度の多さも含めて一気に全18巻を集めるほど沼った。
ネットスラングや2ちゃんねる的なノリ、一昔前のオタクの自虐ネタが多くて、今の若い私の感覚からすると少し古臭いというか、共感しづらい部分があった。読者層をかなり限定する、狭くて偏った作品だと思う。
完結18巻の、最終回だからって無理に感動させず、いつも通り適当に飲んで喋って終わる通常運転な結末が素晴らしかった。無理に綺麗な物語にしない、フォビドゥン澁川先生の徹底したギャグのプライドに乾杯。
明美ちゃんの一方的な毒舌が激しすぎて、客を頭ごなしに論破してバカにしているような暴力的なノリに感じてしまい、たまに素直に笑えない瞬間があった。もう少し客への愛のある優しいツッコミが欲しかった。




